民進・長島昭久衆院議員が離党の意向
(全文1)真の保守をこの国に確立したい
THE PAGE 4/10(月) 13:49配信
民進党の長島昭久元防衛副大臣(衆院比例東京ブロック)が離党する意思を固め、10日午前11時から記者会見した。
4月7日に更新した自身のブログでは「真の保守政治を追求して来た私にとり、価値観の大きく異なる共産党との選挙共闘路線は譲れぬ一線を越えることを意味し、国民の理解も得られないと考えた結果」と記している。
長島氏は1962年生まれの55歳。2003年に衆議院東京21区で初当選し、現在5期目。
※一部、判別できない箇所がございますことをご了承ください。
.
野田幹事長に離党届を提出
司会:それではよろしいでしょうか。よろしければ始めさせていただきます。まず最初に長島のほうからコメントを発表させていただきます。
そのあと質疑応答に入ります。よろしくお願いします。
長島:本日は大変お忙しい中、お集まりいただきまして本当にありがとうございます。
私、長島昭久、本日ここに1人の政治家として独立を宣言いたします。つい今し方、野田幹事長に離党届を提出してまいりました。
それでは座らせていただきます。
このたび私が民進党を離れる決意をした最大の理由は、保守政治家として譲れない一線を示す、この1点であります。
共産党との選挙共闘という党方針は、私にとり受け入れがたいものであります。
一昨年の安保法制廃案の熱狂の中で突然、打ち出された共闘路線は、まともな党内論議もないまま共産党主導で進められ、最近では民進党の基本政策にまで共産党が影響を及ぼすかのような場面が目立つようになりました。
消費税しかりTPPしかり、エネルギー政策しかり、憲法改正問題しかり、そして今、審議入りもできない状態で紛糾しているテロ等準備罪法案しかりであります。
なお、誤解のように申し上げておきますが、私は個々の共産党議員の皆さんは皆、優秀で正義感にあふれ、真剣に議会活動に取り組んでおられます。
そのことは十分、承知しております。政策の方向性は異なれど、その質疑の内容には常々、敬服してまいりました。
しかし、衆議院議員選挙は政権選択の選挙であります。
そこにおいて国家間の目指すべき社会像も著しく異なる共産党と選挙協力するということは、参議院議員選挙で選挙協力を行うこととは本質的に異なる、そのように考えております。
従って、国民の理解を得ることは難しい。そのように考えます。
特に国家の基本である外交安全保障政策において、私の目指すリアリズムと共産党の路線とは残念ながら重なることはありません。それを安保法制廃案という、とても現実的とは思えない1点で折り合いを付けようとしても、政権を担った途端、たちまち破綻することは火を見るよりも明らかです。
これまで私が外交安全保障政策に力を入れてきたことは周知のとおりであります。
今般のアメリカによるシリア空爆。暴発寸前の朝鮮半島情勢を目の当たりにし、わが国の安全保障のためにアメリカと同盟関係を強固にし、わが国独自の国防努力を行っていくことは、まさしく焦眉の急であります。
安全保障はやり過ぎても、やらなさ過ぎてもいけません。
国際情勢の現実を直視しながら、深慮、慎重に配慮する。深慮を持って力の行使を判断せねばなりません。
これが外交安全保障のリアリズムであります。
そのような私の問題意識と現在の党の政策との間には、覆い隠しようのない断絶があります。
そのこと故に、このたび離党という決断に至ったことは偽らざる事実であります。
しかしこれだけで、これだけでは離党の説明にはなっても、冒頭に私が申し上げた独立することの説明には不十分だと思っています。
実は、私には1人の保守政治家として、どうしてもやり遂げなければならない大義がございます。
今日はせっかくの機会なので、そのことについて少しお話を申し上げたいと思います。
私にとって、今回の行動の大義は真の保守をこの国に確立したい、この1点であります。
真の保守とは何かについて考えた
私は2年前の夏、安保法制を採決する本会議場に1人、ぼうぜんと座っておりました。
前日までの激しい党内論争に敗れ、失意のどん底で党議拘束に従い安保法制に反対票を投じました。
実は当時、私は党内論議と並行してTwitterを使ってさまざまな方と議論を闘わせてまいりました。
そのとき安保法制の賛否をめぐる左右の主張の対立の激しさ、醜さと言ってもいいかもしれません。
これに衝撃を受けました。議論がかみ合うどころか、単なるののしり合い、傷つけ合いに陥ってました。
