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HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

公共事業評価審査委員会で県民サービスとは?と考えて、…4回目の忘年会

2008-12-28 00:06:41 | HASSY語録~ばりふりつぶやき~
25日クリスマスですが(ついで言うと入籍記念日ですが…)、まるっと一日公共事業評価審査委員会の日でした。
いや、別にいいんだけど…。(笑)

今日は道路の案件が多かったです。
その中で、やはり道路作りは車中心で、人が歩くということが抜け落ちていると感じました。
歩道はオマケなの?
過疎化が進む町の道で出歩く人がいないから、歩道はこの程度でいい?
歩きたくなる歩道は作らないの?
側溝の蓋は、歩道を歩く人数で決まるものなの?
近くにデイサービスもあり、明らかにお年寄りが歩くであろう道でも?
車いすや、ハンドル式の電動シニアカーが走るであろう道だと分かっていても?

今日の県の方の腑に落ちない説明を聞いていて、梅の蕾の会代表であり、海月の若女将である、友人の貴久ちゃんのちょっと前の言葉を思い出しました。

「うちらは、可能性が0(ゼロ)で無い限り、一人でもそのお客さんが来るという可能性があるなら、その人のことを考えるのが、仕事です。それがサービスです!」

これは、補助犬と動物アレルギーの話を会議の席でしていたときの言葉です。
「アレルギーの人は少ないから…」と、某人物が言ったときの言葉。

そうなんです。

それなんです。

公共事業なので、一人のために何億というお金をかけてというわけではありません。
ただ、そのつくる道のまわりにどんな人たちが住んでいて、どんな人たちが歩くと予想されるか?ということを考えてほしいのです。
想像してください。
人口も少なくなって、人も歩かないだろうから…。
じゃないのです。
0(ゼロ)じゃないでしょ?
そんな高齢化の進む町だからこそ、安全な歩道が必要なんじゃないの?

どこに優先順位をおいているか分かりませんが、予算が無いのなら、他の方法でなんとか安全に歩ける歩道を作る手立ては無いのか?
危険を回避する方法を想像しておかないのか?
そんな風に思います。


もちろん、こちらの言い分は伝えましたが…。

県民サービス。
ってよく聞く言葉だけど、貴久ちゃんみたいなことを胸張って言ってくれる県の人いるかなぁ?

ということで、委員会後は忘年会。



早起きして行きはJRで行ったから、飲めます。
津で飲むことはめったに無いので、ちょっといい気分。

委員の皆様、公共事業総合推進本部事務局の職員の皆様、今年もお疲れ様でした。

帰ったら、パートナーが花を買ってきてくれていました。
ありがとう。

獣道

2008-02-07 22:30:09 | HASSY語録~ばりふりつぶやき~
1月27日(日)、ユニバーサルデザインアドバイザー養成講座の志摩地区の最終講習でした。
講座は一日がかりで、ワークショップなどをしていたようですが、私はその最後のトリ?である午後からの講演に行ってきました。



少し早めに到着したので、アドバイザー授賞式も拝見させていただきました。



一日頭を働かせた受講生たちに長い講演は辛いと思ったので、あえて1時間にとどめるということで…。

講演内容は、いつもように、センターの活動や理念、バリアフリー観光とはというような話と、アドイバザーとなってこれから伊勢志摩で活躍していただくみなさんに、まずはそれぞれの「すきなこと(趣味など)」がはたしてどんな人にも楽しむことができるものなか?そこから追求してみてください。
と、提案をしました。

陶芸が好きな人、写真を撮るのが好き人、山登り、などいると思いますが、小さい子供から高齢者、チェアーウォーカー、視覚障害者、聴覚障害者、知的発達障害者、などなど。
自分が好きなことって、一人でも多く理解してほしいですよね?
たくさん仲間を増やしたいですよね。
誰もまだ手を出さないバリアフリー化は山ほどあります。
陶芸する場所から、したい人からいろんな視点のバリアフリーがあります。
本当にいろいろあるんです。
身体がいくつあっても足りません。
だから、みなさんがいるのです。

