来てよかった…-長野県白馬村：「ホテル さいとう」

Hotel“Saitoh”, Hakuba Village, Nagano Pref.

さてさて、長野県白馬村のこの日のお宿は「ホテルさいとう」という三組限定の小さなお宿であったのですが、
なんといっても楽しみは食事ですよねぇ。夕食は部屋食になっておりまして、奥様が給仕してくださいます。
なんだか豪華なルームサービスをオーダーしたかのような、リッチな気分になったワタクシでありました。
(とか言いながら、ワタクシはホテルでルームサービスなど頼んだことがありません)


この日のメニューが渡されました。こういうサービスで気分が高揚しますよねぇ。
上品で話し上手で、でも出しゃばることなく距離感をとってくれる奥様の対応もすごくよかったんです。


どーですか。まずは「信州サーモンのカルパッチョ」が出てまいりました。
ワタクシ、魚は大好きなのですが一番好きな魚は何かと言われたらサーモンとカツオなんですよ。
海の無い信州なのですが、育てやすく肉質のよいニジマスと病気に強いブラウントラウトを交配させた養殖魚なんです。
サーモンは言うまでもないのですが、野菜が美味いんですよねぇ。


どーですか。パン好きのワタクシ達(同行者もけっこうパンが好きなんです)は焼き立ての「げんまいパン」に舌鼓でありました。
オジサン達だってパンは好きなのです。というか、オジサン達は食に貪欲なのであります。


どーですか。オジサン達はワインも好きなのです。ワタクシは赤ワインが好きなのですが、同行者が「冷たい白ワインが飲みたい」と言うのですよ。
ここは年長者を立てまして白ワインといたしました。奥様に「お勧めのワインは？」と訊きまして、運ばれてきたのが
この「Macon-Villages」というワインでありました。「メーコン・ビレッジ」ではありませぬ。「マコン・ビラージュ」と発音するようですな。
ワタクシは甘口のワインが苦手なのですが、これはすっきりとした辛口で大変美味しゅうございました。


どーですか。これは「完熟トマトと白馬産アスパラガス」ですね。季節の新鮮な野菜を食べるって、本当に幸せです。
信州は高原野菜の生産が盛んで、本当に美味しいんですよ。夏に信州に行く楽しみの一つは、野菜を食べることなんです。


どーですか。これも絶品の「夏野菜のスープ」でありました。濃厚なスープがパンに合うんですよねぇ。


どーですか。続いては「ズッキーニのフラン」が運ばれてまいりました。しかし、ああ悲しいかな、ワタクシは「フラン」という料理が、
どのようなものかよくわからないんですよ。奥様に「すみません。フランってどういう料理なんですか」と訊くと、
「卵と 生クリームなどの材料を混ぜ合わせたものを型に入れて蒸焼きにした料理なんです。ズッキーニを型にしたんですよ」とのことでした。
お味ですか？美味しいに決まってますがな。ズッキーニが柔らかくって、味が濃厚で美味しかったなぁ。


どーですか。これも意味がよくわかりませんが「ニジマスのファルシー」が出てまいりました。
白馬村に近い安曇野ではニジマスの養殖が盛んなので、たぶん安曇野のニジマスだとは思います。
ただ、「ファルシー」というのが何のこっちゃわかりませんので、またまた恥ずかしながら奥様に教えていただきました。
ファルシーというのは詰め物料理という意味なんですよ。五十路にもなったのに、食の知識が乏しいワタクシです。


ニジマスの身、ひき肉、チーズ、スライスされたポテトが絶妙に混じり合いまして、これは本当に美味かったです。


ｄ０－ですか。肉料理は「信州牛の田園風ステーキ」でありました。信州牛はリンゴを食べて育った牛なのですが、柔らかくて美味しいんです。
付け合せの野菜が美味しいので、お肉の味が一層引き立つような気がするんですよねぇ。


五十路のワタクシと六十路の同行者でありますが、オジサン達は肉食系なのです。ガッツリといただきました。


どーですか。コシヒカリのご飯かガーリックトーストかをチョイスできるのですが、ワタクシ達は「ガーリックトースト」をいただきました。
ガーリックバターって、どうしてこんなに美味しいのでしょうねぇ。ああ、また体重が増えてしまいそうです。


どーですか。デザートは「長野県産　桃のコンポート」が出てまいりました。いくらワタクシでもコンポートが何かは知っておりますぞ。
ワタクシは甘いものが苦手なのですが、甘みを抑えたコンポートはペロリとたいらげてしましました。

かくして楽しみだった夕食は、大満足だったのです。ああ、よく食べたなぁ。

ホテル　さいとう…長野県白馬村北城863

使用したカメラ：FUJIFILM X-T1


昨日のブログに紹介したお部屋の写真や、今日の夕食の写真を見るとさぞかし高価な宿に泊まったと思われるかもしれません。
ところが、この食事をいただいて一泊が15800円なんですよ。このコストパフォーマンスの高さはすごいと思います。
我が家の家人は「今度は私を連れて行ってや」と、若干気色ばんだ声で私に言うのでありました。


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