コレクションって言えるほど数は持ってないんだけど、もしかしたらレアな代物も混じってるかも知れないので、私の部屋に残ってるミュージックテープをご紹介したいと思います。
レコードからダビングすればミュージックテープは簡単に作れたワケだけど、一般のカセットテープより長持ちする利点があったし、かさばるLPジャケットに比べて超コンパクトなパッケージも可愛いし、レコードとは違うオリジナルの選曲&編成が楽しめたりするのもミュージックテープの魅力でした。
まずは私が持ってないワケがない『太陽にほえろ!』のベストアルバム。アナログレコードは集めてたけど、カセットテープはこれ1本しか買ってません。
ボン&ロッキー時代にアポロン社から発売されたBGMセレクションで、友人が持ってたカセット『太陽にほえろ!総集編(ポリドール版とは別物)』に対抗して買ったんだけど、アッチの方が多彩なラインナップで充実してましたw こちらはお馴染みのキャラクターテーマばかりで正直つまんないです。
『太陽にほえろ!』の全楽曲を創られた大野克夫さんは、ジュリー=沢田研二さんの全盛期を支えられた作曲家でもあり、バック演奏も同じ井上堯之バンドでした。
けど、私が『危険なふたり』や『時の過ぎゆくままに』を聴いてジュリーのファンになった頃は、まだ『太陽~』と同じ人が作曲されてることは知らなかったと思います。
『太陽~』の曲を聴き続けて大野メロディに耳が馴染み、無意識にジュリーの楽曲にも惹かれたのかも知れないけど、インストルメンタルのレコードとしては日本一売れたと云われる『太陽~』のサントラとジュリーの全盛期を担った大野克夫さんは、とにかく偉大としか言いようがありません。
ジュリーに関してはなぜかミュージックテープばかり買って、レコードは1枚も持ってません。『ダーリング』をフィーチャーしたベストセレクションのテープも持ってたけど、友人にあげちゃいました。
特に好きなのは上記3曲のほか『勝手にしやがれ』『カサブランカ・ダンディ』『あなたに今夜はワインをふりかけ』『おまえがパラダイス』『ストリッパー』あたりでしょうか。テープの発売元は『太陽にほえろ!ベストアルバム』と同じアポロン社です。
ジュリーと並んで好きだった歌手が、石野真子さん。初めて本格的にファンになった女性アイドルです。
当然、まずはルックスに惹かれた(初恋の子に似てる!)ワケだけど、吉田拓郎さん作曲によるデビュー曲『狼なんか怖くない』と『わたしの首領(ドン)』が琴線に触れまくったのも大きいです。
以降、拓郎さんが抜けても『失恋記念日』『日曜日はストレンジャー』『ジュリーがライバル』と魅力的な楽曲が続いたのに、『ワンダー・ブギ』あたりから妙に子供ウケを狙った感じになってしまい、チャイルディッシュなものに拒否反応が出ちゃう年頃だった私は急激に冷めていきました。
ピンクレディーなんかもそうだったけど、アイドルが子供ウケを狙い始めると凋落の兆しで、その時期を過ぎると今度は凡庸な(明らかに制作予算を削られた)楽曲ばかりになり、引退や解散に至るパターンが多かった印象があります。
テープの発売元はビクターで、『MAKOライブ1』はタイトル通りファーストコンサートツアーを良いとこ録りしたアルバム、『恋のディスク・ジョッキー』は真子さんのDJ風ナレーションを挟んで「ジュリーがライバル」や「春ラララ」等の楽曲を収録した4thアルバムのカセット版。
富田靖子さんの『思春期・前期』は、映画『さびしんぼう』の主題歌とBGM2曲を含んだ、たぶんセカンドアルバムのカセット版かと思われます。『さびしんぼう』に感動しすぎた余波で衝動買いしちゃいました。
ショパンの『別れの曲』に大林宣彦監督が詞をつけられた『さびしんぼう』の主題歌は、いかにも'80年代風のPOPなアレンジが映画の余韻をぶち壊すとして不評みたいだけど、私は意外に好きです。残酷で切ない結末の映画だから、かえって救いに感じたんですよね。
テープの発売元はコロンビア。歌詞カードには富田靖子さんによる手書きのメッセージも印刷されてます。靖子さん、アイドルだったんですね!w
私は石野真子さん(つまりタヌキ顔)がタイプだから、どちらかと言えばキツネ寄りの靖子さんはストライクゾーンから外れるんだけど、それでも好きにさせちゃう魔力が『さびしんぼう』にはあったワケです。
ちなみに富田靖子さんと言えばアミューズ事務局、アミューズと言えばサザンオールスターズ。ジュリーと真子さんを経て、中3あたりから私はサザンに傾倒していき、『キック・オフ!』ってタイトルのミュージックテープも買いました。
『勝手にシンドバッド』から『涙のアベニュー』あたりまでのシングル曲とアルバムからのセレクト曲(オープニングは『いなせなロコモーション』!)を集めた、カセットならではの内容で名作だったと思うけど、友人にあげちゃいました。今、もしかしたらプレミアがついてるかも?
高校時代、私はほとんどサザンと『太陽にほえろ!』しか聴いてませんでしたw あ、寺尾聰さんの『リフレクションズ』も擦りきれるほど聴きましたね。ちなみに親友Hが傾倒してたオフコースは大嫌いでしたw(甲高い美声の男性ボーカルがチョー苦手なんです)
オマケとして、中学時代に自作したカセットテープのジャケットも載せときます。勉強しなかったもんだからヒマを持て余してたんですねえw
宮内淳さんのファーストアルバム『ひとりのメロディ』をダビングしたものと、ファーストアルバム&セカンドアルバムからのセレクションにアルバム未収録のシングル曲、さらに『太陽にほえろ!』と『あさひが丘の大統領』のBGMまで入ってる夢のベストアルバムw、そして『あさひが丘の大統領』サントラ盤に『徹子の部屋』(宮内淳さん出演回) の音声を付録したオリジナル編集のカセットテープ。
こういうのを作るのが好きだったんですねえ。もちろんパソコンなど影も形もない時代だから、雑誌のグラビア写真などをコラージュした100%手作りのジャケット。字がとても雑ですw
当時、雑誌にそれ用の(切り取ればカセットテープのジャケットになる)ピンナップが付録されたりしてましたから、石野真子さんのはそれを使ったみたいです。いや~、懐かしい!
ちなみに大槻ケンヂさんが石野真子さんを「永遠のオナペット」と評されてましたが、激しく同意ですw
CMで出航(さすらい)が流れていたのをきっかけにまた聴きたくなって購入しました。二季物語、北ウィング、ダイヤルMなど名曲ぞろいですね。