我家の裏庭で、一番大きなこの木。
高さは、屋根より高いです。13~14m はある・・・かな?
オットーと私が29年半前にこの家に引越して来たときからあった木。
オットーは引越してきたあと、この木の右手にコンポストを手作りしました。
レンガは、上の方はただ積んだだけですが。
まず1に枯葉や植物くずを集め、その熟成?に従って、1から2、2から3へと中味を移動させます。
2週間ほど前、オットーが庭しごとをしていたら、コンポスト上の柵の向こう側から、初老の女性が話しかけてきたそうです。
「おたくの大木から落ちる葉の処理が大変で困っている」 との苦情でした。
たしかにこの木の葉は厚めでかさも張るので、気の毒に思ったオットーは、
「うちのコンポストに落としていいですよ」 と言ったそうです。
女性は感謝して、引込みました。
ところが先週土曜日のこと。私は仕事で出かけていたのですが、庭に出たオットーは、コンポストに、
あの木の切られた枝、1.5mくらいの長さの枝が投げ込まれているのを、発見したそうです。
今回トラブった隣家には、細長い裏庭があるみたいですね。
隣家の領空?に張り出した枝を切るのは、もちろんいいんです。
でも、切った枝をこちらに投げ込むというのは、どうも・・・
基本的には、落ちた葉と同様、枝も隣家側で処分すべきもののはず。
一度やられて何もリアクションを起こさないと、二度、三度と続くかもしれない。
そう思ってオットーは、ぐるっと遠回りしてそのお宅まで出向きました。
応対に出てきたその家のご主人は、かなり威圧的で、「お宅の木なんだから!」 と何度も繰り返したそうです。
「自分はもう70歳で、庭しごとが大変な年齢だ」 とも。
(オットーだって65歳だから、大差はありませんけどね。)
オットーは前もって法律を調べておいたので、根気よくそのご主人に、
「落ち葉や切り取った枝の処分はそちらの責任、落ち葉は我家側に落としてもらって構わないが、
枝はやめてほしい」 とお願いし、最後には何とか納得してもらったそうです。
仕事から帰ってその話を聞いた私。
うぅ~ん、じつは私も、あの木の落ち葉は、好きじゃなかったんですよね。
ひとつひとつが大きいし、なかなか潰れなくてかさばるし、裏庭の広い範囲に落ちるので、
片づけるのが大変だからです。
もちろん、新緑の葉が風に吹かれる季節には、見ていて気持ち良いですよ。
でも正直に言ってしまえば、私はあの木がなくなっても、残念には思いません。
おそらくあの木は、この辺りが宅地化される前、農地だった頃から、立っていたものでしょう。
それを伐採してしまうのはもったいない気も、もちろんしますが、
あの木によって、家からの眺めをブロックされているご近所さんも、多少はいるはず。
そういうお宅は、あの木がなくなったら、喜ぶのでは?
(ちなみに枝を投げ込んだお宅のご夫婦は、あの木自体は好きだと言っていたそうです。)
私の意見を聞いたオットーは、最初は 「まだ健康そうな木を切るのは・・・」 と、眉根を寄せて渋っていました。
でも翌日の日曜日、私が仕事から帰ったら、
「去年来てもらった業者に、見積りを依頼するメールを送った」 とのこと。
オットーもいろいろ考えたそうです。
これから秋になると、嵐のような暴風雨の日も多くなるだろう、
万一大きな枝が折れて、苦情を言ってきた隣家の小屋を壊しでもしたら、また面倒なことになる。
(そうなんです、写真からもおわかりの通り、あのお宅は細長い裏庭の突き当たりで、
我家のあの木の下となる位置に、近年、小屋を建てたんです。)
どうせ我家は引越しを予定しているのだから、余計な面倒を背負い込む前に、あの木を処分してしまおう、と。
29年半前に引越してきたときからある、あの木。伐採されたら、裏庭の景観が一変しそうです。
伐採の業者さんは、去年、裏庭の左側にあった大きな木を処分してくれた人たちで、昨日見積りに来てくれました。
去年の伐採の費用は、付加価値税込みで、420ポンド。
でも今回依頼する木は去年の木よりもずっと大きいので、いくらになることか、と冷や冷やしていたのですが・・・
ひょっとしたら、1000ポンド超えになるかも、とか・・・
付加価値税込みで、 540ポンド (97,200円)
とのことでした。うわ~、思ったよりずっと安くて嬉しい!
業者さん、昨日の時点では 「10月末にならないと時間がない」 と言っていたのですが、
今日メールで 「キャンセルが入ったから10月5日にできる」 とメールしてきたそうです。
やった!
というわけで、一件落着しそうで、良かったです。