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申命記13章

2022年03月11日 07時07分15秒 | 申命記
申命記13章神から遠ざける誘惑に警戒せよ
申命記の12章以降は、律法ですが、これが愛されるべき主のことばとして受け止められるには、神の愛をまず経験しており、日々神と親しい交わりを持っていることが大切です。古代イスラエル人にとってそれは、出エジプトの大いなる経験をし、奴隷から解放され、神の天来の恵みをもって荒野の40年を生き延びることであり、現代の私たちからすれば、イエスの十字架にある罪の赦しの恵みを知り、そこで魂を入れ替えて、新しい人生を歩み、日々聖書を読みながら、神とよき時を過ごすということがそうです。そのような神とのしっかりとした愛の関係があればこそ、律法というのは慕うべき教えになるものですが、そうでなければ、なんともそれは窮屈で、禁欲的な人生を生きるように戒める、足枷手枷に過ぎないものです。聖書通読が続くのも、イエス・キリストの愛を味わえばこそです。
ですから12章の偶像を捨て去ること、自己流の礼拝を戒めることの教えに続いて、この13章では、まことの神から心を遠ざける偽預言者、友人・知人、世俗の指導者たちの誘惑に警戒すべきことを語るのです。
1.偽預言者による誘惑(1-5節)
まず偽預言者に注意せよと言います。律法は、人に神を愛するようにと語りますが、人の心のベクトルは逆です。私たちは神に愛されること、神が奴隷のように私たちに奉仕してくれることを望むのです。こうした人の弱さにつけこみ、他の神々に誘い込む偽預言者は、誰でも殺されなければならない、と手厳しい警告です。しかし実際にそのように偽預言者が殺された例は、旧約聖書では1列王18:40、エリヤがバアルの預言者を殺したものだけです。ここは強い戒めと理解すべきところでしょう。
彼らはしるしを誘惑とします。多くの人は、宗教にしるし、奇跡を求めます。ご利益を求める人の心の弱さに、偽預言者は付け込み、金儲けをする。結果、人は宗教なんて信じなければよかったということになるのです。信仰とはそのようなものではありません。ただ神に愛されていることを知り、神の愛に憩う営みです。そこから人間が神に造られた人間として、それらしく生きていく「宗道」あるいは「キリスト道」と言うべきものです。
2.身内的な人々による誘惑(6-11節)
続いて、近親者の誘惑に注意せよ、と言います。6節、「あなたの愛妻」は、原文では「あなたのふところの妻」「あなたの無二の親友」は、「あなたの魂のようなあなたの友人(あなた自身のように愛している友人)」(1サムエル18:3参照)です。身内が、神から私たちの魂を引き離す誘惑を引き起こすことがあります。アダムしかり、サムソンしかり、ソロモンしかりです。それはただ信仰を変えてしまうということではなく、その人の身を亡ぼす誘惑です。イエスが、「父、母、妻、子、兄弟、姉妹、自分のいのちを憎まなければ、ご自分の弟子にはなれない」(ルカ14:26)と語ったのは、狂信的な信徒になることを意味しているのではなく、人間としての道を踏み外すような誘惑に警戒せよ、ということです。人は、明らかに敵の誘惑であれば警戒し、抵抗もしますが、身内に語られたことについてはそうではないからです。
3.世俗的な者による誘惑(12-18節)
最後に「よこしまな者たち」(13)とは、神様を知ることも、恐れることもない人々を言っています。そのような人々が、社会に一つの信仰とも思える動きを生じさせたなら、それを調べ、探り、よく問いただすようにと言われます(13-14節)。社会の動きにうっかり乗ってはならない、ということでしょう。かつての日本の戦争とその敗戦の教訓は忘れてはならないものです。
こうして様々な形で生じる誘惑について、つまり人をまことの神から引き離し、人間がその道を踏み誤らせるものについて警戒し、知恵深く対処することが語られています。神にしっかり結びついて生きるということは、神がかりの人生を生きることではなく、救い主を愛し、人間らしい歩みをする大切な心得です。では今日もよき一日であるように祈ります。

<クイズコーナー>
最初に、昨日のクイズです。イスラエルの民を祝福することばを語る場とされたのは、ゲリジム山、エバル山、どちらでしょうか?答えは、ゲリジム山でした(申命記27:11-26)では今日の聖書クイズを一つ、申命記は、モーセの五つの説教からなるものですが、第二の説教の始まりはどこからでしょうか?答えはまた明日。では今日もよき一日となるように祈ります。

<天草さんのフォローアップ>
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