歴史とドラマをめぐる冒険

大河ドラマ・歴史小説・歴史の本などを中心に、色々書きます。
ただの歴史ファンです。

わびしく燦爛な神としてのトッケビ、そして、永遠の君主とキムゴウン

2021-11-03 | トッケビ
「トッケビ」の韓国原題を日本語訳すると「わびしく燦爛な神、トッケビ」となるそうです。「トッケビ」は「鬼」です。主人公のコンユは鬼でも蛇でもなく、見かけは普通の人です。素敵なおじさん、です。高麗時代から生きています。呪いというか運命というか。そして神力を持っている。自然も人の命も操ろうとすれば操れますし、瞬間移動もできます。この「永遠の呪い」を解くためには、「トッケビの花嫁」に胸に刺さった見えない剣を抜いてもらうしかありません。トッケビの花嫁には剣が見えます。そのトッケビの花嫁が、18歳(役)のキムゴウンで、彼女は18歳で登場して、29歳までを演じます。実年齢は26歳ぐらいであったと思います。

わびしく燦爛(さんらん)な神、、、鬼。絢爛(けんらん)だと思っていました。燦爛なんて言葉、知りません。光り輝く様、だそうです。

コンユは神にして鬼です。つまり鬼神です。鬼神は韓国では「幽霊」のことです。しかし彼は幽霊ではなく、なんというか、普通の男性です。キムゴウンは高校生役で、コンユを「おじさん」と呼びます。韓国語では「おじさま」という感じの言葉であるようです。

ヒロインのキムゴウンは美人ではありません。でも超美人です。この矛盾した書き方は、ドラマを見た方なら分かるはずです。そんなに綺麗じゃない子が、まさに光り輝くのです。何話か見た頃には、「こんな素敵な子はこの世にいない」とすら思えてくるのです。「わびしく燦爛な神」は主人公のコンユではなく、ヒロインのキムゴウンなのかも知れません。

もし「トッケビ」を見ずに「ザキング、永遠の君主」(キムゴウンがヒロイン)を見ると、「うん?」と思うかも知れません。でもこの作品でも2話目ぐらいからは光り輝く感じになっています。

私は時代劇好きで、韓国ドラマも主に時代劇を見ていました。「龍の涙」「王と妃」「トンイ」「イサン」「根の深い木」、、、まあ無数にあります。そのうち現代劇も見始めました。「トッケビ」がキッカケだった気がします。脚本も、金のかけ方も半端ないのです。韓国ドラマには基本CMがありません。だから金はネットフリックスやそして政府から出ているようです。(ここは自信ないですけど)

「トッケビ」を日本でリメイクできるでしょうか。特撮シーンやカナダロケなどがあります。そこをCGでなんとか処理できれば、日本のドラマの予算でもできる可能性はあります。

その場合、コンユ役は長谷川博己さんかな、と思います。キムゴウンの「ウンタク」が難しいですね。そもそも若い女優さんを知らない。18歳の役もできないといけない。というより物語の7割で18歳の高校生として登場しています。そして話は29歳に飛びます。同じ人物が演じます。となると、、、杉咲花さんかなと思います。

それはともかく、音楽も含めて「トッケビ」ぐらい素敵な話はないな、、、と思っています。