ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「わたしの推し人生」

2020-10-06 00:00:08 | 日記

 
昨日の朝、テレビを点けたらNHKの『あさイチ』で「推し生活のススメ」みたいな特集をしてました。

ご存じでしょうけど「推し」っていうのは誰かの熱烈なファンになることで、それによって生活に張りが出来たりするからお勧めですよっていうお話。

たとえばエレファントカシマシの推しになった女性が、ライブで間近に観たボーカルの宮本浩次さんが思った以上に華奢だったもんで、自分もダイエットして痩せたら自信がついて人生が変わった、みたいな実例がいろいろ紹介されてました。

もちろん、それによってお金を使い過ぎたり、理解できない家族とギクシャクしたりなどデメリットもあるんだけど、まぁどんな事にも良い面・悪い面ありますから、盲目になり過ぎないよう自覚は必要かと思います。

私自身『太陽にほえろ!』の推しになったことで随分と人生が豊かになりました。集団の中にいるからこそ今より孤独だった学生時代、『太陽~』を夢中になって観ることはもちろん、グッズを集めたりする楽しみも生きる支えになったし、好きが高じて自分で刑事ドラマを創るという目標が出来たのが何より大きかった。

それで8ミリ映画の自主制作を始めたお陰で沢山の仲間が出来、初めてのカノジョまで出来たのは大袈裟でなく私の命を救ってくれました。もし映画創りをしてなかったら私はとっくにこの世を去ってるだろうと思います。

学生時代が終わるのと同じタイミングで『太陽~』が放映終了し、私はハリソン・フォード推しになって出演作を片っ端から熱心に、繰り返し観ました。そういった推し活動が映画を学ぶレッスンとなり、自分で創った作品がいくらか評価されてプロデビューへと繋がっていきました。

そしてあっという間に引退しw、生き甲斐を失いかけてた時期に出逢ったのが『デカワンコ』という刑事ドラマで、それが多部未華子さん推しへと発展し、新たな同志たちと出逢うキッカケにもなりました。ブログはそれ以前から書いてたけど、注ぐ熱量がこの時期から格段に上がったような気がします。

で、今は一周して『太陽~』を中心とした刑事ドラマのレビューを書くのが生き甲斐になってますから、つくづく私の人生は「推し」によって支えられてる。「推し」無しの生活はまったく考えられません。

だからでしょうか、私は「推し」を描いたドラマに人一倍惹かれます。NHKの連ドラ『トクサツガガガ』も『だから私は推しました』もめちゃくちゃハマりました。つい最近どハマりしたアニメ『映像研には手を出すな!』もそのカテゴリーに入るかと思います。

私自身も特撮ヒーローやアニメやアイドルが好きだけど、実は推しの対象が何であるかはあまり関係ない。本気で人生を懸けて何かを推してる人を観ただけで、条件反射的に胸が震えて涙が出て来ちゃうんです。『デカワンコ』にハマったのも『太陽にほえろ!』の音楽を使ってたこと以上に、ヒロインが強烈なゴスロリ推しだったことが一番の理由。

フィクションに限らず『探偵!ナイトスクープ』や『激レアさんを連れてきた』等のバラエティー番組にたびたび登場される、常軌を逸したマニア達にも心打たれるし、さかなクンみたいなタレントさんも大好き。ただの「好き」じゃ済まない強い「共感」を覚えるワケです。

それは多分「推し」という行為の奥底に「孤独」とか「痛み」を感じるから、だろうと思います。人づき合いが大好きな人には何かを推してる時間など無いでしょうから。

上記の作品がいずれもヒットした事実は、私と同じように何かを推すことで救われてる人が、想像するより遥かに多くいらっしゃることを意味してると思います。

そりゃ誰にだって趣味ぐらいあるだろうって仰る方もいるでしょうが、一般的な趣味とは全然ニュアンスが違う。誰でも好きになり得るものを好きになってもそれは「推し」じゃない。「え~っ、何それ?」って引かれちゃうぐらいのもんじゃないと一人前のマニアとは言えません。