これをネットの世界の出来事と片付けるのは簡単ですが、実は現実にも同じようなののしり合い、果ては議員同士の殴り合いが委員長席周辺で繰り広げられました。
このまま国家の基本に関わるような問題、特にこれから憲法改正という戦後政治の根幹に関わるような究極的なテーマが控えています。
こういった国家の基本に関わるような問題で、左右の衝突が繰り返され、過激な極論や暴論のぶつかり合いが続くようでは、日本社会における保守とリベラルの分断、亀裂は抜き差しならないところまでいくのではないか。
深刻な危機感を抱きました。その恐ろしさは、今日のアメリカの分断状況を見れば想像に難くないと思います。
そのような国家を二分する争点において、対立する双方の意見を調整し、国会における熟議に反映させる責任を担うべきは、私たち国会議員であります。そして、そのような社会の分断、国家の亀裂を生じさせないようにするのが、この国の保守政治家の責務ではないか、考えるに至ったであります。
それ以来、私は党議拘束のしっこくに身もだえするような重圧を感じながら真の保守とは何かについて考えてまいりました。
党内ガバナンスという魔法の言葉によって、一致結束して安倍政治を許さないと叫ぶことを求められ、過去に自分たちが推進したり容認してきた消費税も、TPPも、ACSAも、秘密保護法制も、安保法制も、憲法改正論議も、共謀罪も全て反対。
徹底抗戦、廃案路線で突き進む。行き詰まると院外のデモ隊の中に飛び込んでアジる、あおる、叫ぶ。そこには熟議も建設的な提案もない。
与野党の妥協も政策調整の余地もない。
国民世論の統合を期待されている国会において、かえって国民の中にある分断の萌芽をさらに拡大しているようにしか私には見えませんでした。
もちろんこれは野党だけの責任ではありません。
政権の側にしばしば見られる独善こそ、厳に慎むべきものだというふうに申し上げておきたいと思います。
そこで真の保守とは何か。それはわが国の歴史と伝統を貫く寛容の精神だというふうに思います。
ですから真の保守は、多様な意見を包摂することができるのだというふうに私は信じています。
実は、この間、気付いたんですけれどもリベラルといわれている皆さんのほうが、実は結構、過激でありまして、権力に対するルサンチマンのようなものがあって、寛容さに欠ける言動がしばしば見られます。
政府や保守的な主張に対する攻撃は、時に激烈であります。
市民連合なる組織を率いるある政治学者が一国の総理に向かって、おまえは人間じゃない、たたき切ってやる、などと叫んだりしております。
一方、保守の側も昨今、劣化が激しく、籠池さんのように教育勅語を信奉していれば保守だと言わんばかりの粗雑なキャラクターが際立っています。
私は、真の保守とは国際社会でも通用するような歴史観と人権感覚を持ち得なければならないと考えています。
不寛容なリベラルも粗雑な保守も、一度立ち止まって国内外の現実を直視し、それぞれの議論を整理し直すべきではないかというふうに考えております。
真の保守は左右の主張を包摂しつつ、対立点について粘り強く説得に努め、
この国に秩序ある進歩、この秩序ある進歩というのは私が尊敬する小泉信三先生の言葉でありますけれども、
この国に秩序ある進歩をもたらすことに力を注ぐべきではないか、このように考えます。
それはまた中庸という思想に通じるものがあると思います。
中庸は、過剰に対する自制とそして不正に対する毅然とした姿勢によって、一方に偏ることなく常に調和を重んずる思想だと私は理解しております。
足して2で割るといったような単純な話ではありません。中庸を保つためには、強い意思と高い理想がなければなりません。
私はここに、特定の党派から独立した1人の保守政治家として、
わが国を取り巻く内外の諸課題と真摯に向き合い、あるべき政治の形をつくりあげるために、
私の問題意識を共有してくださる同士の皆さんと共に、中庸を旨とした真の保守政治の独立という大義の実現を目指して、行動を起こすものであります、以上です。
ご清聴ありがとうございました。
今後、自民党会派入り、都民ファーストの会との連結は考えているのか
司会:それでは質疑応答に入らせていただきます。挙手の上、会社名、お名前を言っていただいて、ご質問のある方はどうぞ。それではNHKの。
NHK:NHKの〓チュ*シ 00:12:09〓です、よろしくお願いします。
