我家の裏庭にある大きな木。
3日後には切り倒される運命だと思うと、ちょっと可哀想な木がします・・・もとい、気がします。
(庭木のトラブル)
上の写真は、裏手にあるムスメが使っていた部屋から撮りました。
同じ窓から真下を見ると、こんな 感じです。
左にある板塀は、屋根を分かち合うお隣りさんとの境界線。
板塀を見て、思い出したことがあります。
29年半前に私たちがこの家に引越してきたとき、お隣りには、離婚した母親が二人の娘と住んでいました。
娘さんたちは、当時、12歳と3歳くらいだったと思います。
月日は流れ、上の娘さんは成人し家を出たようでした。
15年くらい前のことだったと思いますが、そのころ上の娘さんは、旦那さんだか彼氏だかと一緒に、
ときどき隣家を訪れていました。
そして、「屋内では吸っちゃだめ」 と母親に言われているのでしょう、
裏庭の、勝手口を出てすぐ、この板塀のすぐ向こう側で、二人一緒にスパスパやっているようでした。
さて、当時の板塀は、老朽化し変色してかなりボロボロの状態の、こういうタイプ。
薄めの板が水平方向に『織られた』タイプだったので、隙間が多かったんですね~。
ある日私が、ネグレクトしていた板塀の我家側を少し綺麗にしようと、草むしりを始めたんですよ。
そうしたら何と、タバコの吸殻を、約30本ほど発見!
我家は誰もタバコを吸いませんし、もし吸ったとしても、こんなところに吸殻をポイしません。
お隣りの上の娘とその旦那あるいは彼氏が、吸ったあと、板塀の隙間から我家側に落としたことは明白!
怒髪天をついた私は、すべて拾って、塀の向こう側に投げ捨てました。
(人間、本当に怒ると、考えるより先に体が動いちゃうものですね。)
その後お隣りからは何も抗議してこなかったし、その後吸殻がこちら側に落ちていることもなくなりました。
その数年後でしたか、どうしようもなく傷んでいた板塀がとうとう強風で倒れたので、取り替えざるを得なくなり。
今度はこういうタイプにしました。
コンクリートの支柱の、木杭よりは長持ちしそうなタイプです。
庭に入ってきた猫のフン害に閉口していたので、猫が飛びつきにくくなるよう、
板塀の面も、板がタテに並んでいるものにしました。
黄色い線 が、板塀を新調した部分です。
かなりお金がかかりました。全部我家でもったんです、ハイ・・・
ひとつ屋根を分かち合うお隣りさんと、裏庭の向こう側のお隣りさんには、
業者に頼む前に、費用を半分もっていただけないか、オットーがお願いに行ったんですね。
でも当時我家と屋根を分かち合っていたのは、例のシングルマザーで、彼女は、
「家の名義は元夫と共同になったままなので、一存では決められないし、お金もない」。
裏庭の向こう側のお隣りさんは、当時70過ぎの一人暮らしの未亡人で、やはり 「経済的に余裕がない」。
もう面倒くさいので、全部我家でもつことにしました・・・
(★は、私が知るかぎりの、過去30年弱に住人が代わったご近所さんです。)
板塀の費用を分担してくれなかったお隣りさんたちは、その後引越していき、現在は別の住人になっています。
未亡人だった裏側のお隣りさんは、かなり高齢になっていたから、介護施設に入居したか、あるいは亡くなったか・・・
イギリスには自治会とか町内会とかいったものがなく、ご近所づきあいというものもそれほどなく、
まして我家はコミュ障夫婦なので(!?)、ご近所の動向は、じつは、よくわかりません。
裏庭の木が切られる日が迫ってきたので、オットーは(私は仕事に行っていた)一昨日の土曜日、
あの木の落ち葉のことで文句を言ってきたお宅と、裏庭の向こう側のお宅に、その予定を伝えに行ってきたそうです。
木の伐採業者は、見積りに来たとき 「作業はすべてこの庭からできる」 と言ったそうですが、
万一枝がよそのお宅の庭に落ちた場合に備え、壊れものがもし木の下にあったら、念のため移動するようお願いするために。
文句を言ってきたお宅はお留守のようだったので、一旦家に戻り、メモを書いて郵便受けに入れてきたそうです。
それから裏庭同士が接している裏側のお隣りさんにも、あの大きな木が切り倒されることを伝えに行きました。
現在そのお宅には、高齢のご夫婦が住んでいます。
なぜ切り倒すことにしたのか訊かれたので、オットーが例のお隣りさんから落ち葉に関して苦情があったと言うと、
裏のお隣りさん、「あぁ、アイツは nasty だからなぁ!」。
オットーが 「でも奥さんはまともそうですよね?」 とフォローを入れたところ、
「そうかな?うちでは彼女を、クレイジー○○(名前)と呼んでいるがね」 ・・・
裏のお隣りさんも、例のお隣りさんと、何かしらトラブルがあった様子なので、それを聞いた私、
(よかった、我家だけじゃなかったんだ) と、安堵した次第です。
30年近く同じ家に住んできて、その間のトラブル?が、
タバコの吸殻を我家側に捨てられたこと、
板塀を新調する費用を割り勘にしてもらえなかったこと、
我家にある木から落ちる葉に関して苦情を言われたうえ、切った枝をこちら側に落とされたこと、
この程度だったら、ほぼ無かったに等しいから、とてもラッキーだったと思います。
そうそう、我家とは屋根を分かち合わない側のお隣りさんにも、外で会った際にオットーが、
あの木がもうすぐ切り倒されることと、例のお隣りさんに枝を投げ込まれたことを話したそうです。
するとお隣りさんの、すでに成人し独立して家庭を築いている娘さんも、同様のトラブルに悩んでいるとのこと。
隣人が、娘さんの庭にある木の落ち葉を、娘さんの庭に投げ込んでくるだけならまだしも、
反対側のお隣りさんの木から落ちる葉まで、集めては娘さんの庭に投げ込んでくるそうで・・・
話しても無駄な相手と悟ったので、娘さん夫婦はカメラを取り付けて、対処しているそうです。
証拠の映像が撮れたら、役所に苦情を申し立てるのでしょうね。
お隣りさんの娘さんの、勝利を祈ります!!
一見善さげに見えた人でも、あとあとになって、じつは・・・ということもありますし。
ヨッシーさんの場合は木を切ってもらえるまで半年も待つようだったんですね、それは長かったですね!
お隣さんが文句も言わずに待ってくれたのは、幸いでした。