その点『太陽にほえろ!』にハリソン・フォード、多部ちゃん、マジンガーZ、ももいろクローバーZ(中でも百田夏菜子ちゃん)等、私の「推し」はどれもメジャー過ぎて自慢になりません。情けない限りです。けど、決してそれが王道だから好きになったんじゃなくて、どれも本当に素晴らしいから結果的に王道になっただけ、ってことは声を大にして言いたいです。

周りの人が引いちゃうぐらい特殊な「推し」がある人は本当に幸せだと思う。一番虚しいのは「みんなが推すから私も」っていう理由で推す人。実はそっちの方がよっぽど深刻な孤独と言えそうです。

ところで私には最近、また新たな「推し」が出来ました。それは同じ職場で働く一回り以上歳下の女の子。とにかく明るくて誰とも壁を作らない、思ったことをそのまま口にするヤンキー気質な人で、やんちゃな妹が出来たみたいな感じで可愛くって仕方がない。お陰で随分と仕事が楽しくなりました。

そういうのを「恋」って呼ぶのかも知れないけど、だからって自分のものにしたいとか考えだすとしんどくなるから、あくまで「推し」の対象として見守りたいと思ってます。(好きなら行動しなさい、とかいう凡庸なアドバイスはいっさい無視します)

いやあ~、推しって、本当にいいもんですね。皆さんも何か推してますか?

さいならさいなら。
 


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5 コメント

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Unknown (昭和くん)
2020-10-06 09:22:14
その娘が推であるなら、いつかスランプになった時、マカロニに対するゴリさんの様にパンチは出来ないですが、叱ったあといつの間にかマカロニが病室出ていき、ニヤリと笑い「しっかりやれよ」みたいな事やりたいですね。または、屋上にスコッチ呼び出したり、テキサスは武道場で、山さんのロッキーの毛むくじゃらにパンチ。お好きなパターンで!
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Unknown (キアヌ)
2020-10-06 09:28:31
めちゃめちゃわかります!

推しの存在の大切さ!
生きがいですよね!

私も別に既婚者ですし口説くとかでなくて
あらゆるところに『会えただけでラッキー』
と決めてる人がいます!
※100%女性ですがww

推しの誰かに

会えるだけで話すだけで

楽しくなる!!」

尊いです!ww
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Unknown (harrison2018)
2020-10-06 10:14:06
>昭和くんさん
七曲署ってのは、つくづく体育会系ですねw 私がやったら多分ただの狂人にしか見えませんw

>キアヌさん
あくまで推しであって浮気じゃないとw 私も恋とは別もんだと自分に言い聞かせてますが、もし万一相手から誘われたら「じゃあ」ってなりそうなのでキアヌさんも気をつけて下さいw
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Unknown (1938goo)
2020-10-06 15:18:59
良い記事をありがとうございます。
推しは人生の動力源です。推してる期間が短くても、ひとつでなくても良いと思います。夢中になることがある。それが大事です。
好きなものが普遍的なもので皆も好き、皆が好きじゃないアングラなものが好き、どちらも結構なことです。趣味のない人はお金が貯まるだろう…と考えることもありますが、ないより有る方が絶対楽しく豊かです。
多種多様な「推し」がたくさん堆積して文化になるのだと思います。
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Unknown (harrison2018)
2020-10-06 17:44:45
なるほど、推しがあってこその文化かも知れませんね。アイドルなんてまさに推しが無ければ成立しない存在だし。

『あさイチ』の特集で、なぜ自分がそれを推すのか考えると自分自身が解る、って心理カウンセラーの方が仰ってましたが、それもなるほどと思いました。私が流行に興味が無いにも関わらず推しがどれも王道なのも、何か意味があるんでしょうね。
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