寺崎八十四石米

地産地消に向け、美味いと評判を呼んだ地元の米を「八十四石」の名とともに蘇らせるため、見える米づくりを紹介していきます。

カメムシ対策(その1)はどうなった

2024-07-03 21:20:24 | オーガニック米に挑戦
千葉県北西部地方は、時折まとまった雨が降った関係で中干しが完全でない水田もあるなか、今週末、揚水が再開されます。
まもなく出穂(しゅっすい)を迎えるため十分な水が必要となるからです。

そのころになるとカメムシによる食害が懸念されます。
カメムシはコメになる前の液状の状態の籾に針のようなくちばしを刺して吸います。
するとコメの一部が黒くなる斑点米となって品質低下を招くのです。

今年はカメムシが大量発生などといわれてますが、すべての水田で殺虫剤は使わないと決めました。
その対策として害虫が嫌うとされるミントを植付けたんです。

この完全無農薬・無化学肥料で挑んだ水田、12歩間隔で苗を植えてやりました。

ミントは繁殖力旺盛といっても一ヶ月ほどでは残念ながらこの程度。
耕作するすべての畦道をミントで覆うには数年かかりそうですが、ちょっとずつ増やしていこうと考えてます。


ミント苗を増やすにあたり、葉が付いた節をカットして水挿しして根が出るとポットに植え、苗がしっかりしてきたら畦に移植するという行程です。

この暑い時期になると、地植えがよろしくないようですが、それでも植えてみるか!


そして先日草刈りしてたら、また自生するミントを発見。臭いが強烈です。

日本ではミントでなくハッカというようですが、これは在来種なんですかね?
雑草を刈りたいけど、害虫除けになるといわれてるハッカ(ミント)、それだけ残して雑草刈るというのも面倒です。
さてどうしようか?刈るか・残すか迷います。

なぜ無農薬で挑もうと思ったか・・・

2024-06-30 22:02:15 | オーガニック米に挑戦
かつて評判を呼んだ地元のコメを、歴史に残る八十四石の名とともに蘇らせようとPR活動してきました。

おかげさまで直接購入くださるお客さんは増え、またこのブログが縁で大阪のお米屋さんからも注文いただけるなど、ありがたく思っているところです。

そんな活動をはじめた3年前の晩秋、たまたま点いてたテレビ、「報道特集」に釘付けになりました。

ある農薬によってミツバチが巣に帰れなく減ってしまったと・・・。
そこで私は、ある昆虫の激減が頭をよぎりました。
それはイナゴ、いつから見なくなったのだろう・・・?と考えたときにネオニコとの関係は否めないと思ったんです。

親父が生前のころ(30年以上前)、コンバインで稲刈り手伝ってると、イヤというほどイナゴが顔に当たってきました。
また農道ではスーパーカブの脇にデカイ網付けて滑走するイナゴを捕まえる光景も見られたものでした。

それまでも除草剤など農薬は基準より減らして使用してきましたが、この番組を見終ったあと頭を殴られたような強い衝撃を受け、ずっと気になっていたんです。

そんなことから今年からはネオニコ系殺虫剤は使わないと決心、さらに一部の水田では完全に農薬・化学肥料を使わないコメ作りにチャレンジしてみたのです。

より安心・安全なコメを提供したい思いと、我が子たちは手遅れかもしれないけれど、孫たちにはネオニコフリー米を食べさせたい思いからです。

カメムシ対策(その1)

2024-06-23 13:49:13 | オーガニック米に挑戦
無農薬・無化学肥料で試験的に挑んでいる画像左側の葉の色は、まわり水田と比べてかなり緑が濃いです。
基肥の鶏ふんの量が多すぎたか?この先倒伏しないか心配です。
現在すべての水田は中干しに入っているものの、このところ千葉県北西部では時折大量の雨が降ります。
そのため土壌の乾きが悪く過剰分けつぎみ、この中干しは出穂を迎えるころまでで、あと2週間ほど続きます。

すると今度は害虫のカメムシによる食害に注意しなければなりません。
今年我が家では、すべての水田で殺虫剤を使わないことにしました。

ではどうやって対処するか?
その一つ「ミント」です。

調べたところミントには害虫を忌避(きひ)する効果があって、カメムシ防除になるみたい。

そこでこの田んぼに2種類のミントを植えることにしました。

どうやらミントは繁殖力が旺盛で、ちまたでは「ミントテロ」などと呼ばれてるそうで・・・。
水田の畦道、どうせヒエなどの稲化雑草に手を焼くのなら、いっそ害虫除けになるミントに覆われた方がましだと考えたんです。

そんな折、草刈りしてたら自生するミントを多数発見、数株を残して他の田んぼの畦に移植してやりました。

これまで数十年まったく気にせず草刈りしてきましたが、意外と多い野生のミント。
これまでここ八十四石は比較的カメムシ被害が少なかったのは、これらのお陰だったのかもしれません。
大事にせねば。

今回のカメムシ防除の取り組み、どうか功を成しますように・・・!

畦の草刈り

2024-06-16 23:42:54 | オーガニック米に挑戦
無農薬・無化学肥料で挑んでる左の水田、肥料は米ヌカと鶏ふんを使用。中干しに入って一週間が経過しました。
一週間前

きょう現在

分けつの遅れが気がかりでしたが、ほぼ目標の茎数になってくれました。また害虫のイネドロオイムシによる食害も治まったようです。

いっぽう中干しを一週間早く開始した右側の慣行栽培している水田、同じ日の田植えでも成長が早い(過剰分げつが気になりますが・・・)。やはり化学肥料の偉力でしょうか。


きょうは田植え後3回目の畦の草を刈りました。

すべての田んぼ、殺虫剤を散布しない予定でいるものの、今年はカメムシが大量発生とのこと、住みかとなる雑草の刈り取り回数を増やしてます。
カメムシ対策、上手くいくか分りませんが追って紹介していきます。

中干しはじめます

2024-06-10 23:29:54 | オーガニック米に挑戦
今期一部4反歩の水田では、農薬や化学肥料を使わない栽培にチャレンジしています。
とはいっても肥料は必要。その田んぼには、10年ほど前から恒常的に米ヌカを鋤き込んできましたが、今期は籾殻も投入して基肥をすべて鶏ふんにしてみました。

左右とも我が家で作付けしている水田。
右が慣行栽培、一週間ほど前に水を抜いて中干しに入ってます。

そして左がオーガニックに挑んでる田んぼ。生育(分けつ)が遅れてて、やっとこの状態になりました。やはり化学肥料の効果は絶大なのか・・・?

中干しとは
 田んぼの水を抜いて、ひびが入る程度まで乾かすこと。
 過剰な分けつを抑え、土壌に酸素が入ることで根の生長促進につなげる。
 また収穫の際、機械(コンバイン)の作業性を高める目的でおこないます。

分(ぶん)けつとは
 植えた苗の根元から新しい茎(くき)が生えてくること。 
 地域によっては、ぶんげつと呼びます。

その自称オーガニック田(でん)の水抜きをしました。
水を抜いても土壌が直ぐに乾くわけではないので、目標の茎数の八割程度で中干しを開始するようです。が私の場合は適当です😅 

そのオーガニック田の稲株をよく見ると・・・

株のなかに僅かな白い模様がついた葉を発見しました。
怖れてた害虫のイネドロオイムシ(こちらでは泥んこ虫と呼んでます)の仕業です。
調べたところ収量にはあまり影響は無さそうですが、見た目がよろしくありません。これ以上増えないことを祈ります😞