静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

乗船実習の裏?話10

2019年01月24日 13時58分51秒 | 実習

遠洋航海実習のご紹介も最終回です。
実習船やいづは、全員無事に焼津漁港へ戻ってきました。
日曜日ですが、職員も出迎えに来ました。
(あれ、園長は?ごめんなさい、見学者対応していました・・・)
係船作業も、自分から動ける生徒が増えたようです。


翌日は日の出前からカツオの水揚げです。
千鳥配列で、カチカチに凍ったカツオを手渡して市場に揚げます。
早朝から保護者の方も見学してくれました。


実習の終わりに、船を隅々まできれいにします。
そして、下船式。
水産高校専攻科生とも最後のお別れをしました。
でも、またどこかの港で会うことでしょう。


電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

 園長のつぶやき
今日は入学試験の合格発表がありました。
合格番号の掲示を見て、ガッツポーズする人もいましたよ。

合格者と言っても、併願受験もあるので、全員が入学するかはわかりません。
できれば全員と3月の入学オリエンテーションでは全合格者と再会したい思っています。

ところで、学園の入学はスタートです。
入学さえすれば、のほほんと過ごしても漁師として通用する人材になれるのではありません。

一般に高校や大学だと入学者が偏差値や難易度で受験校を選びます。
ですから、入学者の学力はそんなに大きな差がないはずです。
でも、学園は違います。
同じ中学卒でも、小学生レベルの計算ができない人が入ってくるときもあります。
基礎学力がなければ、よりがんばってもらうことになります。

体格も同様です。
高校で運動部に入っていた人は、がっちりとした体格があります。
でも、中学出たての15才はまだまだ線が細い人がほとんど。
それでも1年後には船の上の仕事が待っています。
体力アップのメニューに、よりがんばって取り組んでもらう必要があります。

たぶん、入学時は全員が
「よし、がんばろう」
と思っているはずです。
その気持ちを卒業まで忘れないで欲しいです。
そんな生徒を職員が見すてることはありません。

入学したからには、充実した学園生活を送り、全員が卒業し、漁船で活躍して欲しい。
その目標に向け、私たち学園スタッフもがんばりたいと思います。

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乗船実習の裏?話9

2019年01月23日 09時17分27秒 | 実習

沖縄に上陸した生徒は古宇利島や今帰仁城跡、美ら海水族館などを見学。
定期観光バスですけどね。

一日で効率よく、廻ってくれます。
良い思い出づくりになったでしょう。

そして実習船やいづは那覇を出港。
一路、焼津を目指します。


ただ移動するだけではないですよ。

帰路の途中では学園生から専科生にロープワークや加工を伝授。
毎年の恒例行事になりました。

この遠洋航海実習シリーズも次回で終了。
焼津入港から下船式までをご紹介します。

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 園長のつぶやき
私が意識して使わないようにしている言葉があります。
それは「無理」

ちなみに「無理をがんばらないでくださいね」の無理ではなく、
「それをやるのは無理です」の無理です。

この場合の「無理」は
「実現するのがほぼ不可能な場合」
で使われたようです。
私も、その認識です。
だから、すごく重い言葉だと思っています。

しかし、何かの提案や依頼をしたときに
「無理です」
と言われることがあります。
私は、なぜそんなに簡単に「無理」という言葉を使うのか?と思ってしまいます。

最近はは、軽い否定である場合も気軽に「無理」と使うようになった気がします。
だからと言って、言葉をどう受け取るかは人それぞれ。
簡単に使う言葉ではないと思います。
不可能を可能にすることがゼロでないなら、「無理」ではないと思います。
「無理」と言った瞬間に、そこから先の可能性がなくなります。
可能性を否定する言葉なんです。

私が目指しているのは、学園が多くの人が知る学校になること。
簡単なことではありません。
むしろ、私が園長である限り、とてつもない困難かもしれません。
でも、とんでもないアイデアを持った人が園長になれば実現するかもしれない。
だったら「無理」じゃないですよ。

そしてなにより、「無理」と言った瞬間に自分の限界を認めた気がします。
それは悔(くや)しいことです。なにかに負けた感があります。
みなさんはどう思いますますか?

