『太陽にほえろ!』2年目における、松田優作さんと関根恵子(高橋惠子)さん=ジーパン&シンコです。
中学生カップルみたいだったマカロニ(萩原健一)&シンコに対して、こちらは一気に大学生まで成長したような雰囲気がありますw
生意気盛りの不良少年キャラのマカロニより、ジーパンはぐっと大人びて見えるし、どこか色気があるんですよね。同じアウトローでもショーケンさんと優作さんはタイプが違うし、またそれぞれが魅力的です。
そんなジーパンが入って来たことで、シンコにも相乗効果で色気が芽生え、やがて恋に落ちていくのは自然な流れだったように思います。
割りと早い段階から、例えば二人でカップルを装って捜査するシーンで、シンコから積極的に腕を組むような描写も見られました。
これがマカロニなら「よせよバカ」って振り払ったり「何その気になってんだよ」とか余計なこと言いそうだけど、ジーパンはちょっと戸惑っただけですぐ受け入れちゃう。それでシンコがまた嬉しそうなんですよね。
同じエピソードでゲストの桃井かおりさんとも腕を組むんだけど、優作さんの「女性の扱いに慣れてる」感がハンパないw ほんと大人っぽいです。
だから、新米刑事でヘマばかりする初期のジーパンには、ちょっと違和感があります。それが自分で分かってるから、優作さんも俳優としてやりずらかったんでしょう。
後期になると優作さんらしいクールさや頼もしさが前面に表れ、最初は先輩面してたシンコも徐々にオンナの顔を見せるようになります。関根恵子さんもまた、当時18歳という年齢を思えばメチャクチャ大人っぽいし、色っぽいですよね。
やがて二人は婚約するんだけど、ずっと刑事との結婚に反対してたシンコの父=宗吉(ハナ肇)がようやく許してくれた朝、ジーパンは命懸けで助けたチンピラに撃たれて命を落とし、シンコは刑事を辞めることになります。
もしシンコが刑事を辞めずに七曲署に残ってたら、後から入って来たテキサス(勝野 洋)やボン(宮内 淳)とどんな風に絡んだか? ちょっと想像がつきません。
関根恵子さんはやっぱり、ショーケンさんや優作さんみたいなアウトローとの組み合わせが一番しっくり来ます。ホントに上手いキャスティングですよね。