義母がとうとう、新しい掃除機購入に同意してくれましたぁぁぁ~!
ただ朝に配達されて義母がまだ起きていなかったら困るので(義母の起床は午前8時半~9時頃)、
オットーが代わりにオンライン注文して我家に届けてもらい、
コードレスの掃除機なので充電してちゃんと動くことを確かめてから、今朝義母宅に届けてきました。
我家のと同じ、これ です。
義母宅に届けたとはいっても、使うのはおそらく義母自身ではなくオットーと義妹です。
義母は94歳ですからもう体力的に難しいですが、それ以上に気力というかやる気が、すっかり失くなった様子なんですよね。
料理は、たま~に気が向いた時だけ、野菜を茹でる程度。
朝食はシリアル。
冷凍食をまとめ買いして、それをオーブンで温めて昼食にあてています。
夕食はサンドイッチ、あるいはビスケットやケーキとコーヒーで軽く。
洗濯は、週一回訪ねてくる義妹(片道小一時間のウスター在住)が代わりにやっているようです。
掃除は義母自身はもうやらないので、あちこちホコリだらけ。掃除機かけは、オットーと義妹がときどきやっています。
義母は、ダイソンのシリンダー式掃除機を持っていました。コードレスではなくコードつきの、こんな感じのやつです。
でもかなりひどい状態で、吸引は悪いし、なぜか押しては使えず引くしかないので、
オットーは折に触れて義母に、新しい掃除機を買うよう頼んでいました。
ところが義母は 「私はこれを代わりに使っているから大丈夫~」 と、
何年か前に子供たちが共同でクリスマスにプレゼントした、卓上用クリーナーを指すばかり。
そんなんで床の掃除なんてできるわけないのに!
悲しいかな、義父に62年余りも財布の紐をガッチリ握られてきた義母は、お金を遣うことに罪悪感を持つのです。
それがたとえ、必要なものであっても。
それにもう義母には、床は汚れが目立ちにくいカーペット敷きであることも手伝って、
汚れ具合がちゃんと見えなくなっているようです。
さて先週私が同行したとき、オットーがまた義母に、掃除機を買うよう頼みました。
義母は郵便物はすべてオットー任せなので、銀行の口座明細を確認したオットーが、
「○○銀行の残高は○○ポンドあるからね」 と義母に言うと、
「私はもうお金はそれほど必要ないから、欲しいものがあったら役立ててね」 と義母。
そこでオットーがまた、「じゃあ新しい掃除機を買うべきだよ?今使っているのはほとんど役に立たないから」 と言ったんです。
するとまた義母がいつものように 「どうせ私は長いことないから云々・・・」 と始まりそうになったので、
鬼嫁の私?は思わず口をはさみました。
「でも新しい掃除機はオットーや○○(義妹)を助けることになりますから!必要なものなのだし、買った方がいいですよ!」
普段は口出ししない私が言ったので、義母もしぶしぶながら?同意してくれました。
そんな成り行きで、義母の気が変わらないうちにと、早速注文したわけです。
オットーに助けられて義母は今朝、新しいコードレス掃除機を何度か使ってみましたが、「かなり重いわね・・・」 と。
でもそれは想定内です。94歳の義母に自分で使うことは期待していませんでしたから。
今日はオットーの仕事が忙しかったので、朝に掃除機を届けただけで長居はせず帰ってきました。
今日は義妹が、義母宅に来ることにもなっていたし。
義妹は義母の新しいコードレス掃除機を使ってみて、「私もこれ欲しい!」 と気に入ってくれたそうです。
よかった~!
我家も今年4月までは、アップライト式のコードつきの掃除機を使っていたんです。
VAX というメーカーの、こんな感じのやつ。
前に一度、思い切ってお高いダイソンのを買ったことがあったんですが、あまり長持ちせず3~4年で壊れてしまったので、
それ以降はあまり高いものは買う気を失くしました。
この VAX は吸引がパワフルなので、コードレスに魅力を感じつつもまぁ納得して使っていました。
さて私、3月末にロンドンのムスメのところに遊びに行きましてね。
ムスメはフラットで、こんな 感じの、安いコードレスの掃除機を使っていました。
ムスメの掃除機は吸引力が今いちなので我家には適さないと思いましたが、
ただ、コードレスの便利さがすごすぎて!
すっかりコードレスのトリコになってしまい、帰宅してオットーに交渉し、我家もとうとうコードレスを買ったのです。
お掃除ロボットすらある時代ですから、まぁ我家の遅れていること!
コードレスはオットーも気に入り、私が住み込み介護仕事でいない間の掃除も
「コードレスだと使うのが本当にラクだから掃除も苦にならない」 と言っています。私も同感!
ただこのコードレスには曲げたり伸縮したりできるホースがついてこないので、それが珠にキズですね。
なのでこれまで使っていたアップライト式掃除機も取ってあって、車の掃除にはそちらを使っています。
義母ですが、身の回りのことは自分でできているので、現在のところ必要なのは、介護というよりは支援/介助です。
記憶力がかなり低下しているので薬の呑み忘れも結構あるようですし、
家事もほとんどしなくなりましたから、子供たちとしては、訪問介護ヘルパーさんに毎朝1時間ほど来てもらって、
話相手をしながら薬を呑むよう促し、あと掃除も少しずつやってもらえたらいいと思うんですが、
それは義母自身が断固拒否します。
「私はちゃんと自分でやっているからヘルパーさんなんて必要ないし、そもそも他人に家に入られるのは嫌」 と。
あの~、私も一応同業なんですが・・・
『介護は実子』 と突っぱねる訳ではありませんが、そんなこともあり、私は義母の支援/介助にはまだ関わっていません。
新しい掃除機の購入に難色を示していたことも不満でしたし。
私だったら、仕事に行った先の掃除機がそんな風に使い物にならなかったら、そんなお宅には二度と行きません。
ちゃんと仕事をするには、まともに使える家電が必要だからです。
でも義母がようやく掃除機を新しくしてくれたので、私もちょっぴり、(お手伝いしてもいいかな?)という気になってきました。
オットーと私が義母宅から約2kmと最も近居なので、致しかたないでしょうね。
あ、でもそれはまだ将来の話ですよ。
義母は今のところは自分でちゃんとやっていると思っているので、我が子であるオットーや義妹が家事をすることにすら、
「あとで私が自分でやるんだから、いいのに・・・」 と眉をひそめますから。
そんな状態の義母なのに義理の関係の私が手を出したら、感謝される代わりに不愉快に感じられそう。
だから私が関わっていくのは、義母が本当に弱って助けを受け入れざるを得なくなったときになるでしょうね。
そうそう新しい掃除機の代金ですが、オットーがオンライン注文して立て替えたので、いずれしっかりいただきますよ。
フルタイムで小学校教師をしていた義母の年金収入は、
収入が低空飛行の我家よりも、おそらく多いと思われますのでね・・・