よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

いずれは名刹に-大阪府泉南市:長慶寺

2024年07月08日 | 大阪(大阪市以外)
Choukeiji Temple, Sennan City, Osaka Pref.

さてさて、大阪府泉南市にある長慶寺にやって来たワタクシ達は、紫陽花の花が咲く境内を歩いていました


ワタクシ達は車で来たので、お寺の裏側にある駐車場からお寺の境内に入っていきましたが、
本来はこちらの石段から仁王門に向かうのがお寺への入り口になるのですね。
石段の両側には多くの紫陽花が咲いていました


昨日のブログに書きましたが、境内にある伽藍のほとんどが現在の住職さんの尽力で建てられたものです


ですので、どの建物も今は歴史が浅い建物ばかりですが、いずれ長い歳月が過ぎていくと「平成の時代に建てられた寺院建築」として、
高い評価を受けることになるかもしれません。いずれは「名刹」と呼ばれるお寺になるかもしれませんね


この日は明け方に雨が降りました。そのおかげで紫陽花の花や葉がしっとりと雨に濡れていたんです


花の写真を撮るときは、陽光あふれる晴天の日がいいなぁと思うのですが、紫陽花や菖蒲は雨に濡れている方がいいですね


ここにカタツムリでもいてくれるといいなぁ…そんなことを思いましたが、そううまくはいきませんでした


この日、長慶寺は「あじさい祭り」を開催しており、いろんなイベントが企画されていました。
その中に10時から住職さんの話を本堂で聞くことが出来るようだったので、せっかくなので話を聞かせていただくことにしました


お坊さん達による読経の後、住職さんから話がありました。高齢なのですが滑舌も良く、バイタリティに溢れている感じがしました。
ただ、この時に頭と口はまだ大丈夫なのだが、もう足が悪くなってきたので、住職の座を次の人に譲るという話があり、
その後には次の住職さんのお話がありました。改めて思ったのは、どのような役職であっても「引き際」というのは大切だということ。
皆に惜しまれ、皆に感謝されながら自らの引き際を決めた住職さんの姿を見て、
自分もどのタイミングで今の仕事をリタイアすべきか…そんなことを考えたのでした

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


このお寺の住職さんに比べて、引き際の悪い人が世の中には多いですね。
特に「政界」というのは、いつまで老害としか思えないような連中がのさばっているのかと思いますわ。
「日本の政治はあかんな」などと思っていたら、民主主義と自由を標榜するアメリカ合衆国の大統領選挙ですら、
民主党も共和党も引き際を見誤ったような老人を候補に立ててくるんですから困ったものですな。



ブログランキングに登録しています。こちらをクリックしたいただくと嬉しい限りです。

にほんブログ村 写真ブログ 写真日記へにほんブログ村

よっちんのフォト日記 - にほんブログ村


あじさい祭り-大阪府泉南市:長慶寺

2024年07月07日 | 大阪(大阪市以外)
Choukeiji Temple, Sennan City, Osaka Pref.

さてさて、6月9日(土)のことですが、家人が「紫陽花の花を見たいなぁ」と言うので、
「どこか近場に紫陽花の花を見に行こうか」ということになりました。
ワタクシ、昨年のことなのですが大阪府の南部にある泉南市にある長慶寺に紫陽花を見に行き、
なかなか見応えがあったので今回は家人と一緒に長慶寺に向かうことにしました


朝9時に長慶寺に着きました。駐車場から見上げると立派な多宝塔と、見事な松の木が見えました。
長慶寺は真言宗泉涌寺派のお寺で、天正年間、信長・秀吉の根来攻めの際焼失した海会宮寺で唯一焼け残った観音堂を、
慶長年間に豊臣秀頼の命により移築、当時の年号を逆にとり「長慶寺」としたのが始まりと伝えられています


現地に着いてみると、この日は「あじさい祭り」の日になっていて、お寺では様々なイベントが予定されていました。
普段は静かなお寺でしょうが、この日は結構な賑わいになりそうです


アナベルの向こうに、立派な塔が見えますね。この塔がなかなか見応えがあるんです


この塔は孔雀塔という三重塔です。現在の住職さんが建立したもので、建てられてからまだ20年ほどの新しい塔です。
見た目は六重塔のように見えますが、これは決して六重塔ではありません。
奈良の薬師寺三重塔と同じで、主屋根の下は裳階(もこし)ですね


こちらには鮮やかな赤紫色の紫陽花がありました。そして、向こうにまた立派な塔が見えます


これは三宝塔という三重塔です。これもまだ建立されて20年弱という新しい塔です。
とは言っても、なかなか美しい姿の塔ですし、どことなく風格を感じます。
明治時代以降、衰退していた長慶寺を現在の住職の尽力で本堂、多宝塔、二つの三重塔などが次々と建立されていき。
立派なお寺に生まれ変わったというのですからすごい住職さんですわ


