下記の篠田氏の文を読んで、この言葉が印象に残った。それは「日本の民主主義が、制度は持っていますけれど、マインドの部分では民主主義になっていないんじゃないか」である。
戦後の歴史を振り返ってみると、民主主義のマインドは強い時もあった。しかし、現在は、「民主主義のマインド」は相当退化してしまっていると思う。その理由はいろいろ考えられるが、ひとつはメディアである。新聞もテレビも、そうしたマインドを大切にするという気概はまったくなく、くだらないことをひたすら流し続ける。とりわけテレビである。夕方農作業のあと、実家でシャワーを浴びテレビをつけることがある。夕方のワイドショーであるが、ニュースを報じた後にコメンテーターに何かを言わせるのだが、その内容が放送で流す価値のあるものかと思うほど、まったくナンセンスなものが多く、すぐに消して、スマホでネット記事を検索するようになる。テレビの視聴率が下がっているという情報もあるが、当然だと思う。自宅でのテレビは、韓国ドラマや映画を見るだけのみ存在している。テレビは、「民主主義のマインド」を摩滅させるために存在しているとしか思えない。