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申命記10章 あなた方の神は、神の神

2022年03月08日 07時15分56秒 | 申命記
申命記10章十戒の再発行と心の割礼の勧め

1.契約の更新(1-11節)
モーセの回想が続きます。エジプトを脱出した後、モーセはシナイ山に登り神と語る時を持ちました。しかし、そのモーセの留守の間に、イスラエルの民は、あっという間に堕落し、金の子牛を造って崇拝する大きな罪を犯してしまうのです。モーセは、この事態を知り、怒りに任せて神に与えられた十戒の板を粉々に砕いてしまいました。
神を裏切り続けてきたイスラエル、神と人の仲介者であったモーセには、耐えがたいことでした。しかし、神はモーセ以上に忍耐強くありました。神はモーセに優ってイスラエルを愛し、ご自分が交わされた契約にどこまでも忠実であったためです。イスラエルがどうあろうと、イスラエルの先祖たちと結ばれた契約を忘れなかったのです。神の愛と先祖たちとの契約への神の誠実さ、これは希望です。神は、現代に生きる私たちにも同じで、永遠に変わらぬ愛と、2000年前イエスと交わされた契約に変わらず誠実であろうとされています。今日も教会で続けられる聖餐式は、そのしるしです。
6-9節の挿入部分は、いささか文脈を乱していますが、基本的にモーセは思い起こすままに語っています。急な挿入のようでもありますが、主の契約について語る中、その契約の板を入れた主の契約の箱を運ぶレビ部族についてこれから語る流れを作っている箇所です。ただ、それでも気になるのは、地名で、同じ記録であるはずの民数記33:31-33といささか違う点です。「ベエロテ・ベネ・ヤアカンからモセラに旅立った」(6節)とありますが、民数記33:30-31では、「モセロテ(モセラ)から旅立ってベネ・ヤアカンに宿営し」た、と順序が逆です。また、「アロンはそこ(モセラ)で死に、そこに葬られた」とありますが、民数記20:28と33:38では、ホル山(の頂)で死んだとされています。モセラを葬列の出発地、ホル山が埋葬地と考えることもできますが、旅程についてはよくわかっていない部分がある、ということです。
旅程(6-7節)の後には、レビ族の四つの任務が語られています。①主の契約の箱を運び、②主の前に立って仕え、③御名によって祝福する(8-9節)です。そして、④民の先頭に立って進むことです(10-11節)。

2.主が求めておられること:心の割礼(12-22節)
12節からは献身の招きとなっています。これは、11:32まで続いていますが、5章から始まる神の御教えの総括であり、申命記の中心主題の総括ともされる部分です。つまり、神が私たちに求めておられることは、主を畏れ、主の道に歩み、心を尽くし、精神を尽くして主を愛し、主に仕えること、まさに心の包皮に割礼を受けることだとします。これ以降、申命記の中でこれは繰り返し命じられるのです(4:29、11:13、13:3、26:16、30:2、6、10)。 
17節以降は、そのように心の包皮に割礼を受けた者の生き方を語るものです。えこひいきをせず、賄賂を取らず、社会的弱者を守り、愛される神と同じように生きる。異教の民、世俗の社会で、そのような神と共に生きていることを実生活の実をもって示していくように語るのです。しかもそれは、努力してすることではない。20節、主を恐れ、主に仕え、主にすがる日々の中で自然に起こってくるものなのです。大切なのは、ここはご利益を語っていることではないことです。主にすがる日々で、個人的に良い学校に入れた、良い就職ができた、良い結婚ができた神様は素晴らしいということではないのです。主にすがる日々で、神の愛に生きることができるようになり、神を賛美し、神の民全体の祝福になる偉大な御業を見るということ。「今や、あなたの神、主はあなたを空の星のように多くされた」(22節)とあるように、神の民全体の祝福を共有するようになる、ということです。個人的なご利益信仰から、神の民全体の祝福を喜ぶ者とされたいところです。では今日もよき一日となるように祈ります。

<クイズコーナー>
最初に、昨日のクイズです。イスラエル人が荒野で拝んだ金の子牛が再び、イスラエルの歴史の中で礼拝の対象とされたのは、どの王様の時代であったでしょうか?答えはヤロブアム王(1列王12:28)
です。王国分裂後のヤロブアムによって、エルサレム神殿に対抗する聖所として、ベテルとダンに据えられたものです。では今日のクイズを一つ、旧約の預言者の内、体ではなく心の割礼を強調して語っている預言者は誰でしょうか?①イザヤ、②エレミヤ、③エゼキエル、答えはまた明日。では今日もよき一日となるように祈ります。

<天草さんのフォローアップ>
パスターまことの聖書通読一日一章をフォローし、さらに掘り下げにチャレンジしている、天草さんのサイトはこちら⇒「天草幸四郎」http://progress-to.jugem.jp/
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