今回、紫陽花を楽しみに長慶寺に来たのですが、例年だと梅雨入りしているはずのこの日も梅雨入りはしていませんでした。
たまたまこの日の朝はちょっと雨が降ったのですが、それまでは随分と長い間、晴天が続いていたんです。
そのせいか、紫陽花の花に元気が無いというか、色づきがイマイチ良くないように感じたんです


もうちょっといい色の紫陽花はないのかな。そんな思いで、境内をさらに歩いていきました

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


先日、天気予報を見ていると「今年の近畿各地の6月の降水量は例年に比べて多いと思いますか、少ないと思いますか」と言ってました。
「そら少ないに決まってるやろ」と思ったのですが、正解は大阪、京都、神戸など近畿各地はどこも例年より降水量が多いんです。
雨が降る日は少なかったのですが、降る時は一度に大量の雨が降るということなんですね。
梅雨のあり方が昔に比べて変わってきましたね。日本はもう温帯ではなく、亜熱帯じゃないかという気がしますわ。



ブログランキングに登録しています。こちらをクリックしたいただくと嬉しい限りです。

にほんブログ村 写真ブログ 写真日記へにほんブログ村

よっちんのフォト日記 - にほんブログ村


マナー-大阪府千早赤阪村:下赤阪棚田

2024年07月06日 | 大阪(大阪市以外)
Shimoakasaka Rice Terrace, Chihaya Akasaka Village, Osaka Pref.

さてさて、大阪で唯一の村である千早赤阪村では、下赤阪棚田で田植え作業が行われていました


この千早赤阪村なんですが、「平成の大合併」の際に隣接する河内長野市に合併されるという話があったんですよ。
ただ、結果的に村内で反対派が多数を占めたために合併にならなかったのですが、
それが結果として良かったのかどうかは部外者であるワタクシにはわかりません


平成の大合併では全国で3232あった市町村が、合併後には1718とほぼ半減しているんです。
ところが大阪府は美原町というのが堺市に合併された1件のみで、全国で一番合併件数が少なかったんです


お隣の兵庫県なんて市町村数は半分以下になっていますので、なぜ大阪府が極端に合併件数が少ないのか理由はよくわかりません。
大阪ってお上(国)の言うことに従うのが嫌いだからという理由だったら面白いのですが、まあそんなことはないでしょう


この日は明らかに30℃を超える気温でしたが、空の雲はまだ夏の雲ではありませんでした。
でも、これからは積乱雲が湧き上がってきて、夏らしい空になるのでしょうね


先日、3ヶ月間の長期予報では「今年の夏も猛暑になる。過去一番の暑さになる可能性もある」と言っていました。
もう猛暑日なんて当たり前。真夏日ならまだマシな方だ。日本の夏はそうなってしまいましたね


こんな看板がありました。ということは、ゴミを捨てていく不届きものがいるということでしょうね。
ここに来るのはワタクシのように棚田の撮影が目的でやって来るカメラマンと、
あとは楠木正成由来の場所を訪ね歩く歴史好きの人だと思いますが、数から言えばカメラマンの方が多いでしょうな


さらにはこんな看板までありました。ワタクシ、こちらの看板を見るのは初めてのように思います。
地元の人だってこんな看板は立てたくはないでしょうが、そうせざるを得ない現状があったのでしょう。
カメラマンたるもの、最低限度のマナーは守ってほしいと思うのですが、そうじゃない連中が多いのですね


最後に棚田を眺めてみると、男の子が一人で田植えをしていました。おじいちゃん、おばあちゃんはちょっと休憩中なのかなぁ。
頑張れよ…そんな声をかけたくなりました

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


カメラマンのマナーがよく問題になります。私の印象としては若い人よりも、むしろ年配の人の方にマナーが悪い人が多い気がします。
それもかなり高価なカメラ、レンズなどのカメラ機材を持つ人で、マナーの悪い人を何度か見てきました。
私もそうならないように気をつけたいです。「非常識なジジイがおったで」と言われたくないですからね。



ブログランキングに登録しています。こちらをクリックしたいただくと嬉しい限りです。

にほんブログ村 写真ブログ 写真日記へにほんブログ村

よっちんのフォト日記 - にほんブログ村


田植え作業-大阪府千早赤阪村:下赤阪棚田

2024年07月05日 | 大阪(大阪市以外)
Shimoakasaka Rice Terrace, Chihaya Akasaka Village, Osaka Pref.

