母がよく話してます。5歳の時、私に「千歳飴」をもたせようとしたそうです。当時は多少金があったようで、和服まで着せたそうです。写真に残っています。ところが私は頑として持とうとしません。「男がアメなんか持って歩けるか」と言ったそうです。少し覚えています。とにかく恥ずかしかったのです。私は今でも童顔ですが、子供だから「童顔が童顔」なわけです。「まあーかわいい」と言われます。それが恥ずかしくて耐えられなかったのです。で「男が持てるか」と言ったのでしょう。それでも持たせようとすると「あっしには関わりあいのねえことでござんすから」と言ったそうです。気持ちが悪かったと言います。
「木枯らし紋次郎」のセリフです。TVを見て覚えたのでしょう。全く記憶はありません。無頼派ヒーローです。人に認められようとは全く思わない。麒麟がくる、の自己承認欲求の信長と比べるなら、時代劇も随分と変化したものです。リアタイで見てないと思います。再放送でも見たのか。でもとにかく「紋次郎は不思議な人」だったような気がします。
昔のTVドラマは「視聴者の意識」をあまり忖度しません。とにかく若手の芸術家たちが「自分が訴えたいもの」を「描ける」傾向にありました。「ウルトラセブン」などには市川森一や金城哲也、実相寺監督などの「若い才能」が結集しました。「ノンマルトの使者」の背景にあるのは沖縄問題です。そんなこと子供が気づくわけありません。ファッションも「翔んで」ました。どこの国の衣装だ?ダンやアンヌの私服はそりゃまあ凄いのです。ノンマルトの使者、結局ノンマルトが地球先住民族なのか、人類が先住なのか、どうやらノンマルトのようですが、永遠の謎です。脚本家の金城さんは故人です。核(超兵器)競争についてもダンは述べています。「それは血を吐きながら続ける哀しいマラソンですよ」。
歌も日本離れしてました。「ワンツースリーフォー」で始まる英語の歌など、それまで聴いたこともない音楽でした。先進的。「麒麟がくる」にはウルトラセブンの影響が見えますが、あの圧倒的な文化的インパクトを考えれば、その後の日本のサブカルチャーに及ぼした影響は計り知れないと思います。NHKが4Kで今放送しているのも、そういう背景があります。
その一方で、水木しげるさんなど、若いとは言えなくても、「不思議な世界観」を展開する方もいました。「悪魔くん」にはモノクロの実写があります。小学生の頃、5時半ぐらいから再放送されていました。コメディ仕立てなんですが、怖いのです。特にオープニングです。歌が、、、何言ってるか「全く理解不能」です。エロイムエッサイムしか聞き取れません。
「悪魔くんオープニング」
作詞:水木しげる
エロイム エッサイム
エロイム エッサイム
地の底よりふみ出でて
タマハリ タムハリ カビオラス
エロイム エッサイム ダギソロモン
我が聖なる要求に答えよ~~~
エロイム エッサイム
エロイム エッサイム
「地の底よりふみいでて」なんか、今ユーチューブで字を見ながら歌を聴いても「なんとか聞き取れる」程度です。「我が聖なる要求に答えよ」とは言っています。私は「答えよ」ではなくて「応えよ」だと思います。日本語の意味からすると。「聖なる要求」の具体的中身は何か。とっても気になるし、色々想像可能です。この言葉だけで、短いシナリオが書ける気がします。
でも「タマハリ タムハリ カビオラス」とはなんしょう。「ダギソロモン」の「ダギ」とは?ソロモンは人名です。特に「タマハリ」以下は、ネットでいくら調べて解釈が載っていません。
これも永遠の謎です。実に面白い事態でしょう。ネットがこれだけ発達しても、誰も分からない。少なくともネットには載っていないのです。話題にしている方はいます。
こういう呪文はフランスのグリモワールという魔術書に載っているようです。ソロモンがよく出てくるようです。水木しげるさんが原案にしたのもこれでしょう。エロイムとは「神」です。「エッサイム」とは悪魔です。つまりエロイムエッサイムは「神よ悪魔よ」です。
「ほんとにあった怖い話」にも呪文が出てきます。
稲垣「イワコデジマ イワコデジマ ほん怖 五字切り!」
メンバーが1人ずつ「皆(かい)!」「祷(とう)!」「怖(ほー)!」「無(ぶ)!」
稲垣「弱気退散(じゃっきたいさん)!」
全員で「喝(かつ)!」
イワコデジマとは何でしょう。「マジでこわい」の逆読みです。「ラミパス、ラミパスルルルルル」の「ラミパス」が「スーパーミラー」の逆読みと同じことです。「テクマクマヤコン」は「テクニカルマジックコンパクト」説があります。なんだ「テクニカルな魔法のコンパクト」って?
