『くもをさがす』 西加奈子 河出書房新社
コロナ禍でカナダ在住の西さんの乳がん闘病記。
関西弁を話すカナダ人がおかしい。(実際は、英語をしゃべっているのだが、西さんが関西弁に変換している)
日本人とカナダ人の違いなど、作家としての考察に考えさせられた。日本の物理的狭さが豊かさを奪い、他者を尊重できなくなっているのでは?とか。日本人は情でカナダ人は愛であるとか。
また、友達が食事を持ってくるなどのカナダ人の優しさが自然で驚く。日本人は自分たちで何とかしようと気負わず「助けて」と他人にもっと言ってもいいという言葉にハッとした。
ガンの告知はトラウマになり、治療が終わってから症状が出ることが多いと書いてあり、またまたビックリ。
最後のほうで、西さん以外の乳ガンサバイバーの気持ちや人生観がつらつらと書いてあり、それぞれの言葉に実感がこもっており、心を揺さぶられた。
一番心に残ったのは、「私は私。自分が自分自身がどう思うかが大切」自分の身体のことも自分の声に耳を澄ますのだ。
『銀のうでのオットー』 ハワード・パイル 渡辺茂男訳 童話館出版
13世紀のドイツ、略奪や争いがくり返される暗黒の時代に戦いにあけくれる城主の館に生まれた少年オットーが運命にもてあそばれながらも愛と知恵をもって平和を求めていく姿をえがいた傑作歴史物語。
児童書。格調高い文体にグイグイと引き込まれた。作者自身の挿絵が話とあって、とてもいい。
コロナ禍でカナダ在住の西さんの乳がん闘病記。
関西弁を話すカナダ人がおかしい。(実際は、英語をしゃべっているのだが、西さんが関西弁に変換している)
日本人とカナダ人の違いなど、作家としての考察に考えさせられた。日本の物理的狭さが豊かさを奪い、他者を尊重できなくなっているのでは?とか。日本人は情でカナダ人は愛であるとか。
また、友達が食事を持ってくるなどのカナダ人の優しさが自然で驚く。日本人は自分たちで何とかしようと気負わず「助けて」と他人にもっと言ってもいいという言葉にハッとした。
ガンの告知はトラウマになり、治療が終わってから症状が出ることが多いと書いてあり、またまたビックリ。
最後のほうで、西さん以外の乳ガンサバイバーの気持ちや人生観がつらつらと書いてあり、それぞれの言葉に実感がこもっており、心を揺さぶられた。
一番心に残ったのは、「私は私。自分が自分自身がどう思うかが大切」自分の身体のことも自分の声に耳を澄ますのだ。
『銀のうでのオットー』 ハワード・パイル 渡辺茂男訳 童話館出版
13世紀のドイツ、略奪や争いがくり返される暗黒の時代に戦いにあけくれる城主の館に生まれた少年オットーが運命にもてあそばれながらも愛と知恵をもって平和を求めていく姿をえがいた傑作歴史物語。
児童書。格調高い文体にグイグイと引き込まれた。作者自身の挿絵が話とあって、とてもいい。
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