「自分の好きなこと」を「やりたい」と思っている「それを行うためにいろんな手伝いを必要としている人がいる」そこに道を作ることができるのです。

これを私たちは、「獣道」といいます。

あなたから歩み出てみてください。
一歩でも進めば、獣道のはじまりです。
需要があれば、後ろから人が続いてきます。
その一歩を待っていた人がぞろぞろと…続いてきます。

暗くなって、前がみえなくなっても、後ろから続いてきてくれる人たちが進む方向を照らしてくれるかもしれません。
歩き続けて疲れ果てて歩けなくなっても、後ろから付いてきた元気な若者が先頭を切って歩いてくれることもあるかもしれません。
獣道も振り返れば、一人通れる道幅しかなかったところも二人並んで歩けるようになっていたり、草が刈られてもっと歩きやすくなって、もっと便利になって、あたかも昔からそこに道があったようなそんな景色になっているかもしれません。

最初つくった獣道からさらに横に獣道を作っていく人もいます。
世の中はそんな獣道だらけです。
アドバイザー養成講座の受講生の数だけ獣道を作ってほしいと願います。
そしてこの伊勢志摩に、たくさんの獣道から歩きやすい道となって、もっともっと住みよい町、行ってみたくなる観光地となることを、なるように、みなさんの力が必要なのです。



自分の後ろに道が出来ていた。

6年前結婚したとき、振り返ったとき思ったことです。

私の獣道はまだまだ続いています。


既に獣道を作っている別ちゃんもアドバイザー養成講座に参加していました。プレパラリンピックの銅メダルも見せてもらいましたよ。


一人のボーナスでツアーセンターの運営が一年間まかなえます

2007-12-12 01:08:25 | HASSY語録~ばりふりつぶやき~
先日公務員のボーナスが支給されたとラジオで聞きました。
福田総理大臣のボーナスは400万円ちょっとぐらい。だったかな?

私は、社会人になって18年。
実は、ボーナスらしいボーナスをもらったことがありません。
うん、一度だけ、10万ちょっとのボーナスをもらったのが最高額です。
いえ、別に働いていなかったわけではないのですよ。
フリーなときも長かったが…、ちゃんと会社に属していたこともありました。
そんなありさまだから、15万を超えた給与を手にしたこってないかも…。

でも、でもね、あえてそんなことに執着したことってなかったのかも。
今日まで給与よりも、やりたい仕事を優先してきました。
それが出来ること自体がありがたい。
だから、給与が少ないからといって、あまり不満に思ったこともありません。
現に今も、給与は扶養に入れる額以下。

それはどうでもいいのですが、その福田総理大臣のボーナスなのですが、400万円ちょっと。
少し気持ち足りませんが、実は、ツアーセンターの一年間の運営は職員3名と賃借、光熱費など、500万円ぐらいあれば充分なのです。
あとは、講演、視察、こまごまとした委託などで事業費はなんとでもなります。

最近、運営に悩むHASSY局長。
センターの運営できるぐらいの金額につい、過剰反応してしてしまいます。

福田総理大臣のボーナスで、ツアーセンターが一年持つ…。
役職のついていない公務員の年収でツアーセンターの3名の職員の給与が充分に支払える…。
ウムウム。

あの横領事件行政の裏金あの公共事業オレオレ詐欺銀行強盗、あの車一台…あれもこれも、そんなお金でツアーセンターが数年運営できる…。

うぉぉぉ~!!

常にセンターの運営費を基準に、お金を計算してしまう私って…。

みなさんも、ボーナスは大事に使ってくださいね。

大丈夫、銀行強盗はしませんから(笑)

伊勢市のレジ袋有料化成功事例に車椅子対応駐車場の未来を夢見る

2007-11-02 16:05:52 | HASSY語録~ばりふりつぶやき~
地元伊勢市民はすでに浸透している制度ですが、今年9月21日(金)より、伊勢市内の主要スーパーではレジ袋が有料化されるようになりました。

レジ袋有料化実施店舗は

●ジャスコ伊勢店
●プライスカット(伊勢二見店、伊勢馬瀬店)
●ぎゅーとら(ラブリー神田久志本店、ラブリー藤里店、コア店、ハイジー店、エンジェル店、小俣店、二見店、ラブリー辻久留店、エディース八間通店)
●生鮮市場ベリー(山田上口店、倭町店、御薗店、小俣店)
●生協みやがわ店
●マックスバリュー(ララパーク店、神田久志本店、バリューセンター小俣店)
●ユーストア上地店

現在はスーパーのみですが、ゆくゆくはコンビニにも協力を依頼していくとか。
そうなると、観光客は要注意ですから、気をつけてくださいね。
伊勢志摩に観光に来たら、レジ袋持参協力お願いいたしま~す!

