ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『魔眼の匣の殺人』『面白南極料理人』『うつ病九段』

2019-04-09 19:42:29 | 
 「関ジャム」は、アカペラ特集。丸ちゃんが飛び入りでゴスペラーズと一緒に歌う。「ダイヤ」と言うのが気に入ったらしく、変顔しながら、歌う。教えてもらったゴスペラーズの村上さんからも、お褒めの言葉をもらっていた。丸ちゃんは、意外とできる子なのだ。
 アカペラのことが大分わかったし、リトグリちゃんたちの音取りをしない歌い方も驚いたし、音叉片手に歌う低音ボイスの北山さんがかっこよかった。

『魔眼の匣の殺人』 今村昌弘 東京創元社
 その日、“魔眼の匣"を九人が訪れた。人里離れた施設の孤独な主は予言者と恐れられる老女だ。彼女は葉村譲と剣崎比留子をはじめとする来訪者に「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。外界と唯一繋がる橋が燃え落ちた直後、予言が成就するがごとく一人が死に、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。さらに客の一人である女子高生も予知能力を持つと告白し――。
 前作『屍人荘の殺人』同様、おもしろかった。犯人が誰か全然わからない。「まさか、そうくるとは・・・」 ただし、謎解きは、複雑でよくよく読まないと理解できない。(私は、理解をあきらめた。)そして、最後にもう一ひねり。参りました!
 『地球にちりばめられて』の主人公はHiruko、『魔眼の匣の殺人』の主人公も比留子と、最近ひるこさんに縁がある。

『面白南極料理人』 西村淳 新潮文庫
 ウイルスさえも生存が許されない地の果て、南極ドーム基地。そこは昭和基地から1000kmかなた、標高3800m、平均気温-57℃、酸素も少なければ太陽も珍しい世界一過酷な場所である。でも、選り抜きの食材と創意工夫の精神、そして何より南極氷より固い仲間同士の絆がたっぷりとあった。第38次越冬隊として8人の仲間と暮した抱腹絶倒の毎日を、詳細に、いい加減に報告する南極日記。
 テレビドラマが面白かったので、原作を読む。でも、ドラマと原作は違っていた。15年以上前の原作だから、そりゃ違うわな。原作でも、一年でデジカメとか機器が進歩していてビックリしたという場面が出てくるのだから。
 食材さがしの苦労、豪華な食事、個性的な面々、想像を絶する生活とおもしろい。しかし、文章は、プロが書いたものではないので、説明が足りなかったりして、読みにくかった。

『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』 先崎学 文藝春秋
 『ふざけんな、ふざけんな、みんないい思いしやがって』空前の藤井フィーバーに沸く将棋界、突然の休場を余儀なくされた羽生世代の棋士。うつ病回復末期の“患者”がリハビリを兼ねて綴った世にも珍しい手記。
 赤裸々に体験を描いているので、うつのことが少しわかった気がする。うつは、脳の病気で必ず治ること。うつにとって散歩は薬であること。うつの時は、決断しないのが原則なこと。等々。また、周りの人の接し方のヒントもあり、参考になる。
 深刻であるはずだが、なぜかユーモアがただよう文章。週刊誌でコラムを担当してあっただけあって、文が上手い。
 中学時代のイジメもうつ病も将棋があったから、切り抜けたという作者。心の支えとなる趣味は、持っていないといけないと思った。
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