まず2点、お伺いしたいのですが、今後の政治活動について、まずお伺いしたいのですが、今、長島さんのほうから、真の保守を確立したいという旨のご発言ありましたけれども、〓今後 00:12:23〓さらに具体的に〓**ッテ**00:12:23〓みますと、自民党の会派入りということをされるお考えがあるのか。
またはそうでないとしたら、いわゆる小池新党、都民ファースト、地域政党、都民ファーストの会と連結する考えはおありなのか。こちらをまずお聞かせください。
長島:私は今、独立したばかりであります。
今後の動きについてはもう、皆さんのほうがよくご理解されていると思いますが、政界の一寸先は闇でありますから、私が今ここで確たることを申し上げることはできません。
あらゆる可能性は追求していきたいと思いますけれども、私は今、独立したこの立場で申し上げられることは、真の保守政治を確立するために私の思いに共鳴してくださる方と行動を共にしていきたい。この1点であります。
NHK:もう1点お伺いしたいのですが、先ほど野田幹事長と対談されましたけれども、先ほど提出された離党届の取り扱いについて、野田幹事長からどのようなお話がありましたでしょうか。
長島:おそらく今日は役員会もあり、その後幹事長の会見もございますので、扱いについては幹事長のほうからお話があろうかと思いますが、私としては本日、野田幹事長と面会をさせていただいて、離党届を幹事長に提出をさせていただいた。〓このこと 00:13:53〓であります。
NHK:あともう1点、確認だけ。〓当分 00:13:56〓そうしますと、政治活動としては無所属で活動するということでございましょうか。
長島:はい、そういうことです。
NHK:ありがとうございます。
司会:ではほかの方。じゃあテレビ朝日の。
テレビ朝日:テレビ朝日の〓シラカワ 00:14:08〓と申します。
長島さんは民進都連の幹事長も務められていたかと思うのですけれども、今回の離党の決断に当たって都議選というのはどのように影響したのでしょうか。
長島:まったく影響がなかったわけではありません。
私の足元の新人候補も離党しておりますので、私としては民進党、東京都連の幹事長として、その職責をこれ以上責任を持って果たしていくことは難しいと判断をして辞任をさせていただきました。
7月の都議選を直前にしてのこういう事態でありますから、大きな影響を与えてしまうことになるというふうに思いますけれども、
一方で民進党は、都民ファーストの会と都議会レベルでは連携をするという、こういう方向性になっておりますので、そこの流れにはさおさすようなことにならないというふうに判断をしております。
司会:どうぞ。
民進党の中の保守志向の議員と行動するという選択肢もあったのでは?
記者1:インターネットメディアの〓アオキ 00:15:24〓と申します。長島〓****00:15:27〓、民進党の中にも保守の考えをお持ちの議員の方がいらっしゃると思います。
民進党にとどまって、その議員の方たちと共に活動していくという選択肢もあったかと思うのですが、その選択肢を取らず採らずに今回、離党されたというのはどのような理由があるのでしょうか。
長島:私も国軸の会という、小さいながらも議員のグループをこれまで運営してまいりました。
ですから、今回の私のこの判断で皆さんに本当にご迷惑をお掛けしてしまったと、心から申し訳ない気持ちでいっぱいであります。
ただ、はっきり申し上げておきたいと思いますが、私のこの行動に彼らが呼応して何か行動を起こすということはありません。
私は国軸の会には、もはや党内のグループですから直接関わることはできませんけれども、しかし同じ志を持った仲間ということで、勉強会等々、これから真の保守はなんだろうかということを含めて、いろいろ語り合っていこうというふうには思っております。
(全文1)真の保守をこの国に確立したい
THE PAGE 4/10(月) 13:49配信
民進党の長島昭久元防衛副大臣(衆院比例東京ブロック)が離党する意思を固め、10日午前11時から記者会見した。
4月7日に更新した自身のブログでは「真の保守政治を追求して来た私にとり、価値観の大きく異なる共産党との選挙共闘路線は譲れぬ一線を越えることを意味し、国民の理解も得られないと考えた結果」と記している。
長島氏は1962年生まれの55歳。2003年に衆議院東京21区で初当選し、現在5期目。
※一部、判別できない箇所がございますことをご了承ください。
.