さて、この制度が始まって1ヶ月が経ち、市でその実績が発表されていました。

http://www.city.ise.mie.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1193104429501&SiteID=0

なんと、マイバック持参率88.6%です。
エッヘン!!!
伊勢市民としてとっても誇りです。

この制度が始まる前は、いろんなところで、アンケート取ったり、とても慎重だった伊勢市。
レジ袋が有料化(1枚5円)ですからいろいろ反発を予測していたのでしょう。

しかし、蓋を開けてみると、みなさんとっても協力的。
私も食料品の買い物はほとんど伊勢市内ですが、見渡してみてもみなさんマイバッグ持参です。



老若男女みなさんそれぞれのバッグを持ってきています。
私も車に常備してあります。



たまに、常備袋も家に忘れてきて、ショックを受けることがあります。
そんな時はなんとしてもレジ袋をもらわないように、ダンボールに詰めて帰ってきます。

5円を払うことの惜しさではなく、自分が環境問題に協力してないと思われるのがイヤなのですよね。
その感情を持たせるようにするのが大切です。

パートナーに先日買い物をお願いしたときも、「マイバッグ忘れないでね」と言っておいたら、ちゃんと持っていきました。
その時、やはり同じように「マイバッグ忘れて来ている人おったけど、なんだかそれが恥ずかしいことのように思えた」と言っていました。

そこで思ったの。
車椅子対応駐車場もね、そんな風になればいいのに。
罰金制度にすればいいとかいう声も聞こえてくるこの問題ですが、私は基本的にそれは反対。
停めると罰金払うのがいやだから…という感情ではなく、自分がこのゆずりあいの社会に協力していないと思われるのが悔しいから…なんてね。
そんな気持ちになる人が増えればなって思います。
長い道のりだろうな。

「0(ゼロ)からの風」上映のお知らせ

2007-10-20 17:17:22 | HASSY語録~ばりふりつぶやき~
知人が中心となってがんばっている企画なので、宣伝させていただきます。
センターの活動と関係ないこともない、ことなので…。

交通事故によって突然息子の命を奪われた母親の生き方を映画化した「0(ゼロ)からの風」の上映会のお知らせです。
この映画は、事実に基づいた物語。
何の罪もない未来ある若者の一生を奪ってわずか数年の刑が納得できない母親が、社会に一石を投じて、その波紋が広がり、現在みなさんもよく耳にする「危険運転致死傷罪」の施行につなげた話です。

上映会の日には、交通事故や事件で被害者となってしまった人々のメッセージを紹介する「生命のメッセージ展」(以前津でしていたときも確かハサカルで紹介させていただきましたね)もあります。

パートナーは10数年前の交通事故で、生きて帰ってきたけれど…。
もしかすると同じような想いがひとつ増えていたかもしれないわけですよね。
昨日まで、今朝まで会話していた人が、次にはこの世にいないことなんて…。

そんな背中合わせ世の中なのです。

パートナーを見ていても、
「生きている」ことと「死んでしまった」ことのこの対極差は常に感じます。
どんな状態でも生きていれば、出来ることがあるのですが、死んでしまうそこで終わりなのです。
だからこそ、残されたものは何をすべきか?
与えられた生命はどのように使うべきか?
ということは必然的にそれぞれの答えが出てくるのだと思います。

各地を巡回するこの生命のメッセージ展は津の巡回展以来、1998年、伊勢市で行方不明になった辻出紀子さんもメッセンジャーの一人となって、参加されております。
当日は辻出紀子さんの写真展も開催されます。

