春江美術館・画廊春 (彫刻家 奥村信之・描く詩人 水村喜一郎作品常設) 

春江美術館・画廊「春」作品展示の様子を 画廊犬コテツと共にお伝えします。

画廊春第7回企画 澄んだまなざし 多田勝彦展

2015年02月08日 | 画廊春展示

新春展では多くの皆様に来て頂き 当画廊のコレクションを鑑賞して頂くことができました。

2月は「多田勝彦展」を企画しました。ご紹介させて頂きます。

多田先生は この3年ほど体調をくずされまして 作品発表をお休みしていましたが

今回無理をお願いして個展を開催させて頂くことになりました。

作品はほとんどが新作であり、先生らしく どこか飄々としてすがすがしい空気が

流れているような清々とした雰囲気を醸し出しています。

今日はダイレクトメールとリーフレットに使った2枚の作品を含む

3枚の作品を紹介します。

「おかえり」F4

どうしてこの題名ですかとお聞きしますと

「ぼくは いってらっしゃいより 帰ってきた漁師を優しく迎える おかえり の方が好きです。」

 と話されました。多田先生はそういう優しいというか飄々としたところが魅力です。

「海の幸」F4

めばるを描いたこの絵には 鮮やかなブルーの線が入っていますが 普通はこういったことは

絵を壊すおそれがあるので しないんですが ためらわずにすっと描かれる・・・またそれが

絵にマッチして 絵を引き締めると同時に爽やかな印象を与えています。

そういったところも先生の魅力です。

「壺中の秋」F8

お宅の庭に咲いた秋明菊を描かれた秀作です。壺を見る視点と壁に隠れた壺の姿

が「あれっ」という小さな驚きを観る人に与えると同時に花を観る画家の優しさが

伝わるこの絵は私のお気に入りです。壺の中のブルーも多田ブルーですね。

 

今回の個展では25点ほど並べます。皆様お誘い合わせの上 おいでください。

残りの作品については順次紹介させて頂きます。

 

 ところで5月に開催する イタリア在住彫刻家 奥村信之氏が昨日2/7の

TBS世界不思議発見 という番組でローマ法王の彫像を作った日本人という

テーマで紹介され、スタジオでも出演されました。

 実は奥村氏は私の大学での同級生です。その関係で片田舎の小さな画廊で

個展をして頂けることになりました。現在銀座の一穂堂画廊で個展をしています。

作家も来日しています。私も2月10日におじゃまして久しぶりにお話ししてこようと

思っています。奥村氏は5月下旬より画廊春で個展をしますのでお楽しみにお待ちください。

 

 

コメント