野田幹事長に離党届を提出
司会:それではよろしいでしょうか。よろしければ始めさせていただきます。まず最初に長島のほうからコメントを発表させていただきます。
そのあと質疑応答に入ります。よろしくお願いします。
長島:本日は大変お忙しい中、お集まりいただきまして本当にありがとうございます。
私、長島昭久、本日ここに1人の政治家として独立を宣言いたします。つい今し方、野田幹事長に離党届を提出してまいりました。
それでは座らせていただきます。
このたび私が民進党を離れる決意をした最大の理由は、保守政治家として譲れない一線を示す、この1点であります。
共産党との選挙共闘という党方針は、私にとり受け入れがたいものであります。
一昨年の安保法制廃案の熱狂の中で突然、打ち出された共闘路線は、まともな党内論議もないまま共産党主導で進められ、最近では民進党の基本政策にまで共産党が影響を及ぼすかのような場面が目立つようになりました。
消費税しかりTPPしかり、エネルギー政策しかり、憲法改正問題しかり、そして今、審議入りもできない状態で紛糾しているテロ等準備罪法案しかりであります。
なお、誤解のように申し上げておきますが、私は個々の共産党議員の皆さんは皆、優秀で正義感にあふれ、真剣に議会活動に取り組んでおられます。
そのことは十分、承知しております。政策の方向性は異なれど、その質疑の内容には常々、敬服してまいりました。
しかし、衆議院議員選挙は政権選択の選挙であります。
そこにおいて国家間の目指すべき社会像も著しく異なる共産党と選挙協力するということは、参議院議員選挙で選挙協力を行うこととは本質的に異なる、そのように考えております。
従って、国民の理解を得ることは難しい。そのように考えます。
特に国家の基本である外交安全保障政策において、私の目指すリアリズムと共産党の路線とは残念ながら重なることはありません。それを安保法制廃案という、とても現実的とは思えない1点で折り合いを付けようとしても、政権を担った途端、たちまち破綻することは火を見るよりも明らかです。
これまで私が外交安全保障政策に力を入れてきたことは周知のとおりであります。
今般のアメリカによるシリア空爆。暴発寸前の朝鮮半島情勢を目の当たりにし、わが国の安全保障のためにアメリカと同盟関係を強固にし、わが国独自の国防努力を行っていくことは、まさしく焦眉の急であります。
安全保障はやり過ぎても、やらなさ過ぎてもいけません。
国際情勢の現実を直視しながら、深慮、慎重に配慮する。深慮を持って力の行使を判断せねばなりません。
これが外交安全保障のリアリズムであります。
そのような私の問題意識と現在の党の政策との間には、覆い隠しようのない断絶があります。
そのこと故に、このたび離党という決断に至ったことは偽らざる事実であります。
しかしこれだけで、これだけでは離党の説明にはなっても、冒頭に私が申し上げた独立することの説明には不十分だと思っています。
実は、私には1人の保守政治家として、どうしてもやり遂げなければならない大義がございます。
今日はせっかくの機会なので、そのことについて少しお話を申し上げたいと思います。
私にとって、今回の行動の大義は真の保守をこの国に確立したい、この1点であります。
真の保守とは何かについて考えた
私は2年前の夏、安保法制を採決する本会議場に1人、ぼうぜんと座っておりました。
前日までの激しい党内論争に敗れ、失意のどん底で党議拘束に従い安保法制に反対票を投じました。
実は当時、私は党内論議と並行してTwitterを使ってさまざまな方と議論を闘わせてまいりました。
そのとき安保法制の賛否をめぐる左右の主張の対立の激しさ、醜さと言ってもいいかもしれません。
これに衝撃を受けました。議論がかみ合うどころか、単なるののしり合い、傷つけ合いに陥ってました。
これをネットの世界の出来事と片付けるのは簡単ですが、実は現実にも同じようなののしり合い、果ては議員同士の殴り合いが委員長席周辺で繰り広げられました。