そんなことがきっかけで今回の映画上映がきまったそうです。

上映会は


日にち:11月25日(日)
時 間:①17:20~19:20
    ②19:40~21:40
場 所:進富座(しんとみざ)伊勢市曽根2-8-27
    0596-28-2875
    http://www.h5.dion.ne.jp/~shintomi/
鑑賞料:前売り1,000円/当日1,500円

問い合わせ先:中村元美 090-3386-6822


※当日は映画のモデルとなった鈴木共子さんも来場されます。


上映会のお知らせチラシ

http://www.okushima-pearl.co.jp/TEMP/EIGA.pdf

「0(ゼロ)からの風」公式サイト

http://www.zero-karano-kaze.com/contents/intro.php

赤福のことを書いてみることにした(長文)

2007-10-14 14:24:07 | HASSY語録~ばりふりつぶやき~
全国的なニュースになったので、ご存知の方がほとんどだと思います。
伊勢の赤福の製造年月日の偽装問題。

10月12日(金)、朝仕事場に出てきて、ネットニュースをチェックしていたら、このニュースがあがっていました。
職場はご存知のとおり、土産物店が集るビルの中にあるので、そこらじゅうに赤福は売っていました。
近くに支店もあります。
午前中は売っておりましたが、昼前ごろから赤福が回収に来たそうです。

それから、どんどんニュースは広がり、全国区のテレビニュースでも流れるし、日に日にクローズアップされてきています。
工場もテレビに映りました。
実家がある町です。
赤福の工場は私が物心ついたときからそこにありました。

さて、この問題で地元は困惑しています。
それぞれの立場があるので、思いは様々ですが、私は今日まで複雑な気持ちでこのブログに上げることを躊躇していました。

赤福を一方的に非難するつもりもないし、擁護するつもりもありません。

赤福の社長は、よく知っているというほどではありませんが、センターがまだ県の傘下?にあった頃には、センターが生まれた再生プロジェクトのメンバーでもあり(その頃はまだ社長じゃなかったけどね)、繋がっていました。
センターに来てくれたこともあり、いろんな会合で顔を合わすことも多々あり、いろんな人といろんな分野から間接的に繋がってたんです。

裏切られたという気持ちはありませんが、観光地伊勢志摩の足をすくわれたという気持ちです。
赤福という、ひとつの餅だけの問題ではないのです。

とにかく「ショック」でした。

観光に携わる人たちは、きっとそんな思いだったと思います。

問題が浮上した翌日から奇しくも、13・14日に伊勢の大祭り、15・16日は神宮の神嘗祭、17日は宇治のみこしと、連日の祭りが控えているときでもありました。


正直赤福のいろんな意味でのやり方(餅には罪はないですが)に地元では賛否両論あったりしたので、そりゃ、検索にかけたブログなど、いまやネットの時代、いろんなこと、あることないこと書き込まれています。
実際直接被害を被っていない人、よく知らない人ですら、平気で酷いこと書いています。
酷い世の中です。

ただ、私が一番恐れていたことが起こってしまったことは確か。

観光地伊勢志摩のイメージダウンです。

ツアーセンター始めてから、他地域の観光地のニュースには常に目を光らせていました。
ちょっと前まで、よく障害者の宿泊拒否事件で色々ありましたよね?
廃業にまで追い込まれたホテルもありました。
盲導犬受け入れの問題もいろいろ全国ニュースになりました。

見るたびに、いつ伊勢志摩もそうなるか分からないと思った私たちは、1施設の問題でないですからと訴え、できるだけ、宿泊施設や観光施設の方たちに障害者受け入れのセミナーや、施設から来るお客様の対応の相談に乗ってきては、全国のイメージダウンになるようなニュースが起こらないよう、気をつけてきました。

本当にコレだけは気をつけていたつもりなのです。

考えれば、考えるほど泣けてくるのです、本当泣きたい気持ちでいっぱいです。

本当に、コレだけは避けたかった。

1施設の怠慢で、まわりの観光事業者たちが、とばっちりが来ることは目に見えていたから。
がんばっている施設を見てきているだけに、全体が窮地に追い込まれないよう…。

で、今回の事件は自分たちが一生懸命いろんな仲間と地雷処理している危険区域(ホスピタリティ)で活動していたら、ここは安全と思っていた地区に地雷があって、それが爆発した。


