門脇禎二という古代史研究者がいた。彼は『古代専制国家』という本を書いていた。古代は、専制国家だというのだ。
最近復刊された、堀場清子『青鞜の時代』(岩波新書)が昨夜届いた。堀場氏はすでに亡くなられているのだが、堀場氏は「15年戦争下に育った」とし、「私は“万葉の古代”に育ったのではないか」と、そのあとがきに記している。堀場氏にとって、15年戦争の時代は、つまり古代専制国家の時代に思えたのである。
ふとおもうと、ウルトラ右翼の人たちは、青鞜社が活躍した「大正期」ではなく、その「15年戦争下」、すなわち古代専制国家を現代の日本に蘇らせようとしているのである。
近代日本は、一色に染め上げられる時代ではなく、それぞれの時期に相違がある。ウルトラ右翼の人たちは、その最末期、つまり近代日本の崩壊期に憧れを抱いているように思われる。近代日本でも、大正期などは相対的に落ち着いた時代でもあった。ウルトラ右翼は、そういう時代ではなく、崩壊期を現代日本に再生しようとしているのだ。
何とまあ、アナクロニズム。そういう人たちが,安倍政権とつながって「利益共同体」をつくって、国家権力を掌握しているのだ。
最近復刊された、堀場清子『青鞜の時代』(岩波新書)が昨夜届いた。堀場氏はすでに亡くなられているのだが、堀場氏は「15年戦争下に育った」とし、「私は“万葉の古代”に育ったのではないか」と、そのあとがきに記している。堀場氏にとって、15年戦争の時代は、つまり古代専制国家の時代に思えたのである。
ふとおもうと、ウルトラ右翼の人たちは、青鞜社が活躍した「大正期」ではなく、その「15年戦争下」、すなわち古代専制国家を現代の日本に蘇らせようとしているのである。
近代日本は、一色に染め上げられる時代ではなく、それぞれの時期に相違がある。ウルトラ右翼の人たちは、その最末期、つまり近代日本の崩壊期に憧れを抱いているように思われる。近代日本でも、大正期などは相対的に落ち着いた時代でもあった。ウルトラ右翼は、そういう時代ではなく、崩壊期を現代日本に再生しようとしているのだ。
何とまあ、アナクロニズム。そういう人たちが,安倍政権とつながって「利益共同体」をつくって、国家権力を掌握しているのだ。