さてさて、千早赤阪村にある下赤阪棚田をワタクシは訪れていました


棚田の右奥に建物が見えますが、これは千早赤阪村唯一の中学校である千早赤阪村立中学校です。
前に学校の横を通った時に部活動の指導をしていた先生に聞いたのですが、全学年1クラスという規模だそうです。
全校生徒が100人程度といいますから、誰もが顔馴染みになるでしょうね


遠くに見える不気味な塔ですが、これは大平和祈念塔といいます。でも、大阪府民でこの名前で呼ぶ人はまずいません。
みんな「PLの塔」「PLタワー」と呼ぶことから分かるように、PL教団が世界平和を願って作った塔なんです。
高さは180mあって、ワタクシが子どもの頃はエレベーターで展望台まで行くことが出来たのですが、
いつの頃からか中に入れないようになりました


今やPL教団は信者も激減し、財源も苦しいのでしょうね。かつては日本一の規模を誇っていたPL花火芸術も、
年々内容がしょぼいものになった上に、コロナ禍で中止になった後、復活はしていません。
もともと地域に根ざした花火大会ではないので、さほど復活を望む声もないのだと聞きました


この日は田植え作業に多くの人が携わっていたのですが、見ていると年配の方が若い人に指導しているような場面が何ヶ所かでありました。
どうやら棚田オーナー制度を実施しているようで、オーナーになった若い人に地元の方が田植え作業を手伝っているようですね


調べてみたらオーナーになると棚田を借りて田植えなどに参加し、新米を受け取るという制度のようです。
オーナーは1組あたり50平方メートルを3万円で貸りて、秋に新米30キロを受け取ることができるそうですよ


この写真を撮ってからもう1ヶ月が経ちましたので、稲は大きく伸びているでしょうね


こちらはオーナー制度とかではなく、地元のおじいちゃん、おばあちゃんとお孫さんが一緒に田植えをしているようでした。
おばあちゃんの指示を聞きながら、黙々と作業をしているお孫さんが可愛らしかったです


日差しがだんだんと強くなってくると気温も上がってきました。これからの撮影は暑さとの戦いですね

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


日本人の一人当たりの米消費量は1962年がピークで、年間118kgだったそうです。
その後減り続け、2022年には年間51kgだということですから半分以下になったということですね。
今、日本では少子高齢化だけが最大の問題であるかのように言われていますが、
私は38%しかない食料自給率の低さというのも大きな問題だと思うんですよ。



ブログランキングに登録しています。こちらをクリックしたいただくと嬉しい限りです。

にほんブログ村 写真ブログ 写真日記へにほんブログ村

よっちんのフォト日記 - にほんブログ村


大阪の「棚田百選」-大阪府千早赤阪村:下赤阪棚田

2024年07月04日 | 大阪(大阪市以外)
Shimoakasaka Rice Terrace, Chihaya Akasaka Village, Osaka Pref.

さてさて、今年は梅雨入りが例年に比べて随分と遅れましたね。ですので、6月上旬は晴天の日が多かったです。
そんな6月8日の土曜日、朝から晴れていたので、ワタクシは千早赤阪村に向かうことにしました。
千早赤阪村は大阪府の南東部に位置し、大阪府ににある唯一の村です


千早赤阪村には「日本棚田百選」にも選ばれた「下赤阪棚田」があるんです。
大阪にはここ下赤阪棚田と、北部の能勢町にある長谷棚田が日本棚田百選に選定されているんです。
大阪府以外の方からすると、大阪に棚田があるって意外に思われるかもしれないですね


「下赤阪の棚田」は面積7.4ヘクタール、250枚の棚田があり、42戸の農家が耕作に従事しているそうです。
平成11年に地元農家の15人で構成する「下赤阪棚田の会」が結成され、棚田の維持保全に努めているとのことです


千早赤阪村は大阪府の市町村の中では最も人口が少なく、令和2年の統計では4909人になっています。
少子高齢化が進み、2014年には大阪府下で初めて「過疎地域」に指定されました。
今や日本中、至る所で過疎地域に指定される自治体が増えています


梅雨入りが遅れ晴天が続いていたので、紫陽花にもう一つ元気がないというか、色合いが良くないんですよ。
雨が降ったら降ったで文句を言うくせに、降らなかったら降らないで文句を言うのですから人間って我儘ですね


とはいえ、「棚田」と「紫陽花」の組み合わせは何度見てもいいものです。絵になりますよねぇ


青空にはヒマワリのような黄色い花が一番会う気がするのですが、青い紫陽花も悪くはないですね


この日(6月8日)は田植えが始まったようで、農家の方が棚田で農作業をしている姿が数多く見られました。
小さな棚田では農機具を使うことも出来ず、手作業をされている場面も多かったです。大変でしょうねぇ


久々に訪れた下赤阪棚田です。ではでは、ゆっくりと散策するとしましょうか

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


「日本棚田百選」なのですが、実は「100」ではなく「134」の棚田が選定されているんです。
県別では長野県がダントツに数が多いのですが、これはもう納得の1位ですね。
ちなみに1ヶ所も選定されていないのは北海道、青森、秋田、福島、茨城、群馬、埼玉、東京、神奈川、沖縄となっており、
「棚田百選」に選ばれた棚田は西日本に多いんですよ。



ブログランキングに登録しています。こちらをクリックしたいただくと嬉しい限りです。

にほんブログ村 写真ブログ 写真日記へにほんブログ村

よっちんのフォト日記 - にほんブログ村