想像してください。

完全防備しながら地雷探しをしている後方で、しかも被害が大きい地区が爆発したのです。
そりゃ、ただただ呆然ですよ。


まさかそんなところから…なのです。(赤福の問題は、昔からウワサもいろいろありましたが、いまさらそんなことでニュースになるとは?危機感がありませんでした)

これで、観光地伊勢志摩のイメージが悪くなり、観光地としての地位も一気に下げられることでしょう。
いろんなところで
「どうせ、伊勢だしね」というようなことを言われていたりするのでしょう。
それは、「自分の住む伊勢を誇りに思わなきゃ、観光客は来ないよ」と訴え続け、今までコツコツ「地元を誇りに思える人材増加計画」をしてきたのに、その人たちのモチベーションをなくしてしまうことになりかねない。


300年もの歴史の老舗がそんなだったから、他の老舗も伊勢神宮も、偽者に思える人も出てくるかもしれません。
それくらいの大きなことでしょう。
その信頼を取り戻すことは、相当動かなくてはいけません。
もちろん、それは赤福だけではありません、地元の人たちもです。
人事ではありません。

この数日間、胸のあたりがモヤモヤしていて、整理がつきませんでした(今もあまり整理できていません)。

その中にひとつ変わらない揺ぎ無い大きな核を見つけました。
赤福のこの出来事は、バリアフリーとは関係ないから、なんて次元で考えられないことで気づいたのです。

「私はやっぱり、伊勢が好き」なのです。
それだけは、何があっても壊れない自信があります。

バリアフリー以前に「自分の生まれ育った伊勢志摩」が好きなんです。
好きだから、たくさんの人たちに来て欲しいから、見て欲しいからバリアフリーに。

根本はバリアフリーありきではなく、いかに「伊勢を愛しているか」なのです。


そんないろんな人の「伊勢が好き」という想いが集って、地元民も一緒になって、信頼回復をしていきたいです。
「赤福がやってきたことやで知らん…」では、今まで来てくれた観光客、これから来てくれる観光客には説明になりません。

地元民は赤福を攻め立てたり、一緒になって陰口を叩く前に、やらなくてはいけないことがあるはずです。


ちなみに、個人的な考えですが、これからは「赤福は伊勢でしか食べられない」という限定さを前面に出していった方がいいのかな?って思います。
赤福を食べたかったら、伊勢まで来てね。というように。
そうすれば、集客にもつながるし、食べた人たちもより一層、自慢になるしね。

いつでも新鮮な赤福が食べられる伊勢に住めてうらやましいね。といわれる日が早く来ることを祈って…。

だって、昔はそうだったのですからね。

0424:NHKディレクター観光とバリアフリーの下見に来る

2007-04-30 11:34:31 | HASSY語録~ばりふりつぶやき~
先日電話取材を受けたNHK文化・福祉番組ディレクターチェアーウォーカーT氏がやってくるということで、バリアフリー観光の根本を見てもらおうと、本日よりご案内。

天候はあいにくの雨模様。

まずは、とりあえずは内宮さんへ。
T氏は、伊勢志摩には2度ほど来たことあるようですが、内宮の中までは入っていないとか。
でも、今日もこの雨では…。

観光に携わる人たちの声を聞いてみたいということですので、いつもお世話になっている白鷹さんところで、しばしお話。


白鷹さんの話を聞いていると、本当観光のおもてなしの原点を聞かせてもらえて、コチラも力が涌いてきます。

いろんな話を聞いている中、おもてなしを意識しなくてやっているんだな~ってことがわかりました。

ディレクターと白鷹さんの会話の中で

「たまに観光しにきて小さいお子さんがお漏らししてしまったとき、うちの子供の小さかったときの服とかあげたりしするんですよ~。」


という話を聞いて、そこまで、どうして出来るのですか?と、ディレクターの質問に対して、白鷹さんは

「目の前にいる困っている人を助けることを「なんでそこまでするの?」と聞かれても、よう説明出来へんわ~」

と。

そうなのですよね。
いまや、交通バリフリー法ハートビル法補助犬法、もうじき出来るユニバーサルデザイン新法などという、いろんな法律や条例で決め事が出来てきましたが、その中に心はありますか?

