☆「古典の中の植物誌」井口樹生 三省堂 という本を見つけました。
『古典の中に咲く花、古代人の心にそよぐ草木を、
古代学・民族学の方法をもって現代に再現する』
と書いてある通り、植物学でない視点が面白かったです♪
古代学・民族学の方法をもって現代に再現する』
と書いてある通り、植物学でない視点が面白かったです♪
私は桜が好きなので桜のページに興味を持ちました。
桜の頃は疫病が流行り、稲も心配。
さくら=「さ」が「さみだれ」、「さつき」、「さおとめ」という言葉から、
稲・田の神を現し、
「くら」が「たかみくら」「いわみくら」などという言葉から、神のおり場所とするなら、
さくら=「田の神のおられる場所」という意味となるようです。
稲・田の神を現し、
「くら」が「たかみくら」「いわみくら」などという言葉から、神のおり場所とするなら、
さくら=「田の神のおられる場所」という意味となるようです。
つまり桜は象徴的に稲の花のシンボル。
稲の花が熟すまでに早く散ってしまわないようにと、
桜の花が散るのを惜しむ歌が多いというのも、大変面白いと思いました。
桜の花が散るのを惜しむ歌が多いというのも、大変面白いと思いました。
他にも「ははきぎ」、「撫子=撫でし子」「若菜」など、
万葉集や伊勢物語の用例なども多く、源氏物語の用例も少しあります。
万葉集や伊勢物語の用例なども多く、源氏物語の用例も少しあります。
ちょうど今は五月雨(さみだれ)頃ですが、
宮中では忌みとされ、慎んで過ごしていたようです。
宮中では忌みとされ、慎んで過ごしていたようです。
源氏物語ではその頃の有名な「雨の夜の品定め」で
光源氏は中流の女性の事を知り、その後の空蝉という女性や
夕顔という女性への展開になります。
光源氏は中流の女性の事を知り、その後の空蝉という女性や
夕顔という女性への展開になります。
これを書いた時点では、
まだ紫式部は彰子に仕えてなく、
あの道長邸の華やかな様子を知らなかったと思うのですが、どうでしょう?
まだ紫式部は彰子に仕えてなく、
あの道長邸の華やかな様子を知らなかったと思うのですが、どうでしょう?
雨の夜の品定めでは、光源氏の心にはあの方=藤壺 お一人のみと
描かれていたと思います。
描かれていたと思います。
☆渋谷栄一 「源氏物語の季節と物語」 新典社新書 によると、
冷泉帝が生まれたのは2月の半ば頃とあります。
そうすると、藤壺と逢ったのは前年4月半ば頃。
冷泉帝が生まれたのは2月の半ば頃とあります。
そうすると、藤壺と逢ったのは前年4月半ば頃。
こういう風に色々と季節によって源氏物語を考えるのも面白いです♪
源氏物語は奥が深いです~汗;