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乗船実習の裏?話8

2019年01月22日 13時22分59秒 | 実習

実習船は那覇港に到着。


そしてお楽しみの沖縄観光です。
水産高校では上陸研修と呼んでいます。
遠洋航海実習を乗り越えたことで、生徒たちは思いっきり楽しんだようです。

首里城や市場、国際どおりなどで沖縄を満喫。
沖縄特有の魚も見ることができました。


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 園長のつぶやき
入学試験を終え、職員は合格発表に向けた作業です。
昨日は筆記試験と面接の間に採点をしました。
私の担当は作文です。
今回は字が薄くて判読不能なものはありませんでした。
しかし!
一文字が3mmくらいのものがありましたよ。
老眼のみには辛い...いや、老眼でなくても読みにくいですよ。
字の判別に苦労しました。
作文は、読む人の立場で書いてくださいね!

さて、私が園長になってから入学試験の変更をしています。
その一つが面接です。
面接は学科試験より重要な判断材料になることもあります。

そこで問題なのは、評価が試験官によって違う可能性があること。
今までの方法は、受験者を3組に分けます。
そして、各組から1人ずつ面接を実施。面接官は2名です。
すると2人の試験官で評価が異なる場合があります。
このとき、他の職員は面接をしていないので判断ができません。
受験生の将来にかかることですからね。
偏った判断はしたくありません。

その解決法が面接官を増やすこと。
さらに受験者を複数組に分けるのもやめました。
入試判定にかかる職員全員がすべての受験生と面接します。
学園のような小さな学校だからできることです。

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第50期生入学試験

2019年01月21日 15時00分00秒 | 学園行事

いよいよ入学試験の日を迎えました。
試験会場の準備も万端です。
試験日は学園を会場にしている船舶職員養成講習会をお休みにしてもらっています。
授業もお休みです。


試験日は私の大忙し。
試験監督や採点、面接官などをやっていきます。
果たして試験結果は...?

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Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
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 園長のつぶやき
例年だと2月下旬が試験日です。
これは県内の高校入試に合わせています。
今年だと私立高校が2月5,6日。
公立高校が3月5,6日。
学園の入学試験は私立と公立の中間です。
だから、中学からの受験生には良い時期だったんだと思います。

しかし、学園の受験生も高校生が多くなりました。
高校生にとって、専門学校などの入試はもっと早い時期です。
そのために、一ヶ月の前倒しとなりました。

ところが、今年はAO入試を実施したので受験生の多くは中学生となりました。
やるまではAO入試は入学を確約してもらうため、どれくらいAOを選択するか未知数だったんですよ。
結果的に高校生のほとんどはAOを選択でした。
前倒しの意味がなかったかも...?
なにごとも、やってみなくては分かりませんね。
そんな訳で、来年度の入学試験は日程を変更するかも。

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乗船実習の裏?話7

2019年01月18日 09時31分51秒 | 授業・講演

遠洋航海実習のお話の続きです。
漁労実習も終盤。
生徒は船酔いを脱出して元気に大型カツオを釣り上げました。


合間に、釣ったイカを干物にして食べたり。
本職の漁師も魚が捕れると元気が出るんですよ!


そして実習船は那覇港に向かいます。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
詳しくはホームページをご覧ください。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

 園長のつぶやき
来週は入学試験の他、監査もあって準備で忙しくなっています。
今日は試験会場のセッティングも行いました。
AO入試をやったことで、今回の受験生は昨年よりもだいぶ少なくなります。
試験を実施する側としては、少しだけ気持ちにゆとりがでます。
受験生も面接の待ち時間が短くなりますよ。

さて、毎年、忘れ物をする受験生がいます。
昨年はなんと、ワイシャツを忘れて、首に直接ネクタイをしている人がいました。
何のファッションかと思いましたよ。
くれぐれも、家を出る前に持ち物の確認をしてくださいね!

漁師になっても、出港後は忘れ物を取りに帰ることができませんよ。

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