決まっているから「やる」、言われたから「する」のではなく、本来人間は心からう動いていたのではないでしょうか?

白鷹さんのような人たちは、法律や条例とはまったく違うところで動いています。
こんな困った人がいたら、こうするという決め事ではなく、その時の自分ができるお手伝いを本能的にしているのです。

だから説明できないのです。

高齢者や障害者が観光にみえてもそうです、分け隔てなく、お客さんとして受け入れ、困っていれば助けて、困っていなければ、手は出さない。

なんだか話を聞いていて、伊勢志摩が歴史ある観光地であることが改めて認識しました。
それは、カタチやモノではなく、こんな考え方が観光地の歴史を語れるのかもしれませんね。


ということで、他にも二見の大石屋さんの館内総畳にT氏はおどろき、大石屋の大将の考えに、またまた衝撃をうけていたようです。


伊勢志摩が、いつまでも、説明できない、条例や法律化出来ない、おもてなしがされている。

そんな観光地であってほしいと思いました。


夜はみんなでKen's庵でお食事

段はあるけど"だんない"

2007-02-25 23:16:56 | HASSY語録~ばりふりつぶやき~
本日は、昼から、バリアフリーセミナーでした。
いつもの私&板井くんの迷?コンビです。

昨日センターに寄ってくれた川内さんも飛び入りセミナーに参加してもらいました。
ありがとうございます。
さすがです、ファシリテーターまでしてもらっちゃいました(笑)

さて、本日のお題は
「困難事例を魅力にかえちゃおう!」

です。

なんのこっちゃ?と思うかもしれませんが。
前回のセミナーで困難事例をあらいだし、今回は、それらの困難事例をいつまでも困難なままに終わらせるのではなく、それらを逆手にとり、「魅力にかえてしまって、企画商品を作ろう!」というセミナーです。

そもそも、バリアフリーツアーセンターも「伊勢志摩のバリアフリー情報のなさ」というところの困難事例を魅力して、全国でも珍しいこのセンターが出来たわけです。
これが伊勢志摩の魅力となっていくわけですね(自分で言ってるわ)。

さて、そんなわけで、班に分かれて、困難事例を魅力に…

ってなかなか難しいですね。
実は、私は、アレモコレモ魅力に変わることはたくさんあると密かに思っておりましたが、私が言うと、板井先生から×マスクをされそうなので、ググッとガマンして聞いていました。

そしたら、最初うーん、うーんとうなっていたみんなが、なんだかあるときを境にぽんぽんと名案が出てきたのです。
私が見ていた班であがっていた困難事例は鳥羽展望台レストランの階段。
ここのハードをどう魅力に変えるか?です。
ハードをどうこうすぐできるわけではないので、とりあえず、人力。
その人力にも上げる方も、上げられらる方も「楽しく」でないと継続が難しい。
そして、スタッフに頼むときにも何かスイッチを押すと鳥羽一郎の声で呼んでくれるとか…。
なんだかどんどん膨らんできます。

そして、キャッチフレーズがこれがまた利いています。

「段はあるけど”だんない”」(爆)

そう、方言です。
伊勢志摩の方言で「だんない」とは、「大丈夫」「気にしない」「かまわない」「ドンマイ」などのことを意味します。

ようするに、段差はあるけれど大丈夫だよ~任せなさいね~というソフトでもって、フォローしますよということ

をこのキャッチで全てを伝えているのです。

ええ言葉です。
こんなすばらしい方言があったのですね。

ということで、きっと今頃、鳥羽展望台のレストランの階段前には「段はあるけど”だんない”」ってコピーの看板が貼られていることでしょう?

いいな~この調子で、伊勢志摩のバリアフリーポスター作って貼りたいな~。
そんな予算どこかであまっていない?

