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韓国で通過下落、1㌦=1300㌆目前

2022-06-30 17:54:25 | 日記
韓国で通過下落、1㌦=1300㌆目前

米利上げで世界同時株安

 米国の利上げ発表に伴い、世界各国の株式市場は混乱した。

世界同時株安となったが、安全資産である米ドルは買われた。

韓国でも株価が下落、ウォン安方向に傾いた。

韓国ウォンは対ドルで1300を目前としており、ウォンの脆弱性が課題と言われる韓国経済界に緊張が走っている。

 10日(米国現地時間)、5月の米国の消費者物価指数上昇率が予想より高い8・6%と発表されたことを受け債券価格が急落、週明けの13日には韓国、日本、香港などアジア金融市場に衝撃が走った。

日本(3・01%減)、香港(3・39%減)、台湾(2・36%減)など、アジア主要証券市場も大幅に下落した。

こうしたなか、米ウォール・ストリート・ジャーナルは13日、米連邦準備制度理事会(FRB)が14・15日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を0・75%の大幅引き上げに踏み切ると予想、この報道を受け金融・株式マーケットは揺れ動いた。

14日の韓国総合株価指数(KOSPI)は1年7カ月ぶりに2500を割った。

KOSPIが2500を下回ったのは2020年11月以来。さらに17日、KOSPIは前日終値より41・69ポイント(1・70%)低い2409・72で取引が始まり、一時は2%以上も落ちて2396・47となった。

一方、WSJの報道の通り、FRBは15日、FOMC定例会議を開き、基準金利を0・75ポイント引き上げると明らかにした。

1981年以来のインフレに陥っている米国が物価安定策として、28年ぶりに最大幅となる基準金利の引き上げを行った。

FRBは来月にも追加利上げを行うと予告。今回の利上げによって韓国(年1・75%)と米国(年1・50~1・75%)の基準金利の差が上段基準で同じになり、逆転も時間の問題となった。

韓国経済も、インフレによる景気停滞や金利上昇による債務問題などが懸念されるが、もっとも大きな問題は通貨安だろう。

世界同時不況に対する警戒感から安全資産であるドルの価値が20年来の高値水準になり、ウォンの価値は大きく下落している。

14日のソウル外国為替市場でウォン相場は前日より240ウォンのウォン安ドル高となる1ドル=1286・40ウォンで取引を終えた。

年初の1191・80ウォンと比較すると6カ月で94・60ウォンのウォン安となる。多くの専門家はドル高の流れの中でウォンが1ドル=1300ウォン水準を超えると予想している。これまで1ドル=1200~1250ウォンが防衛線と言われていたが、そのラインを超えた。ウォンが1300ウォンを超えたのは、金融危機当時の09年7月13日(1315ウォン)が最後だ。20日の終値は1292・50ウォンまでウォン安が進んだ。
現在、独歩安といわれるほど円安が進んでいるが、利上げを行っていないため、現在の局面で円が売られるのは仕方がない。

また日本の場合、円が国際通貨であることから為替市場、金利市場、株式市場、スワップ市場、オプション市場など、金融マーケットが成熟している。

一定範囲で円安に傾いても経済リスクを回避することが比較的容易だ。

一方、韓国は利上げ、為替介入を行ったうえでのウォン安。

韓国企業は外国の金融機関から外貨などで資金を調達しており、為替相場変動の影響を受けやすい。

以前からウォンの脆弱性が韓国経済の弱点と言われており、通貨危機を防ぐために、外貨準備高を増やしてきた。

現在は4500億ドル前後と世界8位の規模だ。

だが国債など流動性が高い債券の保有は少なく、万全でないのも事実だ。

韓国は企業・個人とも債務問題が深刻で、これ以上の利上げは、デフォルトを誘発する危険性があり、難しい局面を迎えている。


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