昨日の日記にも書いたように、
朝5時起きで、
一日神領民(伊勢市民でなくても一日だけ神領民となってお木曳きに参加できる企画。20年前の前回遷宮から行われています)
のおもてなしボランティア 「なんちゃって木遣り」(※木遣りは唄えないけど、なんとなくそれなりの格好で受けは出来る)です。
朝起きたら雨でした。
でも、夕べ想像していたより雨量は少なめ。雷も鳴っていないからホッ。
祭りの衣装をピシッと決めていざ出陣。
伊勢の商工会議所の駐車場に集合してそこから送迎車で集合場所の高柳商店街に…。
送迎車でいきなりちょっとしたトラブルがあって、集合時間には間に合わなかったけど、なんとかレンタル
采(ザイ)が支給され、ちょっと練習。
今日の采は雨濡れ対策のためかっこ悪いけどビニール袋に入れての仕様。
分かります?↑采が袋詰め。奉曳車もビニールで雨避け。
だって
和紙だからね、濡れたら余計重くなっちゃう。
カッコいい采の構え方や、コツなどを簡単にホンモノ木遣り子に指導してもらう。
その間に、商店街内で一日神領民ボラに来ている各奉曳団の木遣りを披露。
いいですね~それぞれの特色もあって。
本日は、内宮領である川曳きの奉曳団である桜ヶ丘がボランティアに来ていて、
川特有の采持参で来てくれていたので、一日神領民の方たちもお得だったと思います。(上の動画参照)
さて、一日神領民用の車が本日は3台。私は3番車。
しかも、
200メートルの綱に対して1600人もの一日神領民。
普通綱の外側に曳き手がつくのですが、一日神領民時は
綱の内外に曳き手が付くのでちょっと動きにくいかもね。
木遣りも綱と綱の間にいると人の砦が両側に二重にあって、圧迫感が…。
三番車が出発する頃も雨は傘をささなくてもいいかな?ってぐらいで、この調子を保ってくれ~って感じ。
私は綱先(先頭側)についての(なんちゃて
)木遣り。
しかし、
初めて采を持っての体験ですが、み、右腕が…。
甘く見ていました。
あの采を肩の位置ぐらいに構えているのって、
相当エライです。
しかも道中「エンヤ~」といいながら、采を振ったり、突き上げたり…。
カッコいい采の構え方とか練習したのに、そんな余裕もないくらい持っているのがやっとだった。
もしかして、みんな何かの特訓しているのかな?
常に何か持って右腕をあげているとか…。
たかが1kmぐらいの距離だったのに、改めて木遣り子たちの苦労を実感。
もっと労わないと…。腕のマッサージとしてあげたりね。感謝。
距離も距離なだけにあっという間だったけど、3番車は若者ばかりだったこともあって、
一日神領民もとても元気で声も良く出ていました。
私もちょっと喉が痛いぐらい。
雨も時々よく降ったけど、
そんなことも吹き飛ぶぐらい楽しかったです。
練ることはしなかったけれど、綱を上下にしたり、みんな楽しんでいたようでした。
時々その綱をもって盛り上げるためにコチラから上下に揺らしてあげたりしたときに、あの
200メートルの綱の先にまで見えない車(本当遠くて見えてこない)の振動がビリビリ伝わってきたのが、ちょっと感動。
一日神領民だったら、この振動が曳いている実感になるんだろうなと思いました。
見えなくても…。
北御門に曳き入れた後に雨足が強くなってきましたが、天候が悪いながらに、皆さんには楽しんでいただけたと思います。
一日神領民のお見送りとお見送り木遣り。
↑市長も自らお見送り。おもてなし広場ではお神酒もふるまい。もちろんボランティアはグッとガマン。おもてなしする側だしね。
さて、そんな中フト今日のなんちゃって木遣りボラに参加してみて考えてみました。
日本人って、謙遜することって多いですよね。
身近なところでは
「奥さんすてきですね~」と言われても
「いやいやそんなことないですよ(笑)」とか。
すてきな奥さんと認めているのに条件反射で気恥ずかしくて認めていないように言っている人いません?
前にもチラッと
「伊勢志摩に来ても何もないよ~」という地元の輩がいるからいけないんだ~とこの日記にでも書きましたが。
そんなこと言う人の中に
「本当はいいところあるの知っているけれど謙遜している人」ってのも結構いると思う。
でもね、今日だけでも3500人ぐらいの一日神領民の参加が全国からこうして集まってきている。
普段も何かしらのそれぞれの魅力を感じて、伊勢志摩に来てくれる観光客がたくさん来ている。
障害者、高齢者の観光客も増えてきている。
伊勢のこの地に魅力を感じて、憧れを持ってやってきてくれているそんな方たちのためにも私たちはもっと伊勢志摩という観光地に自信を持って、
謙遜ではなく「伊勢志摩にはいいところたくさんありますよ」と言わなきゃいけないと思う。
そして、観光客や、こうして一日神領民で来てくださる方が
「伊勢っていいところですね~」といわれたらもちろん
「そうなんですよ、伊勢はすばらしいですよ~」
と胸張って言ってください。
そしてもっともっと、魅力を伝えて欲しいです。
伊勢志摩にこうして来てくれる方は、何かに惹かたり、好きで来ているのです。
で、そんな伊勢志摩に憧れて、いいですね~と言ってくれているのに、「そんなことないですよ~」なんて地元民が言っちゃうと、褒めた方も「ええ?そうなの?」
と興ざめしてしまいますよね。
もっと肯定して、いい意味で
観光地住民ナルシストになって欲しいです。
もちろん、魅力を育てたり、作っていかないといけませんしね。
さて、木遣りボラはまだ始まったばかり。次回ために右腕を上げている姿勢を保てるようにこっそり訓練でもしようかな。(笑)
そして、伊勢志摩の自慢できることを伝える準備とね。