0214;お客様と向き合う施設

2007-02-17 13:38:18 | HASSY語録~ばりふりつぶやき~
春一番が吹きました。
なんだか荒れ模様。
そんな中、佐賀県嬉野温泉から旅館組合の皆様が視察にみえました。
セントレアからベルライン(セントレア~松阪の高速船)に乗って来たのですが、海が荒れていたため、気分が悪くなった人がでたり、タイヘンな始まり。

視察といえば、大抵が一人ずつ資料をお渡ししてセンターで1時間ほどのお話質疑応答+αが基本ですが、今回は、14日、15日の二日間ツアーセンタースタッフが一緒について伊勢志摩を廻ります。
 

佐賀県嬉野市でも「バリアフリーツアーセンター」を作るという目的もあって、実は今までにこういったようにいらっしゃるのは3度目
そして昨年12月と先月1月もツアーセンターから嬉野市には足を運んでいます。
理事長も月イチペースで伺っております。

このパターンの視察はツアーセンターが指定した旅館に分泊し、それらを共有してもらうというみっちり視察のコースです。(もちろん有料)
視察のついでに観光もしていこうという自由時間はあまりなく、そのかわり、伊勢志摩のバリアフリーな部分を深く、濃く伝えております。
 

今回もそれ。


分泊は
大石屋さん扇芳閣さん慶泉さん



今回は、各施設にも協力していただき、案内とオハナシも施設側からしていただきました。
嬉野温泉旅館組合のみなさんも、とても熱心に話を聞き、メモったり、真剣です。

私たちも上記旅館は時々届けものしたり、電話したりで、交流があるわけですが、バリアフリーのことに関して話すご主人や専務などを第三者的視点で見るのは久しぶりです。

嬉野温泉旅館組合の皆さんにバリアフリーを伝える。

どんな風に話すのかな~って見ていました。
3つの施設は、対象も微妙に違ったり、施設の規模も違います。
そしてなにより、それぞれの特色がとても現れている旅館だと思います。

それらのことを考えてもちょっと恐る恐る…。

しかし、です。
この二日間通して、視察が終わり、帰ってきてから気づきました。
規模の大小、特色、対象者が違っても、目指しているところは一緒だったのです。
見えてきました。
伊勢志摩のバリアフリー観光がなんとなく、ぼんやりでも見えてきました。
きちんと進んでいます。
確実にこの5年は動いていたのです。
見えていなくてもちゃんと。

それぞれ言葉は違うけれど、どこも伝えていたことは

建築基準や条例などで、バリアフリーやユニバーサルデザインが数字やカタチで定義つけられたりしていますが、ここでは、あまり意味がないことだったりします。お客様に気持ちよく泊まっていただくために必要なことは、基準や条例では図れないところにあるのです。それはスタッフの対応だったり、ちょっとした気配りだったり…。
お客様一人ひとりの気持ちを考えると、何が優先かおのずと見えてきます」


もちろん、基準法や条例を否定しているわけではありません。
全ての建築、全てのものに対応する基準はないのです。
そう、センターが言うパーソナルバリアフリー基準のように。
基準はあってない、基準はみんなそれぞれが持っているのです。
 

上記の施設の説明を聞いていて、確信しました。
お客さんと確実にお客さんと向き合って向かい合っている。
まさに消費者起点であり、本来あるべき姿なのだと。

ちょっとね、うれしくて泣けてきます。
それはツアーセンターが築き上げてきたものではなく、お客様が築き上げてきたことであります。
いいお客さんに恵まれ、そして、ちゃんとお客様に向き合ってきたからこそ分かる現実。
そして、さらに進化していく施設。


波に乗り始めているのかもしれません。
気づき始めています。

今回対応していただきました大石屋さん、扇芳閣さん、慶泉さんありがとうございました。
そして、快く施設間を送迎もしていただき、お忙しい中視察の方々への惜しみない公開と積み上げてきたバリアフリーの考え方を伝授していていただきましてありがとうございます。


こうしたことを見ていると、本当ツアーセンターは恵まれていると実感します。


ちなみに一日目は二見プラザで昼食、二日目はかもめの散歩道とミキモト真珠島の視察  もしたのですが、こちらも毎度のことながら、いろいろお世話になり、ありがとうございました。



1119:ナルシストになりましょう!

