歴史とドラマをめぐる冒険

大河ドラマ・歴史小説・歴史の本などを中心に、色々書きます。
ただの歴史ファンです。

麒麟がくる・第十九回・「信長を暗殺せよ」・放送前にあらすじを勝手に書く

2020-05-20 | 麒麟がくる
何の資料にも基づいていないし、完全に「想像」ですが、来週の予告編とか信長公記ぐらいは見ているので、当然ネタバレが含まれます。

あらすじ・勝手に想像

前回の後半、清涼水毒殺事件の段階で、すでに時代は二年とんでいたのです。つまり光秀の越前逃亡が1556年。毒殺事件は1558年です。その1558年の年末、流浪の将軍、足利義輝、向井さんは5年ぶりに滋賀県の朽木谷から京に戻っていました。三好長慶や松永さんと和解したわけです。

光秀は二年間つつましく暮らしていました。そこにユースケ義景から呼び出しがかかります。「将軍が京に戻ったみたいで、記念パーティーの招待状来たんだけど、面倒なんだよね。どうせまたすぐ喧嘩でしょ。十兵衛、様子見てきてくんない。ほら細川さんとは友だちだろ。えぐるような情報がほしいんだなー」ということでした。ここである程度光秀を取り立てるのか、一回の使い走りなのか、それは分かりませんが、これがユースケ義景が光秀を「いいように利用する」状況の始まりでした。光秀は「なんだよ、えぐるって」と思いながら京にたちます。旅行代と手間賃は当然の報酬だから、受け取るのでしょう。

一方信長は「いまの世はどこかおかしい」と考えるようになっていました。お前の方がよっぽどおかしいだろ、とか生まれた時から乱世はおかしいだろと言ってくれる忠臣はまだいません。で、将軍帰京のうわさを聞き、京都に行って将軍の顔でも見てやるかと思います。ついでに堺見物もしてみたいし。信長のとこにも記念パーティーの招待状は来ているのかな?

帰蝶は「なら、尾張支配の正統性を金で買いましょう」といいますが、信長は「なんでじゃ、公方の力など尾張統一に借りたことはないぞ。前に十兵衛を通してちょっと頼み事はしたけど」とその気ではありません。帰蝶は「たいした力にはなりませんが、それでハハーという国人もいるのですよ。高政はしきりと官位を漁っているのです」と勧めます。「そんなもんか、馬鹿だな高政は」と信長は思いますが、まあ一応公方に頼んでみようとは思います。「公方の力で領地の問題が片付くなら、とっくに麒麟はきているではないか」とか言ってくれる忠臣もいません。が、信長は馬鹿じゃないので気がついています。

で、京都にいくのですが、その前に既に斎藤高政は京都にいて、官位も治部大輔になっています。名前も正式には一色義龍です。そして幕府高官の地位を狙っています。どうしても旧権威にすがって美濃支配の正統性を得たいわけです。あれ、そもそも土岐(嘘でも)なんだから「土岐義龍じゃないの」と言ってくれる忠臣はいません。あっ深芳野が一色設定だったのかな。

そして信長がのほほんと京都来ると聞き、暗殺計画を立てます。鉄砲の杉谷善住坊が登場するのはずっと後のことで、この時は要するに取り囲んで殺してやろうということです。

ところがどうしてそうなるのか分かりませんが、粗忽にもその計画がばれてしまいます。(信長公記では刺客がべらべら話すのです)松永さんが情報をつかんでいます。そこに松永さんを訪ねて十兵衛がやってくるのです。松永さんは「信長暗殺計画」を十兵衛に話します。帰蝶のこともあるし、将軍のおひざ元で暗殺はまずいしとか光秀はいい、松永さんと「暗殺阻止計画」を立てます。細川さんはどうするんだろ?

で、松永さんと一緒に高政に会いにいくわけです。高政は京都にいるみたいです。高政は十兵衛を見て驚きますが暗殺計画を諦める気はありません。松永さんは耳打ちします。思いとどまれば幕府の相伴衆(側近)にしてやると。魅力的な提案に高政は折れます。しかし十兵衛に「信長は俺が殺す、十兵衛、もう一度手を握り合って、美濃を大きな国にしよう」と言います。光秀は固辞します。

さて一難去って、信長は義輝に対面します。あまりにイケメンなので驚きます。「色白で弟よりイケメンだ」と。その前に十兵衛とも会っています。「十兵衛久しぶり、おいおい、水くさいなー。来いよ尾張へ」と言うかどうかは分かりません。光秀はどうやら信長帰蝶組に苦手意識もあるよう(そりゃそうだ)で、簡単には仕官しないようです。

で信長、一応帰蝶の言う通り「尾張守になりたい」と言ってみます。「帰蝶が偽作したらしい」と信長が思っているところの「道三の美濃譲り状」も示します。しかし三淵さんが「斎藤高政を相伴衆にしたから無理だ」と言います。それまで笑っていた信長の顔に表情がなくなります。そして乾いた声で「何故じゃ」と言い出します。「織田が奉行だから、身分が卑しいからということでござりまするな」

信長の冷たい表情を見た光秀は「いつものやつだ、承認欲求充足への渇望。急に感情が高ぶるぞ」と予想し、信長を退席させます。「やってられっか、無能将軍」とか信長は廊下で叫びます。

「というのはむろんありえなくて」、たぶん信長は義輝から「麒麟の話」をきくのでしょう。そして「麒麟をよぶ」が今後の信長の目標となるのでしょう。
それとある程度信長が義輝に「しっかりしろよ、将軍なんだから」と意見する可能性もあります。ここは見どころです。信長の幕府に対する姿勢を「ドラマとしてどう設定」するのかが大体わかります。

実は高政は諦めていなくて、配下が信長を襲おうとしています。それを見た信長は「お前たちが刺客か。殺せるのかオレを。蟷螂の斧というもんだ。来いよ。やってみろよ。殺して見ろーー」と叫びます。(これ意外にも史実に近いのです)信長の気迫をみた高政の家臣は、動けなくなって計画を諦めます。

京の人々は「殿さまにあるまじき行い」とか「若い大将はああじゃなくちゃ」とか噂します。(これも信長公記にあります)

なお信長と母の会話とか、能のシーンとか、煕子が懐妊するとかもあるようです。ちなみに信長にも側室との間に信忠が生まれています。あらすじは、すべて私の想像ですよ。以上。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