2020年の秋シーズン、フジテレビ系列の火曜夜9時枠でスタートした、関西テレビ放送制作による全5話のサスペンスドラマ。大沢俊太郎さんの人気コミック『DIVER/組対潜入班』を実写化した作品です。
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急増する犯罪組織に対抗するため兵庫県警に秘密裏に設けられた「潜入捜査」チームがあった。通称「D班」と呼ばれ、悪の組織に潜入する“DIVER(ダイバー)”たち。命を落とす危険と隣り合わせの仕事。
「最強の潜入官」と呼ばれる捜査官・黒沢兵悟は、犯罪者逮捕のためには仲間をも騙し、多少の犠牲もいとわない冷酷非道な「最凶の男」。時には誰よりも善人な顔をし、時には誰よりも情けない姿をさらしているが、それらはすべて“ウソ”。悪に近づき、悪に手を染めながらも、自身の正義で悪を駆逐する。
何が正義で何が悪かー
予想を裏切るノンストップサスペンスが幕を開ける!(公式ホームページより抜粋)
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兵庫県警・潜入捜査課D班の若きエース=黒沢に福士蒼汰、自衛隊上がりの新メンバー=佐根村に野村周平、D班の班長を務める組織犯罪対策課の刑事=伊達に安藤政信、プロのハッカー=永宮に浜野賢太、元町の闇医者=皆本に片瀬那奈、組織犯罪対策課の課長に正名僕蔵、そしてD班を影で操る兵庫県警本部長=阿久津にりょう、といったレギュラーキャスト陣。
その顔ぶれを見ただけで若い女子ウケを狙った番組であるのは一目瞭然だし、漫画原作であることも踏まえて、だいたい内容は想像できました。もちろん想定外の面白さにギャフンと言わされることも少しは期待したけど、残念ながら想像の域を1ミリもはみ出ない凡庸なドラマでした。
とにかく全てのキャラクターが一面的で薄っぺらく、魅力が感じられません。特に主人公の黒沢がただのサイコパスにしか見えないのが致命的。
幼少時に詐欺グループによって両親をなぶり殺しにされた恨みから、人を騙す犯罪者は容赦なく騙して破滅に追い込む非情な男って設定なんだけど、その奥底にある哀しみとか怒りが滲み出て来ないもんだから、単にゲームを楽しんでるガイキチにしか見えないワケです。たぶん福士蒼汰くんは哀しみも怒りも表現してるつもりなんだろうけど、残念ながら表情筋が追いついてない。福士くんの演技、はっきり言ってクサイです。
深みが感じられないのは他のメンバーも同じで、それはたぶん創り手が表面的な格好良さしか意識せずに創ってるから。漫画やアニメならそれで成立するのかも知れないけど、生身の人間が演じると実在感ゼロでとにかく嘘っぽい。薄い。軽い。乳首。
少しはアクションも見られるみたいだけど、なにせ女子向けドラマだからアッサリしたもの。今どきのイケメンには拳銃が全く似合わないし、我々オッサンがワクワク出来る要素は1つも見当らない。唯一、神戸を舞台にしてる点のみ連ドラとしてはユニークだけど、初回を観る限りだと横浜でも東京でも代わり映えしません。
『MIU404』の記事に「このジャンルはまだ死んでない」って書きましたけど、8割はもう死んでます。優れた脚本家をゲットした作品とそうでない作品との格差が凄まじいことになってます。
やっぱりお先真っ暗で、破滅です。
それを考えると半沢直樹やジョーカーの堺雅人さんは
めちゃくちゃうまいんですね
アクションもあったのでハリソンさんの
レビュー楽しみにしていました!
ありがとうございます!