2006-11-25 13:26:32 | HASSY語録~ばりふりつぶやき~
なんて、県職員、しかも部長、課長、室長クラスの人に言うのって私ぐらいかな?
我ながらナカナカのチャレンジャーだと思う。

本日は昼から「みえの舞台づくり百人委員会 第二回志摩地域会議」でした。

いえ、ここでは百人集まりませんが、三重県全域で100人以上(倍以上ですが)の委員の方々が、これからの三重県にいろいろ提案する会議です。

で、私は志摩地区へ出席しているのです。
ここが、また穴場なぐらい委員の人数が少ないため、結構発言時間も(他の地域より)設けられています。

今日もいろいろ、観光のこと、バリアフリーのことで、お話をさせていただきました。
今日の会議は特別で、いつもの行政の方だけでなく、なんとこの地域の各部署の部長、課長、室長なども同席して、質問、提案によっては、その人たちが答えるという形式でした。

一通り、意見交換して、最後の30分、画用紙が配られました。
何をするのだ?と思ったら、そこに本日いらっしゃっている職員の方々に一番伝えたいことを書いてくださいというのです。

みんな悩みましたね。

実は、私こういうの好きな方でして、自分を表現できる場所であると思います。
だから色ペンまで催促して書きました。

「ナルシストになってください」

これは、実は私の人生設計のモットーでもあるので、人に伝えるのはもったいない気もするのですが…。
いい三重県を作ってくれるなら、教えちゃいます。(笑)

私は、ナルシストである人こそが、成功へと導かれるものだと思っています。

ホラ、スポーツ選手とか絶対ナルシストなのよ。
自分が、表彰台に立つ姿、ゴールのテープを切る姿を想像して、日々、練習に励み、大会に臨んでいるのです。
誰も、最後尾で走る姿を想像しないでしょ?
負けて悔しがる姿考えないでしょ?

高橋直子選手なんて、まさにそれ。
その昔、マラソン中サングラス捨てたでしょ?あれ計算済みだよ、絶対。
42.195キロの間、自分は何分でどの位置にいて、そのときは何位で、ここでサングラスを捨てるってね。

全然悪くないです、それらがちゃんと計算されているのですから。すばらしいと思います。

それと一緒で、自分たちの人生設計で何を目指して、自分の10年後、20年後。
三重県の10年後。20年後がどの位置で、どのような状態であるか?を想像して、それに向かっていけば、必然的に、この一年で何をすべきか?何年までに何をすべきか?ってこと考えられるのです。

想像して、ビジョンを持つ。そしてそれらに向かって走る。
ビジョンとは、そのとき自分はどの位置にあって、何をしているのか?を想像するのです。

●年後そうなっていればいいな。
●年後こうなりたい。

ではなく、確固たる思いで

●年後そうなっている!
●年後こうなる!

という。強い思いがさらに成功へと繋がると思います。

だから、県職員の人は、例えば、
「退職するときは、みんなに惜しまれながら、花束をたくさんもらって退職」
「県民に涙流されて感謝される」

また、大きなビジョンとしては
「知事なる」でもいいし「地元に銅像が立つ」(間違った方向かも…)とか、「三重県を変えて、ニュースのコメンテーターになる」(誰かさんみたい)とか…。
なんでもいいです。
間違った方向でなければ…。

私も日々、そういう思いでツアーセンターをしています。
10年後、20年後。
いえ、私の老後は、伊勢志摩の観光はこうなっていて、ツアーセンターの位置づけはこうなって、私はどこにいるか?それもぜーんぶ想像してあります。
時々修正もしますけどね。

これ、成功だけでなく、継続の秘訣でもあります。

だから、これをぜひ、県職員の方々に密かに持っていてほしい気持ちなのです。

難しいんだけどね。

でも、どんな人でも、何かをキッカケに「ビジョン」は持てると思うのですよね。
そんなことを懇々と語りながら、この画用紙を皆さんに見せました。



ウケました。(笑)