親孝行 できる人&できない人
親孝行をしている人もいるでしょう。
一方で、親孝行に関して拒絶する人もいると思います。
先日、あるベテラン講師からこんな話を聴きました。
研修会で親への手紙を書くことになったのですが、ある受講生は突然崩れてしまったということです。
どうして崩れてしまったのか定かではありませんが、実際に親に対して手紙を書くことに対して拒絶した人がいたという事実には少なかれショックでした。
この話を聴いて、常日頃親孝行が可能な私は、恵まれていると思います。
ここで、どの程度の割合で、そのような人がいるか考えてみました。
「2:6:2理論」というのは、ご存知でしょうか?
どのような組織でも、優秀な人2割、普通の人6割、劣る人2割ということです。
これは昔の大蔵省でもいえたことだそうです。
つまり、どの世界でも「良い子、悪い子、普通の子」がいて、その割合が2:6:2ということです。
これを親子関係に当てはめるとどうなるでしょうか?
良い親、普通の親、悪い親の割合は、2:6:2ということになります。
一方、良い子、普通の子、悪い子の割合も2:6:2となります。
ということは、良い親に対して、良い子もいれば、普通の子もいれば、悪い子もいます。
また、普通の親に対して、良い子もいれば、普通の子、悪い子もいます。
同様に、悪い親に対しても、良い子、普通の子、悪い子がいます。
ここでの「良い親」、「悪い親」、「良い子」、「悪い子」というのは「親子関係」という切り口に限定して捉えたものであり、その人物全体を現わすのではありません。
ですから、仮に読者の中に「親子関係」が芳しくない人がいるかも知れませんが、気を悪くしないでください。
マトリックスで表示すると次のようになります。
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良い親:20% |
普通の親:60% |
悪い親:20% |
良い子:20% |
良い親@良い子 ⇒4% |
普通の親@良い子 ⇒12% |
悪い親@良い子 ⇒4% |
普通の子:60% |
良い親@普通の子 ⇒12% |
普通の親@普通の子 ⇒36% |
悪い親@普通の子 ⇒12% |
悪い子:20% |
良い親@悪い子 ⇒4% |
普通の親@悪い子 ⇒12% |
悪い親@悪い子 ⇒4% |
おそらく「崩れてしまった」というのは、「悪い親@悪い子」のパターンではないでしょうか?その割合は全体の4%ということになります。
同様に「良い親@良い子」の割合も4%いるということになり、理想的な親子関係を築いていると思います。
この表は、別な言い方をすれば「成熟度」という言葉が当てはまるかも知れません。
親としての成熟度、子供としての成熟度、これをランク付けしたと考えるのが妥当かもしれません。
「動作が遅い!」「「グズ!」「あんたにはできるはずがない!」など子供に対して暴言を言う親は、親としての成熟度が低く、「悪い親」に該当するでしょう。
一方、子供の気持ちを理解し、「信じているからね」「期待しているよ」など子供がやる気が出るような言葉を発する親は、成熟度が高く「良い親」ということになります。
あなたは、どのパターンでしょうか?