よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

また来年の桜を楽しみにして-奈良県東吉野村:高見の郷

2024年05月06日 | 奈良(奈良市以外)
Takaminosato, Higashi Yoshino Village, Nara Pref.

さてさて、時刻で言えばまだ朝の8時30分頃なのですが、ワタクシ達は「高見の郷」での桜を満喫したので
そろそろ帰路につこうかと考えておりました。ワタクシ達の行動は常に迅速なのですな


「天空の庭」のしだれ桜は本当に素晴らしく、ワタクシ達はただただ感動するばかりでした。
ここから駐車場の方へは自動運転のカートで下って行くことも出来るのですが、当然ながらワタクシ達は歩いて行きました。
歩いて行けば日差しの当たり方によって、刻一刻と表情が変化する桜の姿を見ることが出来ますからね


今年もまたたくさんの桜を見ることが出来ました。そのことをありがたく、そして幸せに思います


ワタクシは9月になれば63歳。来年もまた桜に出会うことが出来るのかな…そんなことを思ったりします。
でも、来年もまた桜の花に出会いたい、また美しい紅葉を眺めたい、また山の稜線を歩いていたい。
そのためには健康な身体を維持すること、そして足腰をしっかりと鍛えておくことが必要ですね


ワタクシ達は9時前に高見の郷を後にしました。ワタクシ達が帰路に着く頃には、大阪側からの国道166号線は大渋滞。
第1〜第7までの駐車場はどこも満車で、かなりの待ち時間になっているようでした。
このまま真っ直ぐ大阪に戻ってもいいのですが、早朝から行動していたのでちょっとお腹も空いていたんですよ


9時過ぎに営業しているお店があるかと探してみたら、帰路に通る宇陀市大宇陀のあたりに「オゴポゴ」というカフェがあり、
そこなら営業していることがわかったので立ち寄ることにしました


川沿いにテラス席があるので、ワタクシ達はテラス席に座ることにしました


この日は半袖のシャツで過ごしてもいいくらいの温かさでしたので、ワタクシはアイスコーヒーをいただくことにしました


厚切りのトーストも注文し、穏やかな日差しの中で相棒さんとゆったりと時間を過ごしました


ここのところ桜の写真が続きましたが、今年の桜の写真は今回で終了です。長らく桜の写真にお付き合いいただきましてありがとうございます。
明日からはワタクシが大好きな、新緑の写真をアップしていきますね

使用したカメラ:1〜4枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2


今年の桜は開花が遅れ、その代わりに一気に満開になっていきました。見ごろの時間が随分と短かったんですよ。
私のような週末カメラマンは土日に桜が満開の場所があることと、土日が晴天であるという条件が重ならないといい桜の写真を撮れません。
この日は両方の条件が重なったので、私にとってはただただ幸運でした。



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赤い野点傘-奈良県東吉野村:高見の郷

2024年05月05日 | 奈良(奈良市以外)
Takaminosato, Higashi Yoshino Village, Nara Pref.

さてさて、満開のしだれ桜が見頃を迎えた「高見の郷」も、朝8時頃になって徐々に人が増えてきました


このような逆光の状態で撮影することを嫌う人も多いですが、ワタクシは花や新緑、紅葉などを撮影する時は逆光が好きです。
ワタクシのカメラは露出補正ダイアルが軍艦部にあるので、逆光の時などの露出補正が簡単に出来るので便利です


写真で一番つまらないのは順光ですよね。立体感がなく、のっぺりとした写真になってしまうんですよ。
ワタクシは朝や夕方の斜光の中で撮影するのが一番好きかなぁ


朝の8時に開店する露店がありました。ここでは旬のタケノコを炭火で焼いて「焼きタケノコ」にして売っていました。
これは食べないわけにはいきません。ゆず味噌を塗って焼いていただきました


この焼きタケノコ、美味かったんですよ。柔らかくって美味しかったなぁ


真っ赤な野点傘がいつの間にか立てられれていました。もともと貴人や高僧へ差し掛けるための傘を大きくしたのが始まりらしいのですが、
秀吉が主催した北野大茶湯において、朱傘を立て葦垣で囲んだ茶席を設けたことで秀吉が大層喜んだそうで、
そのことがきっかけとなって野点傘が今のような使われ方になったそうです。(もちろん諸説ありますが)


秀吉は「お花見」にも関わりの深い人物で、まず有名なのが5,000人が5日にわたって集った奈良「吉野山の花見」ですな。
そして、近江など各地から集めた700本もの桜を京都の醍醐寺に植林し、建物や庭園を造って行った「醍醐の花見」でしょう


