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HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

駅ボラ2日目:ベビーカーは全貸出!!視覚障害者が聴覚障害者もいらっしゃいましたよ

2008-05-04 23:56:09 | イベント
本日駅ボラ2日目です。
ちょっとまだ疲れが残っている身体にムチ打ち、オレンジのベストに腕を通す。

朝出勤するときに、駅を通るので、例の個人船のおじさんに挨拶して回りました。
一人一人に。
代表者がいてもちゃんと下まで通っていなかったり、まとまりもなさそうなので、結局一人ひとりに対応です。

本日の駅ボラ人数は午前14名、午後9名のシフト。

毎日、多様な方々の対応です。
暑かったこともあってか?9台用意したベビーカーは全て出払ってしまい、もっとお貸ししたい方もいたのですが、残念。
ちなみにこのベビーカーは鳥羽市民に「使わなくなったベビーカーをお譲りください」で集めた善意のベビーカーです。その話を借りてくれる人に言うと、みなさんとても喜んでくれました。
寄贈していただいたみなさんありがとうございます。大活躍ですよ。
 

車椅子も二台、事前に予約を戴いていた旅行者と、足を怪我して松葉杖をついていた男の子にレンタル。

外国人のお客様も目立ちました。
千枝さんや織江ちゃんが活躍。


高校生(本日は明野高校)の二人組みも現役だからと外国人の対応をしてもらいましたよ。





今日の高校生たちも、実によく働く子たちでしたよ。彼女たちには主に車椅子やベビーカーのレンタルの受付をしてもらいました。



障害者の方もたくさんいらっしゃっていました。
午前中には、視覚障害者の10名ぐらいのグループが…。
ガイドボランティアの会の触地図のお話をしたり、バリアフリーツアーセンターのお話をところ、グループの一人が…

「実は、ツアーセンターのホームページ見て来たんです」と。
いやはや、嬉しいですよね。こうして、伊勢志摩に行こうと思ったきっかけになっているということは。
ミキモト真珠島に行かれるということでしたので、ホンモノ真珠とニセモノ真珠を触って確かめるコーナーもあるので、ぜひ試してみてねとおススメしておきました。
とてもアクティブそうなみなさんでしたよ。

午後からは聴覚障害者の3名組みを千枝さんが発見。
イルカ島に行かれるということで、乗り場までご案内。
その後、千枝さんから「聴覚障害者の方々、イルカ島に寄ると帰りの電車に間に合わないかも…ということで、電車の時間を変更したいそうです。今からお父さんだけが切符変更に行くので、フォローお願い」という電話がありました。

でも、私聴覚障害者の方々の人たちを確認していなかったので、どんな方がわからなかったのです。
千枝さんに特徴を聞いて、連絡通路(港湾センター方面)からやってくる人をしっかり見ていました。
聴覚障害者方だから「○○さんですね?」という確認も取れないし…、どうやってその方だと確認を取ろうと考えていました。

そうだ、手話です。
手話は手話が分かる人しか分からない。

ということで、千枝さんの言う特徴らしき方が連絡通路からやってきたとき、私は手話で「こんにちは」をやってみた。


手話が分からない人ならそのまま通り過ぎるであろう。
しかしドンピシャ。
お父さんは手話で「こんにちは」を返してくれました。
なんだか、たったその一言だけの手話なのですが、全てが通じたようなそんな嬉しさがこみ上げてきました。
そしてそのまま近鉄の特急券窓口で切符のチェンジ。
フォローしてお父さんが言われる18:00台の特急に無事交換。
そして、鳥羽湾めぐりとイルカ島乗り場まで無事お送りし、目的の時間の船に乗船することが出来ました。
手話をもっと覚えておきたいな~と思った時間でした。


さて、お客さんの流れが連休初日と二日目の違いがわかってきました。
連休初日は15:00ぐらいになると、駅コンコースはかなり落ち着きをみせていましたが、今日は全然逆です。

 

