静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

実習船やいづを見学

2018年10月02日 13時25分05秒 | 実習

来月から始まる遠洋航海実習を前に、実習船やいづを見学してきました。
担当教員の話を聞いたり、船内の見学を行いました。


実習船ではありますが、最新のカツオ一本釣り漁船でもあります。
船の大きさは遠洋カツオ一本釣り漁船とほぼ同じ。
民間のカツオ漁船との大きな違いは、人間の使う場所が広いこと。
漁船は船内の多くの容積を魚を積み込む場所に使います。
実習船は船室、廊下、食堂そして艦橋や機関室も広く作ってあります。
快適な生活だったり、実習ができます。
それというのも、慣れない生徒を乗せて実習することが目的だからです。


来月下旬には水産高校専攻科生といっしょに約一ヶ月の乗船実習が始まります。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
詳しくはホームページをご覧ください。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

 園長のつぶやき
台風24号で県内各地が停電しました。
学園も1日の朝に停電となりました。
困ったのは厨房。
生徒の昼食が作れない状況になりました。
急遽(きゅうきょ)、弁当を手配することになりましたが、停電は約一時間で復旧。
なんとか昼食を作ることができました。
学園の施設は渡り廊下の屋根についている雨樋(あまどい)が破損する軽微な被害で済みました。

今年は台風が多くて、漁業も多大な影響を受けています。
それは出漁が減ること。
沿岸、近海漁業の場合、こればかりはどうしようもありません。
そして、出漁が取りやめになると仕事に穴があきます。
「出漁日数が減る」、それは「収入が減る」と同じです。
沿岸漁業では、年間の操業日数が100日未満が珍しくありません。
収入が減るんですから「遊べる日が多くて良いなぁ」なんて、思ってはいけません。

ですから、出漁しない日に仕事を作る必要があります。
ここで問題は「いつ出漁できないか、当日まで分からない」こと。
台風は例外ですが、沿岸業業では出港直前に出漁を決めます。
不定期でも良い仕事を考える必要があります。
そして、漁師本人の意識改革。
年間の仕事が100日以下という観念を変える必要があります。

ここでは書きませんが、漁師の持っている技術や知恵はたくさんあります。
活用方法はたくさんあるはず。
漁業者を減らさないために、こんな取組も必要と思っています。

コメント
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