このまま国家の基本に関わるような問題、特にこれから憲法改正という戦後政治の根幹に関わるような究極的なテーマが控えています。
こういった国家の基本に関わるような問題で、左右の衝突が繰り返され、過激な極論や暴論のぶつかり合いが続くようでは、日本社会における保守とリベラルの分断、亀裂は抜き差しならないところまでいくのではないか。
深刻な危機感を抱きました。その恐ろしさは、今日のアメリカの分断状況を見れば想像に難くないと思います。
そのような国家を二分する争点において、対立する双方の意見を調整し、国会における熟議に反映させる責任を担うべきは、私たち国会議員であります。そして、そのような社会の分断、国家の亀裂を生じさせないようにするのが、この国の保守政治家の責務ではないか、考えるに至ったであります。
それ以来、私は党議拘束のしっこくに身もだえするような重圧を感じながら真の保守とは何かについて考えてまいりました。
党内ガバナンスという魔法の言葉によって、一致結束して安倍政治を許さないと叫ぶことを求められ、過去に自分たちが推進したり容認してきた消費税も、TPPも、ACSAも、秘密保護法制も、安保法制も、憲法改正論議も、共謀罪も全て反対。
徹底抗戦、廃案路線で突き進む。行き詰まると院外のデモ隊の中に飛び込んでアジる、あおる、叫ぶ。そこには熟議も建設的な提案もない。
与野党の妥協も政策調整の余地もない。
国民世論の統合を期待されている国会において、かえって国民の中にある分断の萌芽をさらに拡大しているようにしか私には見えませんでした。
もちろんこれは野党だけの責任ではありません。
政権の側にしばしば見られる独善こそ、厳に慎むべきものだというふうに申し上げておきたいと思います。
そこで真の保守とは何か。それはわが国の歴史と伝統を貫く寛容の精神だというふうに思います。
ですから真の保守は、多様な意見を包摂することができるのだというふうに私は信じています。
実は、この間、気付いたんですけれどもリベラルといわれている皆さんのほうが、実は結構、過激でありまして、権力に対するルサンチマンのようなものがあって、寛容さに欠ける言動がしばしば見られます。
政府や保守的な主張に対する攻撃は、時に激烈であります。
市民連合なる組織を率いるある政治学者が一国の総理に向かって、おまえは人間じゃない、たたき切ってやる、などと叫んだりしております。
一方、保守の側も昨今、劣化が激しく、籠池さんのように教育勅語を信奉していれば保守だと言わんばかりの粗雑なキャラクターが際立っています。
私は、真の保守とは国際社会でも通用するような歴史観と人権感覚を持ち得なければならないと考えています。
不寛容なリベラルも粗雑な保守も、一度立ち止まって国内外の現実を直視し、それぞれの議論を整理し直すべきではないかというふうに考えております。
真の保守は左右の主張を包摂しつつ、対立点について粘り強く説得に努め、
この国に秩序ある進歩、この秩序ある進歩というのは私が尊敬する小泉信三先生の言葉でありますけれども、
この国に秩序ある進歩をもたらすことに力を注ぐべきではないか、このように考えます。
それはまた中庸という思想に通じるものがあると思います。
中庸は、過剰に対する自制とそして不正に対する毅然とした姿勢によって、一方に偏ることなく常に調和を重んずる思想だと私は理解しております。
足して2で割るといったような単純な話ではありません。中庸を保つためには、強い意思と高い理想がなければなりません。
私はここに、特定の党派から独立した1人の保守政治家として、
わが国を取り巻く内外の諸課題と真摯に向き合い、あるべき政治の形をつくりあげるために、
私の問題意識を共有してくださる同士の皆さんと共に、中庸を旨とした真の保守政治の独立という大義の実現を目指して、行動を起こすものであります、以上です。
ご清聴ありがとうございました。
今後、自民党会派入り、都民ファーストの会との連結は考えているのか