でも「タマハリ タムハリ カビオラス」は解決しません。これは水木プロに尋ねてみる問題かも知れませんが、一生謎のほうがいいような気もします。エールでお馴染みの古関裕而の「モスラの歌」も触れたかったのですが、長くなりすぎるのでやめておきます。
「木枯らし紋次郎」のセリフです。TVを見て覚えたのでしょう。全く記憶はありません。無頼派ヒーローです。人に認められようとは全く思わない。麒麟がくる、の自己承認欲求の信長と比べるなら、時代劇も随分と変化したものです。リアタイで見てないと思います。再放送でも見たのか。でもとにかく「紋次郎は不思議な人」だったような気がします。
昔のTVドラマは「視聴者の意識」をあまり忖度しません。とにかく若手の芸術家たちが「自分が訴えたいもの」を「描ける」傾向にありました。「ウルトラセブン」などには市川森一や金城哲也、実相寺監督などの「若い才能」が結集しました。「ノンマルトの使者」の背景にあるのは沖縄問題です。そんなこと子供が気づくわけありません。ファッションも「翔んで」ました。どこの国の衣装だ?ダンやアンヌの私服はそりゃまあ凄いのです。ノンマルトの使者、結局ノンマルトが地球先住民族なのか、人類が先住なのか、どうやらノンマルトのようですが、永遠の謎です。脚本家の金城さんは故人です。核(超兵器)競争についてもダンは述べています。「それは血を吐きながら続ける哀しいマラソンですよ」。
歌も日本離れしてました。「ワンツースリーフォー」で始まる英語の歌など、それまで聴いたこともない音楽でした。先進的。「麒麟がくる」にはウルトラセブンの影響が見えますが、あの圧倒的な文化的インパクトを考えれば、その後の日本のサブカルチャーに及ぼした影響は計り知れないと思います。NHKが4Kで今放送しているのも、そういう背景があります。
その一方で、水木しげるさんなど、若いとは言えなくても、「不思議な世界観」を展開する方もいました。「悪魔くん」にはモノクロの実写があります。小学生の頃、5時半ぐらいから再放送されていました。コメディ仕立てなんですが、怖いのです。特にオープニングです。歌が、、、何言ってるか「全く理解不能」です。エロイムエッサイムしか聞き取れません。
「悪魔くんオープニング」
作詞:水木しげる
エロイム エッサイム
エロイム エッサイム
地の底よりふみ出でて
タマハリ タムハリ カビオラス
エロイム エッサイム ダギソロモン
我が聖なる要求に答えよ~~~
エロイム エッサイム
エロイム エッサイム
「地の底よりふみいでて」なんか、今ユーチューブで字を見ながら歌を聴いても「なんとか聞き取れる」程度です。「我が聖なる要求に答えよ」とは言っています。私は「答えよ」ではなくて「応えよ」だと思います。日本語の意味からすると。「聖なる要求」の具体的中身は何か。とっても気になるし、色々想像可能です。この言葉だけで、短いシナリオが書ける気がします。
でも「タマハリ タムハリ カビオラス」とはなんしょう。「ダギソロモン」の「ダギ」とは?ソロモンは人名です。特に「タマハリ」以下は、ネットでいくら調べて解釈が載っていません。
これも永遠の謎です。実に面白い事態でしょう。ネットがこれだけ発達しても、誰も分からない。少なくともネットには載っていないのです。話題にしている方はいます。
こういう呪文はフランスのグリモワールという魔術書に載っているようです。ソロモンがよく出てくるようです。水木しげるさんが原案にしたのもこれでしょう。エロイムとは「神」です。「エッサイム」とは悪魔です。つまりエロイムエッサイムは「神よ悪魔よ」です。
「ほんとにあった怖い話」にも呪文が出てきます。
稲垣「イワコデジマ イワコデジマ ほん怖 五字切り!」
メンバーが1人ずつ「皆(かい)!」「祷(とう)!」「怖(ほー)!」「無(ぶ)!」
稲垣「弱気退散(じゃっきたいさん)!」
全員で「喝(かつ)!」
イワコデジマとは何でしょう。「マジでこわい」の逆読みです。「ラミパス、ラミパスルルルルル」の「ラミパス」が「スーパーミラー」の逆読みと同じことです。「テクマクマヤコン」は「テクニカルマジックコンパクト」説があります。なんだ「テクニカルな魔法のコンパクト」って?
でも「タマハリ タムハリ カビオラス」は解決しません。これは水木プロに尋ねてみる問題かも知れませんが、一生謎のほうがいいような気もします。エールでお馴染みの古関裕而の「モスラの歌」も触れたかったのですが、長くなりすぎるのでやめておきます。