北原みのりさんが、医大関係者も安倍政権の卑怯な対応と同じようなことをしていることを指摘している。
北原みのり「アベ政権的話術、医大にも」
なぜこんなことがまかり通るのだろうか。ずっとそういうことがあったのかと振り返ると、そうではなかった、とも思う。道理がまだ生きていた。ウソや詭弁、詐術は「いけない!」ことであるという規範は過去、生きていたと思う。安倍政権になってからウソや詭弁、詐術が堂々とまかりとおるようになり、それは政治の世界だけではなく、大学や社会にも同じような傾向が蔓延してきている。
ミチコ・カクタニの『真実の終わり』(集英社)を読みはじめているが、そこにこういう記述があった。
真実を語ることに対していわば無関心な民衆が存在し、彼らが情報を得る方法や特定の主義に偏って考えるようになっていく過程に構造的な問題がなければ、想定できない現象だ。(11頁)
ウソや詭弁、詐術を受容する民衆がいる社会、そういう社会ができあがる過程には、「構造的な問題」があるのではないか。
そのような現象は、日本だけではなく、アメリカでも、イギリスでも起きている。だとすると、日本だけの現象として捉えるのではなく、広い視野で、どうしてこのような現象が起きてきたのかを「構造的に」考えなければいけないのではないか。
あまりにもひどい現象が起きていても、最近報道された世論調査でも、安倍政権を支持するとこたえた者が40・6%もいる。なぜそうなのか。
アメリカでも、虚言、無知、偏見、無作法などを露出しているトランプという人間に、なぜ支持を与えるのか。なぜなのか。
イギリスでも、EUから離脱すればばく大なカネが生じ、そのカネは福祉に充当できるというデマが流され、それを信じてしまっている人びとがいる。なぜなのか。
この三国に共通するのは、新自由主義的施策が永年おこなわれてきたこと、である。「構造的」というとき、この新自由主義を無視することはできない。新自由主義と虚言、無知、偏見、無作法、詭弁、詐術とはきわめて親和的なのではないか。
私たちは、現在の否定的な現象を構造的に捉えていかなければならない、そう思う。
北原みのり「アベ政権的話術、医大にも」
なぜこんなことがまかり通るのだろうか。ずっとそういうことがあったのかと振り返ると、そうではなかった、とも思う。道理がまだ生きていた。ウソや詭弁、詐術は「いけない!」ことであるという規範は過去、生きていたと思う。安倍政権になってからウソや詭弁、詐術が堂々とまかりとおるようになり、それは政治の世界だけではなく、大学や社会にも同じような傾向が蔓延してきている。
ミチコ・カクタニの『真実の終わり』(集英社)を読みはじめているが、そこにこういう記述があった。
真実を語ることに対していわば無関心な民衆が存在し、彼らが情報を得る方法や特定の主義に偏って考えるようになっていく過程に構造的な問題がなければ、想定できない現象だ。(11頁)
ウソや詭弁、詐術を受容する民衆がいる社会、そういう社会ができあがる過程には、「構造的な問題」があるのではないか。
そのような現象は、日本だけではなく、アメリカでも、イギリスでも起きている。だとすると、日本だけの現象として捉えるのではなく、広い視野で、どうしてこのような現象が起きてきたのかを「構造的に」考えなければいけないのではないか。
あまりにもひどい現象が起きていても、最近報道された世論調査でも、安倍政権を支持するとこたえた者が40・6%もいる。なぜそうなのか。
アメリカでも、虚言、無知、偏見、無作法などを露出しているトランプという人間に、なぜ支持を与えるのか。なぜなのか。
イギリスでも、EUから離脱すればばく大なカネが生じ、そのカネは福祉に充当できるというデマが流され、それを信じてしまっている人びとがいる。なぜなのか。
この三国に共通するのは、新自由主義的施策が永年おこなわれてきたこと、である。「構造的」というとき、この新自由主義を無視することはできない。新自由主義と虚言、無知、偏見、無作法、詭弁、詐術とはきわめて親和的なのではないか。
私たちは、現在の否定的な現象を構造的に捉えていかなければならない、そう思う。