昼前後は到着したお客さんでごった返していたと思うと、15;00からはさらに帰りのお客様でコンコースの人口密度UPです。
 

昨日は帰る人はいませんでしたが、今日以降は帰る人がいるのでこんな感じが続くのでしょう。

15:00以降は帰る方々のお手伝いをさせていただきました。
中でもとてもかわいかったのが、小さい子供たちの小団体。
大人二人(先生?)と子供10名ぐらい。
自分の身体ぐらいのリュックを背負って先生の言うことをちゃんと聞いていたおりこうさんたち。


お泊りの会で、この子供たちは1泊で帰る班。
他にも3泊する班もいるらしく、先に帰る班が今日夕方お帰り。
京都までだそうです。
改札前で「ハイ!トイレ行きたい人!」と言うと、数名がトイレに…。
その間、先生とトイレに行った子の荷物見張りと、待っている子のお相手。
これがまたかわいい。
一人男の子が涙を流した跡があるので、「どうしたの?」と聞いたら一言

「眠たい…」

かわいい!!

そんな小グループも無事、改札を抜けて親たちが待つ京都に帰られました。

駅ボラ活動実は、駅のガイドを行うだけでないのが特徴?
午後から駅前の道、国道42号線が渋滞しだしました。
近くの佐田浜駐車場が満車状態。
水族館駐車場に停めようとしている車が左車線を陣取りトロトロ運転です。
ちなみに駅前から鳥羽水族館までどうだろう?歩いて15分だから、距離としては1キロちょっとぐらい?

鳥羽の繁忙期には駅ボラ同期間に行っているパーク&シップライド(昔からあります)というサービスがあります。
これは車でいらっしゃるお客さんに、スムーズに観光できるため、鳥羽駅周辺からちょっと離れたところに車を停めていただき、鳥羽駅周辺まではなんと船でピストン移送してくれるサービスなのです。
一日車を停めて、駐車代船代も込みで500円!
安いです。断然お得。

ということで、駅ボラメンバーで、渋滞の列にそのお知らせをしようとしました。
渋滞の車に臨時駐車場のビラ配りです。

止まっている車の方々、最初窓を開けてくれるんだろうか?と不安に思いましたが、それはみなさん快く話を聞いてくださいました。
ただ、渋滞といえども、トロトロ動いているし、突然走り出したりするわけで、実はヒヤヒヤものです。
 

正直命がけ。
私を含め3名ほどでしばらくしてみましたが、ビラも限られた人しか渡せないし…。
大きなプラカードのようなもので「臨時駐車場コチラ」というカタチで車に乗っているみなさんに伝える仕組みを考えないといけないなと思いました。
20分ほど行ってみましたが、車に轢かれたら大変ので、とりあえず退散。
うーん、みなさんにこのサービスをどやって上手く周知できるのか?今後の課題ですね。

そんなこんなで、本日の長い6時間駅ボラタイムは終わりました。
ベビーカーのみなさんも天気がいいあまりか?予定の時間を大幅に超えた時間の返却が多々ありましたが、でも全然大丈夫。
駅ボラブースが撤収したあとでも、ツアーセンターに返してもらえればね。



さて、明日あと一日。ラストスパートです。がんばろう!!


<マスコミ情報>

本日ITVの取材がはいりました。
昨日もCBCや三重テレビの取材がありました。

三重テレビは昨日で終わってしまいましたが、CBCは明日(5日)の夕方のニュースで放映。
ITVは予定ですが、水曜日(7日)からのニュースで流れる予定です。
皆さんのインタビューや、活躍が映像で見れるので、お楽しみに。


Yくん、インタビュー中

「復活!駅ボラ」始まりました!!(長文) ※写真追加

2008-05-04 01:34:38 | イベント
過去の日記をコツコツと書きとめながらも、現在のことも織り交ぜて更新しているハサカル日誌です。
今日は今日のことをつづります。

ゴールデンウィーク後半戦突入です。

その後半戦で始まったのが、3年前も8月の1ヵ月間、国交省の委託事業で行った鳥羽駅ボランティアガイド(通称:駅ボラ)

