歴史とドラマをめぐる冒険

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麒麟がくる・第十九回「信長を暗殺せよ」・感想

2020-05-24 | 麒麟がくる
数日前に「まだ放送されていない「信長を暗殺せよ」の内容を勝手に書く」というブログを書きました。結構当たっています。ただ「麒麟の話が出る」と書いたのですが、将軍義輝さんは麒麟の話をしませんでした。それ以外は珍しくも結構当たっています。

さて今日の感想

・信長は弟を失ったといいますが、10人ぐらい弟はいます。織田有楽斎とか信包は弟扱いじゃないのかな。

・十兵衛は本当に今の今まで「天下国家を考えたこと」がなかったのですね。今になってやっと考えている。第一話で「麒麟はこない」と言った時、考えたのかと思ってました。今まで本当に何にも考えずに行動していたわけか、麒麟に憧れるだけで。そうなると今までの主体性のなさの説明がつきます。で「大きな国」を考えている。あくまで「天下を」とは考えません。意地でも考えないようです。

・信長が摂津と尾張の国替えを願った?聞いたことありませんが、物知りさんによれば、逸話はあるようです。天野忠幸さんのご本にその逸話があるとか。摂津って「石山本願寺」の本拠地。大阪です。本願寺の本拠地?もっと治めにくいと思うけど。

・斎藤高政が随分と気弱になってました。ナレ死の運命です。桶狭間の翌年に死ぬと思いますが。道三への反抗あっての高政というところか。今日は道三を「父上」と呼んでました。もっと早くに丸くなっていれば、精神的に追い詰められなかったし、尾張とも決裂しなかったのに、、、。でも子供の龍興が出るようです。結構しぶとく粘る男です。
高政、十兵衛に「おぬし一体何をしたいのだ」と聞きます。視聴者もみんな聞きたい。十兵衛は大きな国を目指すと答える。「大きな国」って何?天下なの?畿内=天下でもいいから天下じゃないの?どうしてそこまで天下という言葉を拒否するの?

・将軍義輝さん、あれ、随分と気弱になっています。長い抗争で疲れてしまった。最初は12歳でした。あの頃は輝いていたのに。
「信長、剣術はできるか」と誘い「公方様はお強いと」信長に言わせ「剣術がいくら強くとも、この世はままならぬ」とでも言わせて欲しかった。剣豪将軍なんだから、それぐらいの前触れはあってもいい。まあちょうどいいのかな。室町幕府はすごかったんだぞ派もすごわけないだろ派も、なんとなく納得するような義輝さんです。

・義輝さん、亡くなった後、義昭さんが出てきます。妙にはりきって出てくる気がします。

・信長の幕府に対する姿勢は「普通」でした。そもそも「調停役」という認識のようです。それが現実の姿ですね。官位や幕府の要職については「効果が薄い」と思っている。光秀にも聞いて「やっぱ効果なしか」と確認してました。「幕府も色々大変だなー。将軍も悩んでいるようだ」と思っています。

で「世の中どこかおかしい」、、、何に気が付いたのか。でも今は尾張と今川のことで頭がいっぱいで、十兵衛ともさして会話することなく、そそくさと帰っていきます。ひそかに命救ってもらったのに。またいつものキーン走りをしてました。信長は今後将軍を推して「平らかな世」を目指すのでしょう。でもその肝心の将軍、義昭さんが将軍ファーストで独善的で暴走癖があり、、、信長は信長で期待水準が高く、となるのかな。

・松永さんがとにかくいい人です。「世を平らかにする人」について光秀と一緒に考えている。一応は君も天下に責任を持つ地位にいるだろーが。

将軍義輝暗殺は松永さんの息子と三好長慶の息子+三好三人衆の仕業ですが、その後、松永さんは息子を罰してはいない。史実としては「知っていた」と思います。でもそこは設定なので、いいでしょう。松永さんと光秀が精神的同志であるということは、今後物語に大きな影響を与えそうです。
松永さんによると「信長は将軍に会ってがっかりした」と言っていたとのこと。これは後半を考える場合、重要なセリフ。でも、この番組、結構そういう流れを無視しますから油断なりません。光秀は「なんでも高政のいうことをきく」という約束をまだ、というか永遠に果たしません。

・松永さんは幕府のお偉いさんなので、義龍はもっと丁寧に接すると思うけど、どうなのか。松永さんとか三好長慶さんのことはあまり知らない。勉強しようと思いました。

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