ささやかな幸せ

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「メアリー・カサット展」「若冲の京都 KYOTOの若冲」

2016-11-17 22:27:53 | 美術鑑賞
 前売り券を買ってあるのに、なかなか行けず、昨日やっと、「メアリー・カサット展」「若冲展」に行ってきた。
 

メアリー・カサット展 2016年9月27日~12月4日 京都国立近代美術館
●庭の子どもたち(乳母)  緑に囲まれた中、乳母の前でしゃがんで遊ぶ子どもがかわいい
●浜辺で遊ぶ子どもたち  浜辺にぺたんと座り込んで無心に砂遊びをする子どもがかわいい
●桟敷席にて  熱心に舞台を見つめる黒衣の婦人。席から身を乗り出して彼女をのぞいている男。ドラマを感じる。

●眠たい子どもを沐浴させる母親  青味がかった色合いが美しい
●お茶の時間(マリー・ブラックモン)  点描ぽい。木漏れ日が美しい。途中で筆を折ったらしいが、続けていたら、すばらしい作品を残したのではないかと思う。
●沐浴する女性  上半身裸の丸みをおびた背中が美しい。浮世絵の影響を感じる。
●果実をとろうとする子ども

●家族  三人のまなざしの交差がいい
●母の愛撫 

●青い服を着た少年(№2)  美少年!

 カサットの作品にある母子のあたたかな眼差しがいい。
 浮世絵の影響がわかるように浮世絵ぽい作品を集めた章がよかった。しかし、浮世絵の影響を受けた作品と元の浮世絵は隣りに並べた方がわかりやすいのではと思った。
 四人の印象派女性画家(カサット、モリゾ、ブラックモン、ゴンザレス)の作品を集めた章もよかった。
 ただ、順路がなく、どう見て行ったらよいのかがわからなかった。混雑を避けるために省いたのかもしれないが、どう回ってよいのか戸惑った。

「若冲の京都 KYOTOの若冲」 2016年10月4日~12月4日 京都市美術館

●象と鯨図屏風  鯨の背ビレ、今回はしかと見た
●石燈籠図屏風  ポチポチで描くやり方がおもしろい
●雪梅雄鶏図  椿かと思ったら紅梅だった。雪に紅梅と鶏のトサカの赤が鮮やか
●花卉番鶏図  花卉が細かく、きれい
●老松鸚鵡図

白が美しい。鸚鵡の中心に枝を配置する構図が大胆
●仙人掌鳩図  鳩の鉄砲を食らったような目がユーモラス。表装もかわいい
●虎渓三笑図  見ているこちらもニッコリしてしまう。好きな作品
●布袋図  あっかんべーをしている布袋さまがかわいい
●蟹図  殴り書きのような勢いのある蟹が印象的な作品
●百犬図  かわいいんだか、かわいくないんだか微妙な感じの犬たち
●果蔬涅槃図  大根を真ん中に野菜やキノコがワイワイと皆で話をしているよう

 日程が合わず「樹花鳥獣図屏風」が見られず、残念。しかし、以前気が付かずに見逃した「象と鯨図屏風」の鯨の背びれはバッチリと見た。見たかった「果蔬涅槃図」が見ることができてよかった。軸が多くて、量が思ったほどなく、MIHO MUSEUMや相国寺で若冲を見たような感激は少なかった。
 平日の3時過ぎに行ったので、比較的にゆっくり見ることができた。平日ならば閉館1時間前に入館しても、作品の真ん前で鑑賞して全部見ることができるような気がした。
 
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