スーパーの野菜売り場や八百屋さんの店先にさつまいもがよく目につくようになつた。ほとんどが形のかわいい鳴門金時かそれに類似した品種のさつまいもである。戦後暫くは、農林1号や護国など図体の大きな芋が巾を利かしていたが、今は、みることが出来ない。はるか昔、幼稚園か一年生の時、芋ほりの済んだ畑に入り、もう一度丹念に掘り返すと、多くは筋芋か、小さな芋が多いが、時には、掘り忘れの大きな芋を掘り当てた時の、喜びは大きなものであった。今思い出してもなんとなく嬉しい気持ちになる。戦後、食料が不足した時、農家に芋を買出しにいったのもほろ苦い想い出である。また、お米の替わりにアメリカからの干し芋があった。それは、サイコロ形にした、橙色をしていたが、当時は大変美味しく頂いた。空襲で出来た焼け跡に芋を植えて、畑の肩あたりを掘って、芋が大きくなったかと時々見たことも思い出される。食欲の秋、さつまいもが美味しくなってくる季節、お芋の想い出は苦しい時代のことであるが、今、物が有り余った時代であるが、あの時代の方が住みよいように思うのはわたしだけだろうか。
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自分のおやつは自分で調達してました
戦後生まれだから、買出しは行ってないけど、
あのころは楽しかったな