薔薇(7)にも書きましたが、その後の庚申バラの観察です。
10月20日以来、12月中頃にも蕾は出来ましたが、
咲く前に散ったのか、気付くと蕾は無くなっていました。
つまり60(庚申)日ぐらいでちゃんと蕾も出来ていた事になります。
そしてこの2月は寒いながら、蕾からやっと少し咲きだしました。
写真がそうです。
源氏物語の「さうび」は庚申バラではないかもしれませんが、
このバラは枝先を切らなければ、文字通り60日ぐらいの周期で咲くようです。
そして原始のバラにみられる実もできていました。
多分12月の花がそのまま実になったと思います。
この実がいわゆる漢方に使われた事から、日本に入ってきたという事ですね。
梅も同様です。「梅」の記事を参考にしてください。
しかし、実際には平安の昔と気候も違っているので同じものかはわかりません。
また、普通のバラはこの冬の寒い時期、次回の花を咲かせるために、
枝を切る剪定と寒肥の必要な時期になります。
さうびは、階のもとにあったという事でおそらく外に地植えしていたと思います。
肥料をやっていたかは定かではありませんが、
今のところそんなに手のかかるバラでもなさそうです。
時期が少し遅くなりましたが、そろそろ新しい芽を出すために枝先を切ろうと思います。
同じくチャイナローズのオールドブラッシュというピンク色のバラも売っていましたが、
中輪の花です。やはり四季咲きです。
この花が源氏の「そうび」かどうか不明ですが、今後も「さうび」に注目したいと思います。