歴史とドラマをめぐる冒険

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「鎌倉殿の13人」・ガッキー演じる八重姫は意外と活躍するのではないか?

2021-04-15 | 鎌倉殿の13人
鎌倉殿の13人の「史実のネタバレ」を含みます。ただ八重姫ってほぼ伝承的人物で、どこまで史実が確定してるかは分かりません。

たぶん伊東祐親の娘なんですよね。でもそうすると「おかしく」なるわけです。発表されているのは源頼朝の最初の妻で、北条義時の「初恋の人」。うん?となります。なぜなら「北条義時の母は伊東祐親の娘」のはずだからです。すると八重姫は「おばさん」になります。

もう一つおかしいことがあります。新垣結衣さんは「主役級女優」です。源頼朝の妻が「北条政子」であることはみんな知っています。ドラマの早々に妻となるでしょう。するとガッキーはドラマの「早々」で「退場」ということになります。そんなもったいない使い方をするだろうか?石原さとみ、上戸彩、長澤まさみ、さんなどは、大河に出た場合は、ほぼ最後までずっと出演して、重要人物でした。新垣結衣さんを登場させて、3話目で既に退場。そんなはずはない。客寄せパンダなのか?

といって色々あって源頼朝と離縁した後、北条義時と結婚した、って言うのも「史実の制約」があって難しいのです。北条義時の妻は比較的はっきりとしています。
八重姫は「江間の小四郎」と再婚したとなっていて、江間の小四郎は義時と「同じ名前」なんですが、別人とされています。ここを強引に「義時だ」とするのか。

私は「鎌倉殿の13人」にも「真田丸のきり=長澤まさみさん」のような女性が登場するのではないかと思っていました。「八重姫」はその候補として「ありえる」人物です。

従来は「かわいそうな人」でしたが、史実はほとんど分かりません。「身を投げた」とかいうのも伝承です。するともっと活動的で悲劇を跳ね返すキャラにすることも可能です。

「京都に行って女房となって情報を伝える」とか「商業団の女頭になって」とか「ああ、真田丸の真田信之の最初の妻と同じ設定もあるか」「江間の小四郎は義時だとするのか」とかいろいろ考えます。3話目までで退場ということはないでしょう。

北条義時の後継者は北条泰時、御成敗式目で教科書にも載っています。この方「最も優れた執権」なのですが、母のことが分からない。「京の女房である阿波局、あとは未詳」です。つまり誰だか全く分からない。義時が21ぐらいのときの子供です。NHKのキャスト表にも「泰時の母」はいません。とすれば「泰時の母候補はガッキー」しかいません。ただ血のつながった叔母なんですよね。そこを強引に設定変更すれば、泰時を産めます。それにそのそも「誰だかちっともわからない女性」が母ですから、「八重じゃない」という証明もできないのです。「叔母問題」のみクリアーできれば、泰時の母となるでしょう。そうなれば、、、です。最後の最後に大活躍します。北条泰時とは北条義時の後継者です。政子が彼を後継と指名するのです。いろいろ「すったもんだ」はあったのです。もし仮に、ガッキーがこの時まで生き残っていれば、彼女は政子と「組んで」、わが子を義時の後継者とすることで、「北条執権政治の基礎を築く」ことになるのです。新垣さんほどの女優を起用するなら、そのぐらいのことをしてもらわないと困るというか、物足りないように感じます。

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1 コメント

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Unknown (シュウ)
2022-01-30 10:32:28
鋭い!
三谷さんの朝日新聞のコラムにもそれを匂わせるような記述がありました。「八重はキリ説」感服しました。
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