『女だてら』 諸田玲子 角川書店
文政11年、漢詩人・原古処の娘であるみちは、若侍に姿を変えた。昨年、秋月黒田家の嫡子が急死し、福岡の黒田本家の専横に対抗できる人物を立てるべく、京、そして江戸へと向かう密命をおびたためだ。女であることをひた隠しにしながら任務に邁進するみちに、兄の友人・石上玖左衛門という心強い旅の道連れができる。不気味な追っ手の影、錯綜する思惑、巨大な陰謀―聡明なみちは得意の変装術と機転で、危機を切り抜けていくが…。
実在した漢詩人・原采蘋がモデルというから驚く。男装の放浪詩人、本名みちは、文政十年に秋月を出て、道中の日記は兵庫で途絶え、文政十二年浅草で存在が確認されるまで足取りがわからない。又、この時期に秋月藩のお家騒動がおこっている。諸田玲子は、それを結び付けて、本作を創作したのだ!
敵か味方かわからない同行者。騙されたり、助けられたり。秋月藩のお家騒動を利用しようと画策する老中、若年寄ら。(この陰謀がちょっとわかりにくかった)とにかくハラハラドキドキの連続でおもしろかった。
みちの恋の行方も気になるところ。最後は、よかったような、よくないような。でも、みちの豪快な生き方は、胸がすく。最後もみちらしいかな。
文政11年、漢詩人・原古処の娘であるみちは、若侍に姿を変えた。昨年、秋月黒田家の嫡子が急死し、福岡の黒田本家の専横に対抗できる人物を立てるべく、京、そして江戸へと向かう密命をおびたためだ。女であることをひた隠しにしながら任務に邁進するみちに、兄の友人・石上玖左衛門という心強い旅の道連れができる。不気味な追っ手の影、錯綜する思惑、巨大な陰謀―聡明なみちは得意の変装術と機転で、危機を切り抜けていくが…。
実在した漢詩人・原采蘋がモデルというから驚く。男装の放浪詩人、本名みちは、文政十年に秋月を出て、道中の日記は兵庫で途絶え、文政十二年浅草で存在が確認されるまで足取りがわからない。又、この時期に秋月藩のお家騒動がおこっている。諸田玲子は、それを結び付けて、本作を創作したのだ!
敵か味方かわからない同行者。騙されたり、助けられたり。秋月藩のお家騒動を利用しようと画策する老中、若年寄ら。(この陰謀がちょっとわかりにくかった)とにかくハラハラドキドキの連続でおもしろかった。
みちの恋の行方も気になるところ。最後は、よかったような、よくないような。でも、みちの豪快な生き方は、胸がすく。最後もみちらしいかな。
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