『愛さずにはいられない』 藤田宜永 集英社
支配的な母親から逃れたい、一心で福井から東京の私立高校に進学し、一人暮らしを始めた十六歳の「僕」。空虚な心を埋めるため様々な女たちとセックスに明け暮れる一方、恋人・由美子との関係も濃密になってゆく。青春のカオスと熱狂を当時のヒットソングを織り込みつつ描く自伝的長編小説。
まず本の分厚さにたじろぐ。でも、心配無用。読み出したら、するすると読める。「倦んだ」とか、「爛れた」とかという言葉が似合う。高校生が文字通りセックスに明け暮れる日々。自伝的小説というが、こんなにセックスが簡単にできるのかと思っていたら、若き日の著者の写真を見て驚いた。めっちゃ、イケメン。奥さんの小池真理子さんとは、まさしく美男美女のカップルなのだ!
そんな生活の底には、母への確執がある。世間体を気にしてばかりの母への反発。もっとうまく立ち回ればいいのにと思うが、それが若さなのかな。
また、哲学を始め、様々な名著を読んでいることにも驚く。
同世代ならば、歌や風俗から時代の雰囲気がよくわかって、より深く味わえそうだ。
支配的な母親から逃れたい、一心で福井から東京の私立高校に進学し、一人暮らしを始めた十六歳の「僕」。空虚な心を埋めるため様々な女たちとセックスに明け暮れる一方、恋人・由美子との関係も濃密になってゆく。青春のカオスと熱狂を当時のヒットソングを織り込みつつ描く自伝的長編小説。
まず本の分厚さにたじろぐ。でも、心配無用。読み出したら、するすると読める。「倦んだ」とか、「爛れた」とかという言葉が似合う。高校生が文字通りセックスに明け暮れる日々。自伝的小説というが、こんなにセックスが簡単にできるのかと思っていたら、若き日の著者の写真を見て驚いた。めっちゃ、イケメン。奥さんの小池真理子さんとは、まさしく美男美女のカップルなのだ!
そんな生活の底には、母への確執がある。世間体を気にしてばかりの母への反発。もっとうまく立ち回ればいいのにと思うが、それが若さなのかな。
また、哲学を始め、様々な名著を読んでいることにも驚く。
同世代ならば、歌や風俗から時代の雰囲気がよくわかって、より深く味わえそうだ。
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