ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『橋を渡る』『教場2』

2016-05-23 22:40:33 | 
 週末はなぜかしんどかった。暑いからか、忙しかったからか。家にじっとして、「勇者ヨシヒコと魔王の城」の録画を見る。馬鹿馬鹿しさや低予算のちゃっちいセットとか、かなり私のツボ。佐藤二朗さんやムロツヨシさんが、おもしろいのは当たり前だが、主演の山田孝之さんがいい味を出している。毎回ゲストも低予算の割には結構豪華。だが、元気がないので、シリーズ前半で挫折。録画を見るのも、パワーがいる。
 さらに、子どもに頼まれていた関ジャニ∞ファンクラブの更新を忘れていた。慌てて振り込む。期限が切れていたが、真夏のリサイタルの申し込みはできた。でも、更新を忘れるようでは当選する気がしない・・・。
 週末にダラダラしていたので、今日は掃除洗濯買い物シーツ交換とがんばる。こんなにがんばったら、反動でまたしんどくなるぞと思っていたら・・・。夕方、話すこともできなくなるほど疲れ切る。元気の素・チョコモナカジャンボがスーパーで売り切れていたので、体力が回復することもなく、しょぼしょぼである。

 本もいつもならば一気に読めるはずが、なかなか進まなかった。しんどくて寝てしまうのだった。
『橋を渡る』 吉田修一 文藝春秋
 ビール会社の営業課長、明良。部下からも友人からも信頼される彼の家に、謎めいた贈り物が?都議会議員の夫と息子を愛する篤子。思いがけず夫や、ママ友の秘密を知ってしまう。TV局の報道ディレクター、謙一郎。香港の雨傘革命や生殖医療研究を取材する。結婚を控えたある日…2014年の東京で暮らす3人の悩み、ためらい。果たして、あの選択でよかったのか―
 最後は、ええっと驚く展開。そして、不思議な現象(桃の缶詰や米や酒がなぜか現れる)はここから始まったのかも。現代の事件とリンクし、それぞれのエピソードが最後に重なりあう。ノーベル平和賞を受賞したマララさんの言葉「一人の子ども、一人の教師、一冊の本、そして一本のペンでも、世界は変えられる」が効いている。変えられないこともあるけれども、少しの勇気や考え方で世界は変えられる。橋を渡るか渡らないかの選択は自分自身にあるのだ。始めは意味がよくわからなかったが、読み返すとだんだん良さが体に染みてくる本。

『教場2』 長岡弘樹 小学館
 警察学校が舞台のミステリー。不気味な鬼教官の風間が冷酷に愛のムチをふるう。
 『ジョーカーゲーム』(柳広司 角川書店)の結城中佐を思わせる風間教官。2になってもレベルは落ちない。特に、最後は涙が止まらなかった。でも、陰湿なやつらに鉄槌を打ってほしかったなあ。あいつらが、警察官になると思うと嫌だな。本にあったように、私もがんばったら、自分をよしよししてほめてあげようっと。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 特別展 我が名は 鶴亭 | トップ | 手前味噌 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事