ラッセル 紅葉台

２月9日の雪遊びに気をよくした私たち。
２日後の１１日、雪山に登るぞー！と意気込んだ。
どこの山？
「西湖の北側の毛無山は？」そらぱぱ
「中級者向きって、この雪じゃ無理だよ」　あたし
「じゃぁ、南側の足和田山」　「いいねぇ」
ということで、西湖南側の足和田山にトライで決定。

足和田山は、別名、五湖台と呼ばれていて、展望台からは富士五湖全部が見えるとある。
標高　１３５５メートル、平均時間　１時間５０分〈片道〉　で登れる低山。
これならいける！　と思ったのがどんだけ甘い考えか、後で思い知らされるんだけど…

とにもかくにも、足和田山めざしてレッツゴー！
足和田山へは、西湖東側の紅葉台から登山道が伸びている。
なので、まずは紅葉台へ…

１３９号線は残雪もなく快調に紅葉台取り付け道路（紅葉台バス停）まで来たのはいいが…
そこからはあまりに雪が深く車が入っていけない。
しかたなく、路肩にスペースを見つけて駐車。そこから、まずは紅葉台を目指して歩き始めた。１０時２０分。

途中、止めてあった車は雪に埋まっていた。

紅葉台へ向かう登山道の入り口。
普通なら車で登れる道も、ひざ以上の深雪。
まだ新しいスノーシューのあとがあったので、そのトレースをたどって登り始める。

軽アイゼンは付けているものの、この雪じゃぁそんなもの何の役にも立たないことはすぐわかった。
いちいち足がズボズボ沈んで、１歩１歩引き上げながら登る。

５０メートル進むのにも気持ちが萎える。
この時点で、もうこれは足和田山など程遠い存在という事実に気付く。
でもここで引き返したら女がすたる。冗談じゃない。せめて紅葉台頂上まではいくからね！
変な意地が私たちを突き動かす。（そらにそんな意地があったかどうかは微妙…）

途中で、スノーシューを履いた成人男性が２人下ってきた。
「足跡つけてきたからね。頑張って」　そう云われた。
有難いけど、こっちはただの登山ブーツ。この雪じゃぁスノーシューが正解だよね。
でも、持ってないからしょうがない。

そら、あんたもマウンテンドッグならこれくらいでへこたれてはならぬよ。
頑張ろうね♪

やがて道標。


ようやく最後の急登り地点。
標識には、ここから２分で紅葉台展望台とある。
でも、絶対２分では無理！その時ちょうど１２時。
さぁ何分で登れるか…よっしゃぁー！どっからこんな意欲がわいてくるのか自分でも不思議。

それにしても、足が沈んで一歩が重い。それでもラッセルしながら登る。
そらも私のあとを必死でついてくる。


それでも余裕のポーズ。
ほんとはちょっと休憩。もう、帽子も手袋も暑くてつけちゃいられない。

最後のひと頑張り。
「そら、頑張って！！」　リードの張りで踏ん張りが伝わりますか？

う～、足が埋まる～！　息が上がる～。

で、ようやく展望台到着。２分で行けるところ２０分かかった（汗）

西湖の向こうには、毛無山、十二が岳…

目を移せば、遠く南アルプス…

富士山は、残念ながら雲がかかってるけど、

望遠なら山肌もくっきり…

雪原に目を移せば、野兎の足跡。

結局、当初の足和田山は、ここからはるかに遠く、
この日の登頂はあきらめて、紅葉台制覇ということで十分と相成った。
下りになると、そらは絶好調。
今度は私を引っ張るようにぐんぐんノンストップで下りていった。

紅葉台取り付け道路まで下ると、
そこには木曽馬牧場がある。季節がいい時は乗馬体験ができるところ。

寒さに強いがっちりした馬が並んでいた。

馬もお散歩。

いやぁ、今回はほんとにハードでした。
ガイドブックによれば、３，４０分で行けるところを、
２時間かけて登った。
当初の計画とは全くかけ離れたものになったけど、
雪山登山という意味では、じゅうにぶんに堪能できた１日でした。

さぁ、次はどこへ…