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危機の現代・起亜車…内需不振に米国・中国市場でも揺れる

2017-07-14 17:39:36 | 日記
韓国経済.com

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危機の現代・起亜車…内需不振に米国・中国市場でも揺れる

韓国完成車業界をリードしている現代・起亜車が大きく揺れている。

内需販売量が後退しているなか、世界最大の自動車市場である米国と中国でも不振に陥っているためだ。

相次いだ不振に一部では現代・起亜車の製品競争力が落ちているのではないかとの懸念も出ている。

12日、業界によると、6月現代車と起亜車は中国でわずか3万5000台、1万7000台余りを販売した。

現代・起亜車全体では5万2000台で、昨年6月に比べて63%急減した。

現代・起亜車は中国の「THAAD(高高度防衛ミサイル体系)報復」が本格化した3月からずっと前年より50%以上の販売減少率を見せてきた。

3月には52.2%が減り、4月65.1%、5月65.1%、6月63%の減少率となった。

業界ではこのような減少傾向が続けば、現代・起亜車が今年中国市場での販売目標に掲げていた195万台(現代車125万台、起亜車70万台)達成は現実的に難しいものと見ている。

現代・起亜車は2番目に大きい市場である米国でも力を失っている。

現代車は先月、米国で5万4507台を売って昨年同月より販売量が19.3%も急減した。起亜車も先月、計5万6143台を販売して10%以上減った。

現代・起亜車全体では11万台余りが売れて15%ほど減った。これで上半期における現代・起亜車の総販売量は64万2096台で、昨年より8.6%が減少した。

業界は現代・起亜車の米国市場での不振の原因として主力モデルが古くなったという点を挙げている。

これにフリートの販売縮小も影響を与えたものと分析している。フリート販売は役所や企業、レンタカー会社などを対象に大量販売する方式だ。

割引幅が大きくて乗用車販売が主となって収益性が低い。

そのため、現代・起亜車は今年上半期に米国内フリート販売をそれぞれ前年より30%、20%減らした。

主要市場で振るわないことで現代・起亜車の世界業界ランキングも下落が避けられない見通しだ。

これに先立ち、米国経済紙フォーブスが市場分析会社「JATO Dynamics」の資料を土台に分析した結果によると、

現代・起亜車は5月、全世界自動車販売台数(52万5790台)が前年同期より17%減少して6位に落ちた。

これに比べてフォード自動車は同期間の販売量を8%増やして5位(54万9012台)に上昇した。

http://japanese.joins.com/

【管理人 補足記事&コメント】

トルコ工場で初めて現地生産を行ったのを皮切りに、徐々に海外生産の割合が増加。

2010年には海外生産能力が国内生産能力をはじめて追い抜き、2012年には海外生産割合が56.7%を超えた。

米国市場は、2008年に発生したグローバル金融危機の直撃弾を受けて1,319万台に販売台数が急減、2009年は1,040万台まで販売台数が減少した。

産業需要の減少によりGM、クライスラーなど米国自動車メーカーは構造調整をより強力に推進した。

しかし、2010年には、金融危機以後萎縮したSUVとピックアップなど小型商用車の販売台数が再び増加し、5年ぶりに増加傾向に転じた。

2011年と2012年も低金利基調が長期化し、信用条件の緩和と交替需要が続いた。

2013年1~6月には、前年同期比7.5%増の778万9千台が販売された。

住宅価格の上昇、雇用指標の改善により肯定的な消費心理が拡散しており、原油価額の安定で小型商用車の需要が拡大している。

景気回復傾向を反映して米国メーカー中心のピックアップとCUVの需要が各々16.2%、14.7%増加し好調を見せた。

組織としては形はしっかりしている。一方で数年前から低迷の余波を見せ、今年から大低迷となった現代自である。

現代自内部の人材能力との指摘もある。日本企業とのつながりの度合いは組織形態にも表れている。

現代自などは一見シンプルで日本的な要素を含んだ組織に見えるが、ヘッドハンティングした人材が幹部となる一方で、支えてきた工場幹部の日本人技術者は減少し工場管理と指導力に陰りが見え、数年前から韓国人特有の自己都合が表れ始めている。

マーケティングにおけるデザイン設計を持ち味としてきた現代自を支えてきたのは、製造技術における人材の統制であるから、これが崩れれば、組織の指導力が崩れ、製造工程が乱れるわけで、当然品質低下となる。

製造における強い指導力が薄れ、自動化に頼りすぎて、自動化設備の管理まで低下したのでは、車の形は出来ても、中身の品質は鳶しい状態となる。

一度信頼を失えば、品質低下の場合は取り戻すのは難しい。

トヨタが事業部への移行とともに品質保証部門を解散した結果、品質低下となり、品質保証部門や品質保証人員を増やしたが、本来の品質保証部門ノウハウ復活にはまだ時間がかかる。


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