司会:それでは質疑応答に入らせていただきます。挙手の上、会社名、お名前を言っていただいて、ご質問のある方はどうぞ。それではNHKの。
NHK:NHKの〓チュ*シ 00:12:09〓です、よろしくお願いします。
まず2点、お伺いしたいのですが、今後の政治活動について、まずお伺いしたいのですが、今、長島さんのほうから、真の保守を確立したいという旨のご発言ありましたけれども、〓今後 00:12:23〓さらに具体的に〓**ッテ**00:12:23〓みますと、自民党の会派入りということをされるお考えがあるのか。
またはそうでないとしたら、いわゆる小池新党、都民ファースト、地域政党、都民ファーストの会と連結する考えはおありなのか。こちらをまずお聞かせください。
長島:私は今、独立したばかりであります。
今後の動きについてはもう、皆さんのほうがよくご理解されていると思いますが、政界の一寸先は闇でありますから、私が今ここで確たることを申し上げることはできません。
あらゆる可能性は追求していきたいと思いますけれども、私は今、独立したこの立場で申し上げられることは、真の保守政治を確立するために私の思いに共鳴してくださる方と行動を共にしていきたい。この1点であります。
NHK:もう1点お伺いしたいのですが、先ほど野田幹事長と対談されましたけれども、先ほど提出された離党届の取り扱いについて、野田幹事長からどのようなお話がありましたでしょうか。
長島:おそらく今日は役員会もあり、その後幹事長の会見もございますので、扱いについては幹事長のほうからお話があろうかと思いますが、私としては本日、野田幹事長と面会をさせていただいて、離党届を幹事長に提出をさせていただいた。〓このこと 00:13:53〓であります。
NHK:あともう1点、確認だけ。〓当分 00:13:56〓そうしますと、政治活動としては無所属で活動するということでございましょうか。
長島:はい、そういうことです。
NHK:ありがとうございます。
司会:ではほかの方。じゃあテレビ朝日の。
テレビ朝日:テレビ朝日の〓シラカワ 00:14:08〓と申します。
長島さんは民進都連の幹事長も務められていたかと思うのですけれども、今回の離党の決断に当たって都議選というのはどのように影響したのでしょうか。
長島:まったく影響がなかったわけではありません。
私の足元の新人候補も離党しておりますので、私としては民進党、東京都連の幹事長として、その職責をこれ以上責任を持って果たしていくことは難しいと判断をして辞任をさせていただきました。
7月の都議選を直前にしてのこういう事態でありますから、大きな影響を与えてしまうことになるというふうに思いますけれども、
一方で民進党は、都民ファーストの会と都議会レベルでは連携をするという、こういう方向性になっておりますので、そこの流れにはさおさすようなことにならないというふうに判断をしております。
司会:どうぞ。
民進党の中の保守志向の議員と行動するという選択肢もあったのでは?
記者1:インターネットメディアの〓アオキ 00:15:24〓と申します。長島〓****00:15:27〓、民進党の中にも保守の考えをお持ちの議員の方がいらっしゃると思います。
民進党にとどまって、その議員の方たちと共に活動していくという選択肢もあったかと思うのですが、その選択肢を取らず採らずに今回、離党されたというのはどのような理由があるのでしょうか。
長島:私も国軸の会という、小さいながらも議員のグループをこれまで運営してまいりました。
ですから、今回の私のこの判断で皆さんに本当にご迷惑をお掛けしてしまったと、心から申し訳ない気持ちでいっぱいであります。
ただ、はっきり申し上げておきたいと思いますが、私のこの行動に彼らが呼応して何か行動を起こすということはありません。
私は国軸の会には、もはや党内のグループですから直接関わることはできませんけれども、しかし同じ志を持った仲間ということで、勉強会等々、これから真の保守はなんだろうかということを含めて、いろいろ語り合っていこうというふうには思っております。