ハナママゴンの雑記帳

ひとり上手で面倒臭がりで出不精だけれど旅行は好きな兼業主婦が、書きたいことを気ままに書かせていただいております。

イギリス一有名なテニス(?)写真

2014-07-07 22:33:07 | イギリスのあれこれ

                         ・・・は、おそらくコレでしょう。 1976年に撮影された “Tennis Girl”。

                        

 

1976年9月にバーミンガム大学のテニスコートで、写真家のマーティン・エリオット(Martin Elliott, 1946-2010)によって撮影されました。 ポスターやカードを販売する Athena 社のカレンダーに採用されて世に出たこの写真は大人気になり、Athena はこの画像をポスターとして販売するライセンスを獲得。 2ポンドの価格がつけられたポスターは200万枚以上売れたそうです。 

 

    

 

 

このポスターは、赤い水着を着て微笑むファラー・フォーセット  のポスターとの間で人気を二分して、当時の若者の自室の壁を飾りました。 有名なポスターだけあって、多くの有名人にパロディーされています。

 

カイリー・ミノーグ、                        パット・キャッシュ、                       リー・フランシス (Leigh Francis コメディアン)、

  

アリス・バリー(Alice Barry 女優)、              アラン・カー(Alan Carr コメディアン)、           有名すぎて説明不要なこの方。

  

 

“テニス・ガール”のモデルとなった若い女性の正体はずっと謎のままでしたが、2011年、写真を撮影したポール・エリオットの死後にようやく判明。 1976年当時エリオットの恋人だった、当時18歳のフィオナ・ウォーカー(旧姓バトラー)さんでした。 (二人の年齢差、12歳!) 写真が撮られてから3年後に二人は別れ、フィオナさんはやがて富豪のビジネスマンと結婚、3児の母に。 現在はウスターシャー州でフリーのイラストレーターとして活動しています。 彼女は写真のモデルになったものの、何の報酬も受け取りませんでした。 が、モデルになったことを後悔するどころか、誇りに思っているそうです。 「子供たちに『あれは私』と言っても、信じてくれないけれど。(笑)」

                        

 

フィオナさん、実際にはテニスはやっていませんでした。 恋人に写真のモデルを頼まれて、友人のキャロル・ノッツさんに手縫い(!)のワンピースとテニスラケットを借りたとか。 靴は父親からの借りもの、足元に転がるテニスボールは家で飼っていた犬のおもちゃとして使っていたものでした。 キャロルさんに借りたものを返す際は、お礼のしるしに大きな箱入りのチョコレートを添えたそうです。

「当時は服を手作りすることは珍しくなかったから、節約のため自分であれこれ縫っては着ていたわ。」というキャロルさんは、現在55歳。 チェルトナムの北に位置するウィンチクム在住で、法廷弁護士として活躍しています。 自分の手縫いのワンピースがポスターになったことは、1978年にポスターを見た姉に教えられるまで知らなかったとか。 

あのワンピースはずっとしまい込まれたままでしたが、キャロルさんはそれを、今年のウィンブルドン女子シングルス決勝と同じ日(7月5日)に競売にかけることに。 ワンピースにテニスラケットと1979年印刷のポスターと1980年代に限定印刷されたキャンバス・プリントを加えた“テニス・ガール一式”は、1,000ポンドから2,000ポンドという予想をはるかに超えた15,500ポンド(約270万円)で落札されました。 インターネットと電話を駆使した競売には、遥か遠いニュージーランドを含む世界各地の“テニス・ガール”ファンが参加したそうです。 

          

 

フィオナさんの脚線美といい、自然なポーズといい、右足の絶妙な角度といい、非のうちどころのないショットでは? しかもノーパンというボーナス付きだし。

大人気になったのも当然! 

 

 

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