わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

そう想わんか?

2015年10月14日 | 泰阜村が大学になる

立教大学「自然と人間の共生」の授業。

今日も200人の学生が聞いてくれている。

今回は、自然が教えてくれるもの・地域が育んでくれるものについて、山村留学:暮らしの学校「だいだらぼっち」の事例をもとに話をした。





そもそも自然や地域社会は想い通りにならないことだらけで、それはそれは不便なものだ。

言葉をかえれば「思い通りにならない」ということになる。

自然も人間関係も暮らしも、決して自分の思い通りにはならない。

そこに向き合うことは、このうえなく不便だ。

しかし、その「不便さ」こそが学びの土台になっている。

その「不便さ」を削ぎ落として成り立つ「現代社会」。

それは同時に、不便さに存在した「学び」も削ぎ落としているのだ、と。


最近とても便利な山村留学の事例を知った。

個室があり、食事も洗濯も掃除まで賄いのおばさんがやってくれるという。

家よりも便利な施設で、子どもたちはいったい何を学んでいくのだろうと不思議に思う。

不便さを楽しめなくて何が自然体験・生活体験なのだろうか。



便利過ぎなくていい。

不便過ぎなくてもいい。

ちょうどよい便利さ=適度な不便さに囲まれて、質の高い学びを得ていきたいものだ。

なあ、学生諸君、そう想わんか?


代表 だいち