静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

網実習がスタート

2019年01月28日 13時10分42秒 | 実習

三学期の実習で主要課題となる網修繕実習が始まりました。
網実習には外部講師に来ていただいています。


とは言っても、学園職員もマスターしているので、分からない生徒には手分けして指導もします。



これから2月の中旬まで実習を行います。
修繕は頭を使う作業で、簡単ではありません。
できる漁師も減っているのが実状です。
だから修理せずに網を買い替えになることも多くなりました。
もったいないですね。
修繕技術のある学園生は現場で重宝されています。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
詳しくはホームページをご覧ください。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

 園長のつぶやき
入学した生徒を全員卒業させたい。
これは私に限らず、誰しも思うことです。
しかし、現実はきびしく、また簡単ではありません。

特に自分から退学する生徒ではなく、退学させなくてはならない場合です。
義務教育以外では、学校の最終処分として退学があります。
そして、その判断基準は学校に委(ゆだ)ねられます。

退学者をだすことは、学校にとっても良いことではありません。
しかし、本人にとっては、さらに大きな問題です。

会社員、あるいは公務員でも解雇処分があります。
でも、学校の退学処分とは大きく違います。
学校は生徒の育成を考えなくてはいけないからです。
かと言って、退学させなくては他の生徒に悪影響がある。
この二つを天秤(てんびん)にかけ、職員は悩むことになります。

退学処分も考えなくては行けない生徒がいる場合、職員は一気に仕事が増えます。
これ自体、他の生徒にとって良いことではありません。
かと言って、退学させるのは学校にとっては育成の敗北宣言でもあります。
ただし、学園の場合は卒業後に漁師として送り出す必要があります。
漁師になるための最低限度のレベルになれるかどうかも判断することになります。

どんな理由でも、卒業前に生徒が辞めていくのは職員にとっては寂しいことです。
学園はたったの一年。決して長くはありません。
例え、学園入学前は問題があったとしても、自分の生き方を変えることはできます。
実際に、そんな生徒もたくさんいます。
来年度の入学生は、ぜひ自分を育てる気持ちを一年間忘れないようにして欲しいです。

コメント
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