鳥羽駅を利用する観光客のみなさんに観光案内をしたり、車椅子やベビーカーの貸し出しなどを改札を出たすぐのところにブースを設けて、毎日10人前後ボランティアたちが、ブースや駅周辺を見回りながら活動します。

お客さんが要望する手助け、困っていることをお客さんの気持ちになって瞬時にして把握して、対応しなくてはなりません。

これらの活動が、結構みなさんに好評で、なんとかして復活できればな、と言われ続けて、今年。
鳥羽市が観光基本計画の助走事業の一環としてこの駅ボラの予算をつけてくださいました。
鳥羽市の委託事業としてツアーセンターが受託しました。

前回の1ヵ月間とまではいかないですが、ゴールデンウィークの3日間。
お盆も3~4日間行う予定です。(パーク&シップライドと同期間)

さて、その駅ボラが今日から始まりました。

 

本日は初日だけあって、ボランティア人数が18名もいます。高校生も5名います。
目印はこれ!オレンジのベストに駅ボラキャラクターが背中に張り付いています。

電車でいらっしゃるお客さんのピークはお昼前後。
どんどん、改札を流れるようにでてきます。
団体さんもいらっしゃるので、改札が全部開放されてどやどや状態。

最初ははやり、と予測したとおり、ベビーカーの貸し出し。
多かったです。



今日は5月だというのに、あの暑さでしたから、余計です。
ベビーカーの本日の出は3台だったかな?
親はベビーカーに乗せたくても、嫌がる子供も何名かいましたね。(笑)

車椅子利用のお客さんも数名みえました。
イルカ島への遊覧船乗り場まで案内したり、車椅子の貸し出しも駅ボラブースだけでなく、ツアーセンターでも飛び込みでありました。

 

また流血事件がありまして…。
JR側の階段を転げ落ちて、頭を切ったおじいさん。
第一発見者はなんと、駅ボラメンバーの女子高生。
他のメンバーを呼んでの迅速な対応をしていただけたようです。
救急車も呼んで、荷物を預かるなどの対応をさせていただきました。
ドキドキな事件だったと思います。

やはり、駅ボラブースに座っているだけでは見えてきません。パトロールは重要です。

対象者がいなく、手が開いているときは駅周辺のゴミ拾い等もします。(みなさんゴミ捨てないでね。タバコのポイ捨てが多いですよ)

あと、駅のコンコースにいる船の勧誘のおじさんとひともんちゃくありました。
おじさんたちが勧誘しようと思ったお客さんにボランティアの人たちが、声をかけたため営業妨害だという風にとられ、怒鳴られたのです。
向こうは生活もかかっているわけですから分からないわけでもないです。

こちらは、迷っているな?困っているな?って方に声をかけて行っているだけで、おじさんたちの同業の勧誘をしているわけではありません。
でも、声をかけようとうタイミングの出鼻を挫かれたことになるんでしょうね。
ようするに、私たちが声をかけようとしている困っている人、迷っている人は、勧誘のおじさんたちも声をかける対象者であり、困っている迷っていることが声をかけるきっかけになっているわけです。
確かに、結局おじさんたちのお客さん(個人船を利用されなくても)にならなくても、道案内はきちんとしてくれています。

おじさんたちは普段から駅ボラをしていうようなものですが、この期間のように車椅子やベビーカーの貸し出しをしているわけでもなく、もっと細かい伊勢や志摩への案内などは行き届いていないと思います。
おじさんたちの目的は自分たちの船に乗ってもらうことですが、私たちの目的は観光客のみなさんにスムーズに観光してもらえるためです。
ですが、観光客の方々にご案内するということは同じです。
お互いが、出来ること、出来ないことを補完しあっていけば、もしかすると鳥羽駅は観光客に最高のおもてなしができるかもしれないんですよね。