まあ、秀吉という人には「風流」「優雅」という素養は全くなかったでしょうが、「絢爛豪華」「ド派手」が大好きな人なので、
華やかな桜というのは彼にとっては魅力的だったのでしょうね


この日の桜も絢爛豪華。秀吉の時代には高見の郷はありませんでしたが、秀吉がもしこの桜を見ることが出来たのなら、
きっと大満足したことでしょう

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


今はそうでもありませんが、昔から大阪人って豊臣秀吉を好きな人が多いんですよ。
もちろん大阪城を築いて、大阪の発展の礎を作ったのが秀吉だというのもあるのですが、
大阪人って低い身分、卑しい家柄から自らの才覚、努力によってのし上がった人物を好むんです。
そんな大阪人に愛される代表的な人物が豊臣秀吉と松下幸之助じゃないかと、私は思うんですよ。



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お花見-奈良県東吉野村:高見の郷

2024年05月04日 | 奈良(奈良市以外)
Takaminosato, Higashi Yoshino Village, Nara Pref.

さてさて、ワタクシ達は「高見の郷」の満開の桜を楽しんでいました


春になれば桜が咲く、桜が咲けば花見に行く…日本人にとって当たり前の光景となった「お花見」なのですが、
そもそも、お花見という風習はいつ頃から始まったのでしょう


1000年以上前の農民は、お米を作る田んぼに「田の神様」がいると考えていたそうです。
田の神様は寒い冬の間は山へ行き、暖かい春になると農民たちが住んでいる村へ帰ってくると信じられていたそうなんですね


そして、春になって桜が咲くと農民たちは「田の神様が帰ってきた」と考え、桜の木のまわりに集まり、
田の神様におもてなしをしたことが、お花見のはじまりといわれています。(もちろん諸説ありますが)
でも、その頃のお花見は今のようなお花見とは違い、「お米がたくさんできますように」という
「豊作祈願」のようなものだったと言われています


「田の神様をおもてなしする行事」から、いまのように「美しく咲いた桜を楽しむ」というお花見のもとになったのは、
平安時代のことだそうです。平安時代の貴族たちが、美しい桜の花を見ながら歌を読んだことが、
現在のようなお花見のもとだと言われているようですね


庶民がお花見を楽しむようになったのは江戸時代の寛文年間のころからです。当時は寺社の境内に咲く桜の観賞でした。
享保年間に八代将軍吉宗が、飛鳥山や隅田川堤、小金井堤などに数千本の桜を植えて庶民のお花見を奨励します。
このころから庶民は咲き誇る桜を見に繰り出し、桜の下でお弁当を食べながらお花見を楽しみました


吉宗といえば「享保の改革」で知られるように、様々な幕政改革を実行した人物です。
ワタクシには吉宗といえば「質素倹約」を旨とした将軍という印象が強いのですが、
そんな吉宗がお花見を奨励したというのはちょっと意外な気もします


今ではお花見という風習はすっかりワタクシ達の間に定着しましたね。
それどころか、お花見を楽しみに来日する外国人観光客も多いというのですから驚きです


逆光の中で撮影したこの一枚なのですが、桜の木の枝振りも良くって、今回の撮影の中ではワタクシのお気に入りの一枚です

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


徳川吉宗が財政立て直しのために様々な施作を行うのですが、無駄遣いの根源である大奥の改革に乗り出したのは有名な話です。
4000人いた大奥の女中を大量に解雇し、1300人まで人員削減するんですよね。その時に解雇した女中の基準が面白い。
吉宗は容姿端麗な女中から解雇してるんですよ。理由は「彼女達なら大奥を出ていっても、十分に暮らしていけるだろう」とのこと。
大奥にうつつを抜かすアホ将軍に比べて、吉宗の優秀さを伝えるいいエピソードだなと思いますわ。



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桜色に染まる-奈良県東吉野村:高見の郷

2024年05月03日 | 奈良(奈良市以外)
Takaminosato, Higashi Yoshino Village, Nara Pref.

