静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

ヤマの取り付け

2018年10月26日 09時15分53秒 | 実習

ヤマって何?
これがカツオ一本釣りに使う竿の図解説明。

竿と針をつなぐ、釣り糸の部分がヤマです。
このヤマの取り替えると二挺(ちょう)釣りができます。
二挺釣りは、特大カツオの場合に二人がかり、二本のハネで釣りあげることです。

ところで、なんでヤマというのかは未だに分かりません。
ご存じのかた、教えてください!

これから行う釣り込み練習で、一番重いのは10kg以上の疑似魚。
竿の先での10kgですから、簡単には釣りあげできません。
で、プロの漁師でも二人がかりで釣ります。


と言うことで、ヤマの部分は取り替えが必要。
ヤマの付け替えの練習でした。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
詳しくはホームページをご覧ください。
11月下旬からは、遠洋航海実習で生徒が不在となります。
生徒の様子を見学したい方は、11月中旬までの平日にご来園ください。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

 園長のつぶやき
漁師には漁業により適性が違います。
中でもかつお一本釣りはパワーが必要。
体格も大きい方が釣るには有利。
ただし、一回の操業で釣る時間は短いので、スタミナよりパワーが大事。

同じかつおを捕る漁業でも海まきだと、違ってきます。
作業の中心は船上に網を収納する作業。
まき網の中でも、大きな網を使うので、収納も時間がかかります。
スタミナが必須(ひっす)です。
そして、網の中で泳ぐこともあるので、泳げない人はダメ。

そして、まぐろはえ縄。
縄を海に入れる投縄と、縄を回収する揚げ縄を行います。
長い幹縄は200kmあります。
揚げ縄が12時間。遠洋の大型船の場合、これに三日に一回の投縄当番があります。
三日に一回は20時間操業です。
だからスタミナが必要。
でも、そんなに体格が良くなくてもやれます。
近海の小型船だと、船員も少ないので投縄、揚縄を毎日する場合もあるようです。
静岡県では小型のまぐろはえ縄漁船はありません。

とは言っても、どんな漁業でも力仕事はあります。
小さい人より、大きい人の方が歓迎されます。
でも、それが絶対条件ではありません。
特に、人手不足対策でこれからは外国人労働者が増加していきます。
外国人船員と乗る漁船で、日本人に何が求められるか?
体力が最優先でないことは、みなさん想像できると思います。

コメント
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