記念日俳句、今日は「換気の日」。
「天」は中村安伸さんの句。
・ハモニカの捨てられてをり換気の日 (中村安伸)
このハモニカの持つ哀愁と存在感。
たとえ捨てられてもハモニカはハモニカとして今を存在し続ける。
物を描いたときに、その描かれた物に「いのち」が感じられるかどうか。
「物には生命なんかあるはずない」という常識の枠を壊して、
その観念(のようなもの)から解放された目で物を見なければ、
句や歌のなかに出てくる物は所詮小道具でしかない。
物にも「いのち」があり「こころ」があると思う。
そう思って描かなければ、物は作品の中で主役としてかがやくことができないのではないか。
そんなことを思った記念日だった。
*
【選者吟】
・換気の日記憶のなかの風を追ふ (春畑 茜)
「天」は中村安伸さんの句。
・ハモニカの捨てられてをり換気の日 (中村安伸)
このハモニカの持つ哀愁と存在感。
たとえ捨てられてもハモニカはハモニカとして今を存在し続ける。
物を描いたときに、その描かれた物に「いのち」が感じられるかどうか。
「物には生命なんかあるはずない」という常識の枠を壊して、
その観念(のようなもの)から解放された目で物を見なければ、
句や歌のなかに出てくる物は所詮小道具でしかない。
物にも「いのち」があり「こころ」があると思う。
そう思って描かなければ、物は作品の中で主役としてかがやくことができないのではないか。
そんなことを思った記念日だった。
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【選者吟】
・換気の日記憶のなかの風を追ふ (春畑 茜)