さてさて、満開のしだれ桜を楽しもうと「高見の郷」を訪れたワタクシ達ですが、
一番メインの場所となる「天空の庭」へとやって来ました


時刻は朝の7時20分。天空の庭にも朝の日差しが差し込んできて、見事な青空が広がりました。
やっぱり青空はいいですね。そして、青空を背景にしだれ桜は一層美しさが映えました


ここ東吉野村は、かつては林業が盛んな土地でありましたが、過疎化や輸入木材の増加によって徐々に林業も衰えていきました。
事業衰退に伴い土地の有効活用として、土地の持ち主であったご夫婦がしだれ桜を移植したのが高見の郷の始まりなんです


長い年月をかけて育まれた桜の木々は、今は息子さんに受け継がれたくさんの花見客を魅了しています


今では奈良県屈指の桜の名所となり、多くの人が高見の里を訪れます。
場所的に三重県との県境に近い場所なので、最近は三重県や愛知県などから訪れる人も多いようですね


ここ吉野村も当然のことですが「過疎化」「少子化」「高齢化」が進んでいます。
昭和50年には6000人を超えていた村の人口は、今では1500人を割ってしまいました


先日、人口戦略会議は東吉野村における2020年から30年間の女性人口減少率を予想しましたが、
20歳から39歳の女性が79.8%減少するとし、将来的に消滅する可能性が高い「消滅可能性自治体」であるとしました


まあ、大阪府ですらワタクシが住む場所から程近い富田林市、河内長野市なども消滅可能性自治体になっているわけですから、
全国で744もの自治体が危機的状況だと聞いても、「そらそうやろなぁ」と思ってしまいます


そんなことを考えていると気が重くなってくるのですが、この日はただただ美しい桜に感動していました。
まるで全身が桜色に染まってしまうかのような、そんな気持ちになったのでした

使用したカメラ:8枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2


ここ東吉野村には小学校は1校しかありません。そして、全校の児童数は30人だそうです。
村で唯一の小学校ですから、すぐに廃校になることはないでしょうが、1学年が5人平均ですから学校の維持も大変だと思います。
そして、同じような状況の学校が日本中至る場所にあるのでしょうね。



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1000本のしだれ桜-奈良県東吉野村:高見の郷

2024年05月02日 | 奈良(奈良市以外)
Takaminosato, Higashi Yoshino Village, Nara Pref.

さてさて、4月13日(土曜日)なのですが関西ではほぼ桜の見頃は終わっていました。
しかし、標高の高いところではまだ桜が見られる場所があり、最後の桜を見に行こうと思いました。
ワタクシは相棒の「今では晴れ男さん」と朝5時30分に待ち合わせをし、この日の目的地へと向かいました


この日、ワタクシ達が向かったのは奈良県東吉野村にある高見の郷というところです。
ここは大阪周辺で最後の桜を見られること、それも見事なしだれ桜を見ることができるということで
多くのメディアで取り上げられるようになり、年々訪れる人が増えているんです


ワタクシ達は7時前に現地に着きました。自動運転のカートに乗って山の上に登ることができるのですが、
ワタクシ達はカートが動くまで待つのが面倒なのと、歩きながら桜を眺める方が楽しいだろうと思い、
まずは一番標高が高いところにある「千年の丘展望台」を目指して歩いて行きました


山間の谷間にはまだ陽が当たりません。それでも見事なしだれ桜の美しさにため息が出ます。
カートに乗っていたらこうして写真を撮ることは出来ません。やっぱり歩くに限りますな


展望台に着きました。高見の郷のメインである「天空の庭」を見下ろすことになります。
すでに展望台には10人ほどの人がいましたが、誰もが「すごいねぇ」「キレイやなぁ」と感嘆の声をあげていました


この日の高見の郷の桜はまさに見頃。地元の人と話をすると「今日はもう10時頃には第1から第7までの駐車場は満車でしょうね。
昼頃に来る人は駐車場に入るのに相当待ってもらわなあきませんわ」と言っていました。早く来たのは大正解ですな


遠くに見えるのは東吉野の山々です。ワタクシが立っている場所が標高700mくらいなんですよ


ここ高見の郷に来るのは今回で3回目ですが、何度来てもこのしだれ桜の素晴らしさには心を惹かれます


ではでは、「天空の庭」へと向かうとしましょうか。この桜を見ていたら足取りも軽くなりますわ

使用したカメラ:1、6、7枚目はFUJIFILM X-Pro2、他はFUJIFILM X-T30


今年は桜の開花が遅れ、一気に満開になりました。ですので、桜を楽しむことが出来る期間が短かったですね。
そんな中、笠置駅では「駅と桜」「列車と桜」を、岸和田城では「城と桜」を楽しむことが出来、
ここ高見の郷では「山間のしだれ桜」を満喫したのですから、今年もまずまず桜を堪能できました。



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