ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『少年と犬』

2020-08-25 21:52:50 | 
 関ジャニ∞関西デビューの日、おめでとうございます!で、関ジャニ∞の「Re:LIVE」のブルーレイ盤の話をしようと思ったのですが、長くなりそうなので今度にします。

『少年と犬』 馳星周 文藝春秋
 2011年秋、仙台。震災で職を失った和正は、認知症の母とその母を介護する姉の生活を支えようと、犯罪まがいの仕事をしていた。ある日和正は、コンビニで、ガリガリに痩せた野良犬を拾う。多聞という名らしいその犬は賢く、和正はすぐに魅了された。その直後、和正はさらにギャラのいい窃盗団の運転手役の仕事を依頼され、金のために引き受けることに。そして多聞を同行させると仕事はうまくいき、多聞は和正の「守り神」になった。だが、多聞はいつもなぜか南の方角に顔を向けていた。多聞は何を求め、どこに行こうとしているのか……。
 直木賞受賞作。読みやすく、おもしろい。私たちは、現実に何が起こるのかを知っている。だから、次の展開を勝手に想像してしまい、ドキドキした。多聞は、「守り神」なのか「疫病神」なのか?短編が多聞という犬でつながって、最後に謎がとける。えっという展開もあり、驚いたり、ほろりとしたり。まあまあ、よかった。
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