井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の花・ネコノメソウ

2018年07月16日 | 日記


ネコノメソウの群落。ユキノシタ科ネコノメソウ属。
沢筋など湿ったところ、水のあるところに生育する多年草。
地を這う走出枝を伸ばし、多くの花茎と新たな走出枝をだしてしばしば大きな群落をつくる。
卵形で鈍い鋸歯のある葉を対生させる。ネコノメソウの仲間には「対生グループ」と「互生グループ」があり、
ネコノメソウは対生グループの代表である。



ネコノメソウの花。
花弁はなく、萼片が4個。萼片は花時は直立して4個の雄しべ・1個の雌しべを囲む。花後には直立していた萼片も平開する。ネコノメソウの仲間、ネコノメソウ以外は雄しべが8個で、4個の雄しべはネコノメソウを見分けるポイントとなる。
花序を包む苞葉は茎葉と同形で、花時には黄緑色に色づく。



ネコノメソウの果実。
果実は蒴果で、上部が開いて種子が見える。その姿が、昼間の細めた猫の眼に見えるというので「猫の眼草」と名付けられたという。
花時に黄緑色だった苞葉と萼片、花後には緑色に変わる。
深皿に入れられた形の種子は、雨粒に当たると水滴と一緒に飛んで運ばれる。「雨水散布」という。
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