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韓国の就職事情 大卒後も30代まで就職浪人が多数

2019-07-09 17:58:46 | 日記

 

 

17:00

世界のニュース トトメス5世

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韓国の就職事情 大卒後も30代まで就職浪人が多数

就職浪人が集まる浪人街まで存在する(ソウル鷺梁津の予備校街)
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就職浪人で平均就職年齢が30歳

韓国では数年前から景気が悪化し、就職浪人問題が深刻になっています。

韓国は超学歴社会で受験浪人もあるが、大学を卒業しても自動的に新卒採用されたりしない。
日本では仔馬が競りにかけられて厩舎に所属するように、どこかの会社に所属するが、韓国はこうではない。


 
韓国は大学進学率が80%と高く、日本は短大を含めて55%、四年制大学進学率は49.4%と低い。
これは教育熱心とかではなく、日本は高卒でも食えるが韓国では大卒でないと食えないという違いです。
日本で高卒と大卒の生涯賃金は2割違うが、実は同じ企業に同じ年数務めて年齢も同じなら、賃金も変わらないと言う統計がある。
 
結局大卒の方が上場企業に入社しやすいので平均賃金が違うのだが、職人を目指すという生き方もある。
職人には基本的に学歴は関係なく、大卒上場企業より生涯賃金が劣るものの、中小企業とそれほど変わらない場合がある。
韓国は高層ビルのような垂直階級社会で、大卒初任給が高卒の1.5倍、40代で2倍以上になっている。
 
日本の中小企業は大企業より平均1割違うのに比べ、韓国では1.5倍から2倍以上も違う。
よって韓国では「大卒に非ずは人に非ず」「サムスンに非ずは人に非ず」という事になります。
学歴と就職先で賃金が何倍も違うので、受験浪人や就職浪人してまで人生の勝ち組を目指す。

経営幹部になれなければ40代で解雇
子供の時から将来がはっきりわかってしまうので、すべての子供は必死に勉強して大学を目指す。
大学にもランクがあってソウルとソウル以外、ソウルの中でもSKY(ソウル大、高麗大、延世大)が上級国民への最低パスポートになる。
韓国の不況によってSYKの就職率も65%ほどに下がってしまい、しかもこれにはバイトやフリーターを含んでいる。
 
大卒で正社員に就職する韓国人は10%から20%に過ぎず、超エリートのSYKでも50%に満たない。
多くの韓国人は大学を卒業してから就職準備のために専門学校や就職予備校に通い、英語やITなどの資格を取得する。
だから韓国人は英語や日本語がペラペラでビジネスの国際資格を持っている人が多いが、それでも就職が難しい。
 
垂直身分社会で上の身分に上がるのはとても難しく、一番上は財閥の息子や娘が入るのに決まっている。
韓国では収入格差が非常に大きく、国民の平均所得は3万ドルだが多くの労働者は半分の150万円ほどにすぎない。
韓国では就職浪人と2年間の兵役のため、平均就職年齢は28歳以上、新卒採用の平均年齢はなんと32歳だった。
 
公務員や大企業に入れるまで浪人し、気づいたら30歳を過ぎている人も少なくない。
また韓国には終身雇用が無いので、大企業でも平均退職年齢が50歳と非常に早い。
サムスンのような大企業では45歳で部長になれなければ退職を迫られ、50歳を過ぎて残れるのは幹部だけです。
 
こういう国なので自営業が多く2656万人のうち25%の675万人と、OECD加盟国世界一となっている。
自営業といっても屋台の飲食店とか路上の露天商が大半で、しかも素人商売なので失敗する。
結局競争社会を勝ち抜いてエリートになっても、40代で解雇されてその後転落する人が多い。

 


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