一日目にして、かなりみっちり怒鳴られ、市役所の方を交えてお話をしましたが、おそらくまだ向こうは納得してイなようです。
私がおじさんにガンガン怒鳴られているとき、駅コンコースの空気がとても悪く、私たちが目指している観光の玄関口がイセシマン用語で言えば、ダラークにのっとられているようでした。
観光客のみなさんが見ています。
小さい子供も見ています。
私たちの言い分もありましたがグッと堪えて、この場所では怒鳴らないでというように、なだめるのが精一杯でした。

事前にこの駅ボラのお話はしてあるのですが、説明不足だったかな?そのあたりちょっと反省しつつ、明日再度きちんと趣旨と活動の目的をおじさんに話しておきます。

あと、いろんな感動場面があります。
旅をする人にはそれぞれドラマがあるわけですが。
そんなドラマの一部にボランティアのみなさんは少し友情出演しているようなもの。
とても嬉しいです。

ブース周辺をウロウロする男性の方がいたので、声をかけましたが、実は地元の方でした。
今日は迎えに来ていると…。(この時期はこんな方も多いです)
男性はなんだか落ち着かない様子。

しばらくして、電車が到着してたくさんの人がやってきて、その中にお母さんと小さな女の子二人がみえました。
小さな女の子は突然走り出し、「お父さ~ん」っていっぱいいっぱいにお父さんに飛びつきました。

単身赴任なのかな?と思うと、いろんな思いがあって、駅ってドラマがあるな~ってホロリ。
ウルウルしていると、千枝さんに「ホンマに泣いてんの?」って言われました。
そう私、簡単に感情移入してしまうの。
この一瞬でいろいろ想像して泣けてくるんです。
わけわかりませんよね。自分でも思います。




ボランティアの高校生(この日は皇學館高校生)も実に良く働き、判断力が素晴らしくよかったです。
5人いる子達がダンゴでわいわいしているわけでもなく、キチンと2班に分かれて活動してくれていました。
観光客に声をかけたり、率先してゴミ拾いをしたり…。
自分のできていなかった高校時代を思い出し、ちょっと恥ずかしくなりました。

時間があるときに駅周辺を高校生たちと回りましたが、駅ボラの挨拶周りをしてあったためか?お店の人などがみんな

「ごくろうさま~」「ありがとうね~」とボランティアのみんなに声をかけてくれました。
これってかなり嬉しいです。




最後に、本日も近鉄さんとの連携で、車椅子のお客さんをスムーズにご案内できました。(乗った駅から連絡があり、

鳥羽駅で降りる車椅子の方の到着時刻を私たちに連絡してくれました)

一日何度か波のようにやってくる、「電車到着⇒たくさんの観光客が改札に押しかける」という状況でも、近鉄の方がスムーズにお客さんを出口に案内しています。
3年前よりなんだかスマートで心地いいな~って思いながら昔との違いを見ていましたら、わかりました。

  

近鉄職員のみなさんの声がすばらしく出ていたのです。
どやどや階段などで上がってきたお客さんに出口付近で「こんにちは~」「出口はこちらです」「ありがとうございました」「鳥羽へいらっしゃいませ」というような声が改札付近に響いています。
みんなそれを目指して改札を出て行きます。
すでにここでおもてなしがされているのですよね。
改札を出るときとても気持ちがいいことだと思います。

なんでもそうですが、訪れる方たちに気持ちよくスムーズに観光していただくためには、誰かが一生懸命するだけではだめなんですねよね。
いい連鎖を生むためには、観光事業者も交通事業者も住民もみんながみんな協力していかなくてはホンモノではないのです。
観光客への対応だけでなく、地元の観光事業者や、こういったボランティアたちへのちょっとしたお互いへの思いやりであったり…。
観光客のみなさんは、それらをきちんと肌で感じ、次回も来てもらえるかどうか?ということがその評価に比例しているのでしょう。
観光客をあなどってはいけません、私たちには分からない触手できちんとそれらを捕らえているのです。


自分たちだけがやっきになるのではなく、みんなをまわりを自然と巻き込むことが大切なのかもしれません。
もしかすると、それが一番、一番大切なのかも知れません。