『熱帯』 森見登美彦 文藝春秋
汝にかかわりなきことを語るなかれ――。そんな謎めいた警句から始まる一冊の本『熱帯』。この本に惹かれ、探し求める作家の森見登美彦氏はある日、奇妙な催し「沈黙読書会」でこの本の秘密を知る女性と出会う。そこで彼女が口にしたセリフ「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」、この言葉の真意とは?秘密を解き明かすべく集結した「学団」メンバーに神出鬼没の古本屋台「暴夜書房」、鍵を握る飴色のカードボックスと「部屋の中の部屋」幻の本をめぐる冒険はいつしか妄想の大海原を駆けめぐり・・・。
誰も結末を知らない本の謎を求めて、前半はグイグイと引き込まれる。そして、中盤からは入れ子のような話、現実と過去の交わり、妄想なのか夢なのか現実なのか不思議な世界が展開する。その摩訶不思議な世界を楽しめるか楽しめないかがこの本の評価の分かれ目となると思う。ちなみに私は雰囲気は好きだが、何が何だか頭が混乱してしまい途中で思考停止してしまった。
『千夜一夜物語』『宝島』『神秘の島』『海底二万海里』を読んでいたり、京都をよく知っている人は、より楽しめると思う。
汝にかかわりなきことを語るなかれ――。そんな謎めいた警句から始まる一冊の本『熱帯』。この本に惹かれ、探し求める作家の森見登美彦氏はある日、奇妙な催し「沈黙読書会」でこの本の秘密を知る女性と出会う。そこで彼女が口にしたセリフ「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」、この言葉の真意とは?秘密を解き明かすべく集結した「学団」メンバーに神出鬼没の古本屋台「暴夜書房」、鍵を握る飴色のカードボックスと「部屋の中の部屋」幻の本をめぐる冒険はいつしか妄想の大海原を駆けめぐり・・・。
誰も結末を知らない本の謎を求めて、前半はグイグイと引き込まれる。そして、中盤からは入れ子のような話、現実と過去の交わり、妄想なのか夢なのか現実なのか不思議な世界が展開する。その摩訶不思議な世界を楽しめるか楽しめないかがこの本の評価の分かれ目となると思う。ちなみに私は雰囲気は好きだが、何が何だか頭が混乱してしまい途中で思考停止してしまった。
『千夜一夜物語』『宝島』『神秘の島』『海底二万海里』を読んでいたり、京都をよく知っている人は、より楽しめると思う。
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